シン・ゴジラ

シン・ゴジラ
大田区対ゴジラ。.jpeg
「大田区対ゴジラ。」と表された商店街ののぼり
撮影箇所は実際に『シン・ゴジラ』が撮影された商店街の一角
監督 庵野秀明(総監督)
樋口真嗣(監督・特技監督)
脚本 庵野秀明
製作 市川南
製作総指揮 山内章弘
出演者 長谷川博己
竹野内豊
石原さとみ
音楽 鷺巣詩郎
伊福部昭(楽曲協力)
撮影 山田康介
編集 庵野秀明
佐藤敦紀
制作会社 東宝映画
シネバザール
製作会社 東宝
配給 東宝
公開 日本の旗2016年7月29日
アメリカ合衆国の旗2016年10月11日
上映時間 119分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
英語
興行収入 82.5億円[1]
前作 ゴジラ FINAL WARS
次作 GODZILLA 怪獣惑星
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シン・ゴジラ』は、2016年平成28年)7月29日公開の日本映画。総監督脚本庵野秀明、監督・特技監督樋口真嗣東宝製作のゴジラシリーズの第29作であり、『ゴジラ FINAL WARS』以来約12年ぶりの日本製作のゴジラ映画である。キャッチコピーは「現実ニッポン虚構ゴジラ」。

目次

作品概要編集

東宝株式会社単独出資により製作された「空想特撮映画」。

往時のファミリー・子ども向け路線から一転し、政治色を前面に刻一刻と進行する危機的な大規模災害事象に対して日本国政府を中心にさまざまな国家機関に携わる者たちが限られた条件下で切歯扼腕(せっしやくわん)しつつ各々の任を全うし、政治的配慮・思惑が錯綜する最中にて問題解決の糸口を模索しながら収斂するという、群像劇が描かれる。台詞の大半は各分野で用いられる慣例上の職務口調を含む大量の専門用語が作中を飛び交うほか、頻繁な明朝体テロップの挿入による場面説明が逐一行われる。

登場人物の背景や感情が絡む人間模様、ゴジラに対抗し得る超常の存在や科学兵器といった部分は大幅省略されたことに加え、暴力や死の直接描写が排されているため、全年齢で観劇可能な作品となっている。

また、従来の日本国内で制作されたシリーズ作品は世界観をリセットしても1954年の第1作でゴジラが日本に上陸した設定は踏襲され、作品内で日本国民にゴジラの存在が認知されていたが、本作は第1作を含む過去のどの作品とも繋がっていない独立した世界観となっており、日本国政府が初めての怪獣出現に直面するという、現実社会に近い設定になっている。

あらすじ編集

11月3日8時30分ごろ、東京湾羽田沖で大量の水蒸気が噴出、同時に海底を通る東京湾アクアラインでもトンネル崩落事故が発生。政府は原因を海底火山熱水噴出孔の発生と見て対応を進める。矢口蘭堂(やぐち らんどう)内閣官房副長官は、ネット上の一般人による配信動画や目撃報告から、いち早く巨大生物に因している可能性を示すが、一笑に付される。しかし、間もなく巨大生物の尻尾部分がテレビ報道されたため、政府は認識を改める。巨大生物は多摩川河口から東京都大田区内の呑川を這いずるように遡上し、蒲田で上陸、北進をはじめる。

対処方針は駆除と決まり、政府は自衛隊に害獣駆除を目的とした出動を要請する。巨大生物は当初、蛇行に似た動作で進行していたが品川区北品川近くで突如停止、その直後、上体を起こし、新たに前肢を形成、倍以上の体格に発達しただけでなく、そのまま直立を果すと二足歩行を始める。その余りにも急速な進化に驚きを隠せない矢口を余所に、自衛隊の攻撃ヘリコプターが攻撃位置に到着するが、同時に巨大生物も進行を停止する。巨大生物の形状が大きく変化している事を報告にあげつつ、攻撃の指示を待機していたが、付近に逃げ遅れた住民が発見され、攻撃は中止される。しかしちょうどその時、巨大生物は突如咆哮をあげると、二足歩行から蛇行に再度切り替え、京浜運河から東京湾へと姿を消す。巨大生物は上陸から2時間強で死者・行方不明者100名以上の被害を出した。

巨大生物の再度襲来に備え、矢口を事務局長とし様々な部署の突出した能力を有するが一癖も二癖もある問題児達を集めた「巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)」が設置される。そして被害地域で微量の放射線量の増加が確認され、付近の原発からの放射能漏れが無く巨大生物の行動経路と一致したことから、巨大生物が放射線源だと判明する。米国より大統領次席補佐官および大統領特使が極秘裏に来日し、巨大不明生物は太古から生き残っていた深海海洋生物が不法に海洋投棄された大量の放射性廃棄物適応進化した、「ゴジラ(Godzilla)」と名付けられた生物であること、その生物を研究していた牧悟郎という学者が行方不明であること、牧が残した謎の暗号化資料等が日本側に提供される。巨災対はゴジラは体内の原子炉状の器官から活動エネルギーを得ており、そこから生じる熱は血液循環と補助として背部の背鰭からの放熱によって発散している。そのため、突如海に引き返したのは、その放熱システムがまだ、上手く働いていなかったためであると結論付け、同時に血液循環を阻害すればゴジラは生命維持のため自らスクラム停止・急激な冷却を行い、活動停止するはずであると結論づけ、血液凝固剤の経口投与によってゴジラを凍結させる仮称「矢口プラン」の準備を始める。

4日後の11月7日、前回の倍近い大きさとなったゴジラが鎌倉市に再上陸し、横浜市川崎市を縦断して武蔵小杉に至る。前回とは姿も顔付きも大きく変化したゴジラの姿を見て、一同は驚きを隠せない中、自衛隊は武蔵小杉から多摩川河川敷を防衛線とした、ゴジラの都内進入阻止のための総力作戦「タバ作戦」を実行するが、傷一つ付けることができず、突破されてしまう。ゴジラは大田区世田谷区目黒区へと進行する。米国からの大使館防衛を理由に爆撃機をグアムから日本に向かわせたとの通知を受けて、政府は正式に米国に攻撃支援を要請する。港区にまで進行してきたゴジラ。米軍爆撃機大型貫通爆弾によってゴジラに初めて傷を負わせることに成功するも、直後にゴジラは、背鰭を光らせて黒煙を口から吐き出し始め、それを火炎放射に変化させると東京の街の一部の広範囲を火の海に変えた後、更に火炎をレーザー光線に変化させ、爆撃機を一機破壊すると、直後に背部からも複数の光線を放射し始め、爆撃機をすべて撃墜し、途中から光線を再び火炎放射に戻しつつ、吐き出し続け、蹂躙しながら港・千代田中央3区の市街地を破壊し、火の海に変える。総理大臣官邸から立川広域防災基地へ避難するところであった総理大臣らが乗ったヘリコプターも光線によって撃墜され、総理を含め閣僚11名が死亡する。一方ゴジラは、東京駅構内で突然活動を停止、凍り付いたように動かなくなる。

政府機能は立川に移転、総理大臣臨時代理も立てられ、矢口はゴジラ対策の特命担当大臣に任命される。米軍の爆撃で得られたゴジラの組織片の分析より、今後ゴジラは無性生殖によりネズミ算式に増殖でき群体化のおそれがあることや、個体進化により小型化や有翼化し、大陸間を超えて拡散する可能性が示唆された。また、2週間後には活動再開すると予測された。国連安保理はゴジラへの熱核攻撃を決議し、住民360万人の疎開が行われる。巨災対は核攻撃ではなく矢口プランによるゴジラ停止の完遂を切望するが、ゴジラには元素を変換する能力もあったことが判明し、血液凝固剤が無力化される懸念が生じてしまった。その直後、それまで謎だった牧の暗号化資料の解読の糸口が見つかり、解読・解析結果からゴジラの元素変換機能を阻害する極限環境微生物の分子式が得られる。それを抑制剤として、血液凝固剤と併せて投与することで解決の見通しが立った。

国連軍の熱核攻撃開始が迫る中、矢口プランは、「ヤシオリ作戦」という作戦名で、日米共同作戦として開始される。遠隔操作の新幹線N700系2編成に爆薬を搭載しそれをエネルギー回復中のゴジラに直撃させることで強制的に目覚めさせ、次に回復しきっていない残存エネルギーの消耗のみを狙った米軍の無人航空機群による攻撃が、ゴジラが光線を出せなくなるまで続けられる。ゴジラはエネルギー消耗を軽減させるため、背鰭からの光線発射から尻尾の先端部からの発射と口腔からの発射に変更しながら、尚も撃墜を続けたが、エネルギー切れでレーザー状熱線が途切れたところで周囲に残っていた高層ビルを連続爆破・倒壊させてゴジラを強制的に転倒させ、建設機械部隊とコンクリートポンプ車隊が近づき、ポンプ車のアームより累計数百キロリットルの血液凝固剤をゴジラの口内に強制的に流し込む。だがその途中でゴジラが光線を吐き出し第一陣は全滅するも、血液凝固剤の効果で次第に動きが鈍くなり、表面には徐々に凍結が見受けられるようになる。再度、爆薬搭載した多数の遠隔操作在来線列車の攻撃を受けて再び転倒、第二陣の血液凝固剤の投与を行う。最後の抵抗とばかりに立ち上がった状態で、ようやくゴジラの完全凍結に成功する。

その後、都心を汚染したゴジラの新元素の放射性物質は半減期が20日と非常に短く、おおよそ2 - 3年で人体への影響がなくなると判明したことから復興の希望も見えたが、ゴジラが活動を再開した場合には熱核攻撃のカウントダウンは即座に再開され、3526秒(58分46秒)後に実施、発射されるという。矢口はゴジラとは最早、長く付き合って行くしかないと覚悟を決め、凍結したゴジラを見据えながら、今後の責務や役割を果す決意を固める。

そして、東京駅脇に凍りついたまま立ちつくすゴジラの尻尾の先端には、背びれと尻尾を持つ謎の人型が数体、生じかけたまま静止していた。

登場人物編集

キャストは総勢328名(+1)が出演[6]。以下、本編中で名前が出ている人物とパンフレットで紹介のある人物のみを、完成台本の分類と順番で記載。

主要人物編集

矢口 蘭堂(やぐち らんどう)
演 - 長谷川博己
本作の主人公。内閣官房副長官(政務担当)。巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)事務局長を兼任。立川への移管後、巨大不明生物統合対策本部副本部長、特命担当大臣(巨大不明生物防災)を兼任。
理想主義者で他の政府官僚よりもいち早くゴジラの存在に感付き、ゴジラとの戦いに関わっていく。代々政治家の家系の三代目[7]。39歳[8]。選挙区は山口3区[8][注 1]
赤坂 秀樹(あかさか ひでき)
演 - 竹野内豊
内閣総理大臣補佐官(国家安全保障担当)。矢口とは旧知の仲であるが、現実主義者で矢口の政府内の方針に背いた発言に度々苦言を呈する。決して不仲ではないものの、信念と価値観の相違から幾度か対立する事もある。立川への移管後は内閣官房長官代理に就任。42歳[8]。選挙区は東京8区。元外務官僚。
カヨコ・アン・パタースン
演 - 石原さとみ
米国大統領特使。日本人の祖母をもち、英語と日本語のバイリンガルだが、時節、英語交じりの話し方をする。日本語の敬語を苦手としており、矢口にタメ口で話すよう頼んでいる。
代々政治家の名門家の生まれで、父親は有力な上院議員[7]。カヨコ自身も、40代で大統領に就任することを目標としている。

大河内内閣〜里見臨時内閣編集

大河内 清次(おおこうち きよつぐ)
演 - 大杉漣
内閣総理大臣
選挙区は秋田1区。65歳。
ゴジラが初上陸した際は困惑した様子で周りに流されがちであり、腰の据わらない態度を見せる。災害緊急事態の布告と自衛隊の防衛出動に際しては自ら決断ができず、東・矢口・赤坂らに説得され、ようやく実施を決断した。またゴジラ出現に関する記者会見では、当初用意された原稿に沿わず「上陸は有り得ませんのでご安心下さい」と国民に明言するが、その直後蒲田にゴジラが上陸。周囲からの顰蹙を買った。加えて初回攻撃の際には、品川駅上空に展開したヘリ部隊に攻撃実施を下命するも、逃げ遅れた住民が射程圏内にいることが分かると悩み抜いた末、国民に自衛隊の弾を向けることは出来ないとして攻撃中止を命じるもゴジラを取り逃がす事になってしまう。
しかし徐々に総理大臣としての自覚を持ち始め、自らゴジラ対策に乗り出して、再出現した際は中心となって指揮を取るようになり、率先して自衛隊に火器の無制限使用許可を出す。また都心に向け侵攻するゴジラに対し、都民を残しての避難に反発するものの、郡山・矢口の進言を容れ、総理官邸からの撤退を決断する。
しかし避難の途上、搭乗したヘリにゴジラの熱線が直撃、搭乗していた他の閣僚共々死亡する。
東 竜太(あずま りゅうた)
演 - 柄本明
内閣官房長官。65歳。
鹿児島県出身。選挙区は東京10区
大河内を補佐する一方、閣内が纏まらない際には議論をリードする等、内閣の屋台骨として活躍。矢口を内閣官房副長官に推薦し引き上げた人物でもある。また、ゴジラが出現したと分かると即座に災害対策会議を中止、ゴジラ対策の会議に切り替えさせるなど、臨機応変に柔軟に対応ができる人物でもある。
ゴジラ1回目の出現時は、出現前までは、他の閣僚同様、矢口の巨大不明生物の可能性の示唆を「冗談はよせ。」と諌めていたが、ゴジラの出現が現実のものとなったと分かると、即座に会議を中止し、他の閣僚を別室に誘導してゴジラ対策会議に切り替えさせる。
ゴジラ2回目の出現時においても、総理官邸で引続き対応に当たる。総理官邸からの撤退時には、立川臨時施設での再会を矢口と誓うが叶うことなく、搭乗したヘリが撃墜され死亡。
郡山 肇(こおりやま はじめ)
演 - 渡辺哲
内閣危機管理監
1回目の上陸時より、事務方の枢要として内閣を補佐する。
ゴジラ2回目の出現時には、大河内に総理官邸からの撤退を進言し容れられたものの、各閣僚と共に搭乗したヘリが撃墜され死亡。
花森 麗子(はなもり れいこ)
演 - 余貴美子
防衛大臣。56歳。
大河内の指示の下、自衛隊を統率。ゴジラ駆除への日米安保条約適用を推す一部閣僚に対し、一義的には日本政府(自衛隊)自身の手でゴジラを撃退すべきと主張する。
自衛隊がヘルファイアをゴジラに対し使用しても効果が得られず他の閣僚らが動揺するなか、淡々と報告を行っていた。
一方で、タバ作戦が失敗すると机を叩きながら声を上げて悔しがり、米軍のゴジラ爆撃が一定の効果を収めた際にも、他の閣僚が感服するなか複雑な表情を浮かべるなど、強く感情を露にする場面も見受けられる。
ゴジラ2回目の出現時に、搭乗したヘリが撃墜され死亡。
里見 祐介(さとみ ゆうすけ)
演 - 平泉成
農林水産大臣。73歳。
ゴジラ1回目の出現時はオーストラリア外遊中で不在。
ゴジラ2回目の出現時は難を逃れ、立川への移管後内閣総理大臣臨時代理に就任する。しかし矢口たちは「大河内内閣発足の論功行賞と派閥順送りで農林水産大臣になり、生き残った閣僚や党幹事長に臨時総理を押し付けられた」と酷評しており、手腕を疑問視していた。
就任直後は、事象報告が長引いた余り昼食のラーメンが伸びたことを嘆いたり、総理の職責の重さを厭う発言をしたりと、昼行灯的な態度が目立つ。
一方で、里見自身で全責任を取るために、熱核攻撃案件に対する臨時総理への全権委任法案を成立させるよう下命したり、自身が直接コネをもっているフランスに熱核攻撃実施の寸前まで交渉するなど、老練な政治手腕を見せる策士である。
また、ゴジラ対策が一段落した後の政局を睨んで矢口・赤坂・泉と言った若手政治家を臨時内閣に登用し、自身達は核使用決定の責任を取って内閣総辞職する事を決定していた。
金井 光二(かない こうじ)
演 - 中村育二
防災担当大臣国家公安委員長。56歳。
ゴジラ襲来が自然災害と定義されたため、主任の大臣にあたる。ゴジラ駆除を強く推す。「想定外」というフレーズを頻発する。
ゴジラ2回目の出現時には、米軍の攻撃に感服していたが、直後に搭乗したヘリが撃墜され死亡。
河野 純(かわの じゅん)
演 - 浜田晃
総務大臣。71歳。
ゴジラに関するインターネット上の情報収集や、消防行政を担当する。ゴジラ駆除に賛同する。引き続き里見臨時内閣の総務大臣に就任する。
柳原 邦彦(やなぎはら くにひこ)
演 - 矢島健一
国土交通大臣。58歳。
当初は東京湾アクアトンネル崩落の原因を海底火山か熱水の噴出としたが、後にゴジラが原因と知るや、当初は穏便に追い出す事を考えていたが、後にゴジラ駆除を推すようになる。
ゴジラ1回目の出現時には、自衛隊による駆除成功を見込み楽観的な意見を述べるものの、矢口に「先の大戦では、楽観論や希望的観測に基づく判断のために多数の犠牲を払った」と窘められる。
ゴジラ2回目の出現時に搭乗したヘリが撃墜され、死亡。
関口 悟郎(せきぐち ごろう)
演 - 手塚とおる
文部科学大臣。50歳。
ゴジラの捕獲を推す。ゴジラの生態に対する文部科学省の見解を尾頭が一蹴した際には、露骨に不快な表情を浮かべた。
引き続き里見臨時内閣の文部科学大臣に就任する。
葉山 達也(はやま たつや)
演 - 信太昌之
経済産業大臣
経済面への影響を考慮し、ゴジラ駆除に賛同する。引き続き里見臨時内閣の経済産業大臣に就任する。
菊川 俊介(きくかわ しゅんすけ)
演 - 横光克彦
環境大臣。72歳。
学会や環境保護団体などからの要請により、ゴジラ捕獲を推す。
引き続き里見臨時内閣の環境大臣に就任する。
岩田 剛(いわた つよし)
演 ‐ 児玉頼信
厚生労働大臣。67歳。
ゴジラ2回目の出現時、搭乗したヘリが撃墜され死亡。
佃 駒人(つくだ こまひと)
演 - 川井つと
法務大臣
再び都内に侵攻するゴジラに、怒りを露にする。
ゴジラ2回目の出現時には死亡してはいないものの、里見臨時内閣では入閣していない。
国平 修一(くにひら しゅういち)
演 - 大林丈史
副総理外務大臣。74歳。
諸外国から弱腰に見られることを懸念し、ゴジラ駆除を推す。また、ゴジラ駆除への日米安保条約適用を大河内に進言する。
ゴジラ2回目の出現時には米軍の攻撃に感服していたが、直後に搭乗したヘリが撃墜され、死亡。
鵜飼 真一朗 (うかい しんいちろう)
演 - 松澤仁晶
財務大臣
ゴジラ1回目の出現時に行動が鎮静化し「大したことなかったな」と安堵する。
森戸 柊志(もりと しゅうじ)
演 - 土屋良太
内閣官房副長官(事務担当)。
ゴジラから出た放射能を公表することに「国民に不安を煽ることになる」と懸念する。
里見臨時内閣でも引き続き内閣官房副長官を務める。
平岡 君男(ひらおか きみお)
演 - 佐藤貢三
内閣官房副長官補 (事態対処・危機管理担当)。
ゴジラ1回目の出現時に矢口から各省庁でのゴジラ対策をケース別に練るよう言われ「それ、何処の役所に言ったんですか」と困惑する。
ゴジラ2回目の出現時に死亡した郡山の代わりに内閣危機管理監に就任する。
壱岐 治(いき おさむ)
演 - 日中泰景
大河内総理大臣秘書官(防衛省)。
沖 良郎(おき よしろう)
演 - 野口雅弘
気象庁次長。
松本 誠一(まつもと せいいち)
演 - 蒲生純一
防衛省運用政策統括官。
久松 明(ひさまつ あきら)
演 - 加藤貴宏
泉政調副会長公設第二秘書。
風越 達雄(かざごし たつお)
演 - 神尾佑
里見総理大臣臨時代理秘書(外務省)。
片山 修一(かたやま しゅういち)
演 - 嶋田久作
里見臨時内閣で副総理外務大臣。58歳。
死亡した国平の後任として入閣。国連によるゴジラへの熱核攻撃実施に怒りを露にする。
泉 修一(いずみ しゅういち)
演 - 松尾諭
保守第一党政調副会長。立川への移管後は内閣総理大臣臨時代理補佐官。選挙区は兵庫11区。矢口とは当選同期で商家の息子。
「出世は男の本懐」と言い切るほど出世に対して貪欲であり、矢口に仕事の見返りに次期幹事長の座を要求したり、出世に比較的興味のない矢口に対して「なぜ政治家になった?」と聞き返すほどの野心家である。
しかし、各界へのコネクションやどの様な状況下であっても動じない冷静さ等、その野心に見合うだけの実力も併せ持つ。
矢口からの依頼で、巨災対発足時のメンバー集めに協力する。ゴジラ2回目の上陸時には地元選挙区への「金帰火来」で難を逃れ、里見臨時総理の補佐官に就任。また、矢口に対してはゴジラ対策の協力だけに留まらず、ゴジラにより、大河内をはじめとする多くの閣僚を失い、焦燥と苛立ちに駆られて志村に声を荒らげる矢口に対し、「まずは、君が落ち着け」と冷静に促して落ち着かせるなど、メンタル面においてのバックアップも行うなど矢口の大きな支えとして活躍。
その後も里見へのヤシオリ作戦実施提案や、熱核攻撃順延のためのフランスへの外交工作実施など、矢口たち巨災対の支援に活躍する。終盤にてヤシオリ作戦の実施の際は、テレビを通して、巨災対のメンバーと共に作戦の行く末を見守る。
松沢
演 - 中島伸
内閣法制局長官秘書官兼新総理秘書官(外務省)。

巨災対編集

志村 祐介(しむら ゆうすけ)
演 - 高良健吾
内閣官房副長官秘書官(防衛省)。尾頭は、大学時代の先輩に当たる。政務面で矢口を補佐する一方、牧に関する情報を収集するため、早船と情報交換を行う。
ゴジラ1回目の出現の際、想定外の事態と、既存の法律に縛られてゴジラへの対策がもたついて遅延した際は、「こんな事、してる場合かよ。」と呆れ半分、苛立ち半分で閣僚達の対応に不満を漏らしている。
森 文哉(もり ふみや)
演 - 津田寛治
厚生労働省医政局研究開発振興課長(医系技官)。巨災対では、年長者として便宜上の仕切り役を務める。
ゴジラの生態解析や、血液凝固剤の化合・作成を担当する。巨災対設立時に挨拶する際には、「はぐれ者」というカットでクローズアップされる。
尾頭 ヒロミ(おがしら ヒロミ)
演 - 市川実日子
環境省自然環境局野生生物課長補佐、立川への移管後は課長代理。志村は、大学時代の後輩に当たる。
ゴジラ1回目の出現時には、野生生物の専門家として総理官邸に招集され、閣僚たちにゴジラの生態に関する私見を述べる。後に設置された巨災対にも参加し、ゴジラの生態解析を担当する。
巨災対設立時に森が挨拶する際には、「一匹狼」というカットでクローズアップされる。
常に無表情かつ、クールだが、ゴジラから発生していた放射性原子が数年で無害化して無くなると分かった際には笑顔を見せ、安堵した表情を見せた。
間 邦夫(はざま くにお)
演 - 塚本晋也
国立城北大学大学院生物圏科学研究科准教授。同「学界の異端児」。
生物科学の専門家として、ゴジラの生態解析を担当する。立川のゴジラ対する数々の疑問を足掛かりに次々とゴジラの生態や性質を解明、「ヤシオリ作戦」の目処を立てるのに立川と共に大きく貢献した。
安田 龍彦(やすだ たつひこ)
演 - 高橋一生
文部科学省研究振興局基礎研究振興課長。同「オタク」。
ゴジラの生態解析や、関係研究機関との折衝・調整などを担当する。
袖原 泰司(そではら やすし)
演 - 谷口翔太
防衛省統合幕僚監部防衛計画部防衛課長。同「厄介者」。
ゴジラ撃退のための作戦立案・部隊運用計画を担当する。
小松原 潤(こまつばら じゅん)
演 - 三輪江一
外務省総合外交政策局長。同「問題児」。
ゴジラ1回目の上陸後、採集した検体がほとんど処分され、残りもアメリカに持ち去られた事情について「アメリカの圧力があったらしい」と暴露する。
立川 始(たちかわ はじめ)
演 - 野間口徹
資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長。同「変わり者」。
彼が述べるゴジラのエネルギー源や、行動に対する疑問が、その後の生態解明に重要な役割を果たしていく。
竹尾 保(たけお まもる)
演 - 小松利昌
国土交通省危機管理・運輸安全政策審議官。同「鼻つまみ者」。
ホイールローダー・コンクリートポンプなど、ヤシオリ作戦実施に必要な車両・重機の調達に奔走する。
警察庁危機管理担当要員
演 - 加藤厚成
赤坂による米国政府の方針を聞き、「クソッ、遠いアジアの出来事だからって無茶苦茶言いやがる!」と悲痛な怒りを吐露した。
消防庁危機管理担当要員
演 - 阿部翔平
根岸 達也(ねぎし たつや)
演 - 黒田大輔
原子力規制庁監視情報課長。中盤より巨災対に合流する。
町田 一晃(まちだ かずあき)
演 - 吉田ウーロン太
経済産業省製造産業局長。中盤より巨災対に合流する。
血液凝固剤を作成するため、化学・医薬業界との調整や省内への根回しに奔走する。また、熱核攻撃を順延させるための外交工作を実施する際、安保理常任理事国であり原子力先進国でもあるフランスを相手にすることを提案する。

自衛隊関係編集

財前 正夫(ざいぜん まさお)
演 - 國村隼
統合幕僚長。制服組のトップとして政府首脳に随伴し、補佐し続ける。
矢口からヤシオリ作戦立案の感謝をされた際には、「礼は要りません。仕事ですから」と返した。
矢島
演 - 鶴見辰吾
統合幕僚副長。市ヶ谷の戦闘指揮所においてゴジラ対策の現場指揮・検討に携わる。
浜田
演 - 山中敦史
統合幕僚監部運用部長。
石倉
演 - 國本鐘建
陸上幕僚長。市ヶ谷の戦闘指揮所においてゴジラ対策の現場指揮・検討に携わる。
小沢
演 - 中田春介
航空幕僚長
北野
演 - 近童弐吉
海上幕僚長
山本
演 - 岸端正浩
統合幕僚監部運用部第1運用課長。タバ作戦を打ち破って都内に侵入したゴジラに対し、未だ健在である特科部隊による攻撃続行を具申するが、民間人への被害を懸念した矢島に却下される。
山岡
演 - 小林隆
東部方面総監。朝霞駐屯地の戦闘指揮所においてゴジラ対策の現場指揮・検討に携わる。
三木
演 - 橋本じゅん
東部方面総監部幕僚長。朝霞駐屯地の戦闘指揮所においてゴジラ対策の現場指揮・検討に携わる。
鮫島
演 - 吉家章人
東部方面総監部防衛部長。
芦田
演 - 石垣佑磨
第2飛行隊第1小隊長。
池田
演 - 斎藤工
第1戦車中隊長。タバ作戦では、多摩川河川敷に布陣した部隊の指揮を執る。
ゴジラが丸子橋を破壊して橋桁を跳ね上げた際、搭乗していた戦車がその下敷きとなる。その後の生死は不明。
村崎
演 - KREVA
第2戦車中隊長。タバ作戦では、多摩川河川敷に布陣した部隊の指揮を執る。
西郷
演 - ピエール瀧
タバ作戦戦闘団団長兼第1普通科連隊長。多摩川浅間神社の前線指揮所において、タバ作戦の陣頭指揮を執る。
作戦失敗後は落胆する部下を「攻撃だけが華じゃない」と叱咤激励し、民間人の避難支援を指示する。
戸川
演 - 川崎誠一郎
第4対戦車ヘリコプター隊長。
丹波
演 - 鳥山昌克
第32普通科連隊長。九段の科学技術館屋上において、ヤシオリ作戦の陣頭指揮を執る。
松井
演 - 松井晶熙
通信小隊長。
野城
演 - 大内厚雄
第32普通科連隊副連隊長。
甲斐
演 - 堀岡真
第32普通科連隊第3科長。
村山
演 - ムラヤマ・J・サーシ
特殊建機第1小隊長。ヤシオリ作戦においては、八重洲側よりゴジラに接近し、血液凝固剤の経口投与を実施する。
特殊建機第1小隊はゴジラの放射線流の直撃を受けて壊滅するが、その後の生死は不明。
菊池
演 - 菊池康弘
特殊建機第2小隊長。ヤシオリ作戦においては、丸の内側よりゴジラに接近し、血液凝固剤の経口投与を実施する。

米国および米軍関係者編集

ケネス・ランシング
演 - チャールズ・グラバー
駐日米国大使。
リヒター
演 - ドン・ジョンソン
ゴジラ調査団団長。休眠中にも関らず調査用ドローンを撃墜したゴジラに対し、「フェーズドアレイレーダーのような器官が備わっているとみられる」と分析する。
リーマン・ペイン
演 - Gil
在日米軍司令官。
カートランド
演 - スミス・スティーブン
米軍大佐。
グレアム・カスリー
演 - トム・ドーラン
米国政府高官。
ロス
演 - (名前のみ登場)
米国大統領。日本政府に対して強い態度で臨み、大河内や里見を辟易させている。

その他編集

カップルの女
演 - 前田敦子
東京湾アクアラインのトンネル崩落事故に巻き込まれ、避難する被災者のひとり。
小塚
演 - 光石研
東京都知事
ゴジラ1回目の出現時には、後手後手に回る政府の対応に不満を持ち、有害鳥獣駆除としての自衛隊出動を公安委員会に要請する。
ゴジラ2回目の出現時には、画面には登場しないものの、新宿の都庁舎にて指揮を執っていることが台詞の中で説明される。
川又
演 - 藤木孝
東京都副知事
田原
演 - 諏訪太朗
東京都副知事。
恩地
演 - 河野洋一郎
警視総監
ベテラン記者
演 - 川瀬陽太
首都圏偏重の防衛戦略についてシニカルな分析を新人記者に語る。
新人記者
演 - 三浦貴大
首都防衛が最優先で地方が後回しだと、政府の対応を批判する。
沢口 龍彦
演 - 古田新太
警察庁長官官房長。矢口からの依頼により、本部に牧元教授の身辺調査を指示する。矢口の父親には過去に恩義があるらしく、彼の依頼を引き受けたのも、それが元である。
本部
演 - モロ師岡
警察庁刑事局長。牧元教授を"Red Notice"(国際手配)ではないかと疑う。
早船 達也
演 - 松尾スズキ
記者(フリージャーナリスト)。志村の依頼で牧元教授に関する情報収集にあたる一方、報酬としてゴジラ関係の情報を入手している。
志賀(仮名)
演 - 犬童一心
古代生物学者。ゴジラ初回上陸時、緊急設置された有識者懇談会の一員として、総理官邸に招集される。
「映像だけでは判断できない」とし、ゴジラに対する意見を述べなかった。
柳(仮名)
演 - 緒方明
海洋生物学者。ゴジラ初回上陸時、緊急設置された有識者懇談会の一員として、総理官邸に招集される。
「実物を見ないことには何も言えない」とし、ゴジラに対する意見を述べなかった。
塙(仮名)
演 - 原一男
生物学教授。ゴジラ初回上陸時、緊急設置された有識者懇談会の一員として、総理官邸に招集される。
ゴジラに対する意見を述べないばかりか、「そもそも(ゴジラが)生物かどうかの定義も決まっていないのに論評しては、最早生物学とは言えない」とし、政府の姿勢を批判した。
有識者懇談会を終えた後、大河内は「時間を無駄にした。御用学者じゃ何も分からん」と吐き捨て、学者たちを酷評した。
消防隊隊長
演 - 小出恵介
北品川で市民の避難誘導にあたり、新たな避難場所の指示を無線で仰ぐ。
牧 悟郎(まき ごろう)
演 - 岡本喜八(写真のみの出演)
帝都大学卒、元城南大学統合生物学部分子細胞生物学教授。日本の学会から追放されるようにして渡米し、前後に妻と死別。米国エネルギー省の嘱託機関に勤務、同省から海洋投棄された放射性廃棄物を捕食する不明海底生物の調査依頼を受け重要な地位に就き、近い将来、”呉爾羅”の出現を予測するも突如として帰国し行方不明。コードネーム”Godzilla”として同機関に残っていた調査データの一部が意図的に消去された痕跡が見つかり、通常では解析ができないようになっていた。
消去してあった調査データを紙にプリントしてあり、それを折り紙の要領で線に沿って折り畳むと解析できるようになっており、完全な調査データとなる。
米国政府が消息を追っていたが、牧が使用していたプレジャーボートが数点の遺留物を残し無人の状態で漂流しているのが東京湾にて発見。以降、足取りが完全に途絶える。
モレリ
演 - ダニエル・アギラル
フランス駐日大使。
ゴジラ
モーションキャプチャ - 野村萬斎[9]
正体不明の巨大生物。本作の序盤では、放射性廃棄物を食してエネルギー源とする生物だと考えられていたが、終盤で「熱核エネルギー変換生体器官を内蔵する混合栄養生物」、すなわち水や空気だけで生存・活動ができる生物だという推測に至った。
劇中では、4つの形態が確認されており、短期間で急速な成長、進化を遂げていき、それに伴いより強大な存在となっていく。

なお、ゴジラ映画に造詣の深いことでも知られる俳優の佐野史郎は、2016年10月8日に北海道立近代美術館で開催中だった「ゴジラ展」のトークショーで本作についても触れており、本作への出演に備えてスケジュールを空けていたが、依頼が来なかったことを明かしている[10]

登場兵器・メカニック編集

防衛省・自衛隊の協力を受け、実物も多く登場するが、一部のシーンを除き多くがCGまたは合成による映像。また、機動戦闘車など公開時点では未配備の装備もある。米軍の兵器は、米軍の協力を受けていないため米軍施設外から撮影したもの、CG、政府広報の転載である[11]

自衛隊編集

米軍編集

海上保安庁編集

民間から徴用編集

スタッフ編集

  • 総監督・脚本・編集:庵野秀明
  • 監督・特技監督:樋口真嗣
  • 准監督・特技総括・B班監督:尾上克郎[13]
  • 撮影:山田康介
  • 照明:川邊隆之
  • 画像設計:庵野秀明
  • 録音:中村淳
  • 整音:山田陽
  • 音響効果:野口透
  • 音響設計:庵野秀明
  • 編集・VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀
  • 音楽:鷺巣詩郎
  • 楽曲協力:伊福部昭
  • 美術:林田裕至・佐久嶋依里
  • 美術デザイン:稲付正人
  • 装飾:坂本朗、高橋俊秋
  • 総監督助手:轟木一騎
  • スクリプター:田口良子、河島順子
  • キャスティングプロデューサー:杉野剛、南明日香
  • 助監督:足立公良
  • 自衛隊担当:岩谷浩
  • 製作担当:片平大輔
  • C班監督:石田雄介
  • D班撮影・録音・監督:摩砂雪・轟木一騎・庵野秀明
  • 特撮班撮影:鈴木啓造・桜井景一
  • 特撮班照明:小笠原篤志
  • 特撮班美術:三池敏夫
  • 特撮班操演・特殊効果:関山和昭
  • 特撮班スクリプター:増子さおり
  • 特撮班助監督:中山権正
  • ゴジラコンセプトデザイン:庵野秀明
  • ゴジライメージデザイン:前田真宏[14]
  • ゴジラキャラクターデザイン・造形:竹谷隆之
  • 特殊造形プロデューサー:西村喜廣
  • VFXプロデューサー:大屋哲男
  • CGプロデューサー:井上浩正
  • CGディレクター:岩本晶
  • CGスーパーバイザー:伏見剛
  • ゴジラアニメーションスーパーバイザー:佐藤篤司
  • ゴジラコンセプトアニメーター:熊本周平
  • イメージボード:前田真宏、林田裕至、丹治匠
  • 画コンテ:轟木一騎、摩砂雪、鶴巻和哉、前田真宏、樋口真嗣、庵野秀明
  • 特殊建機小隊エンブレムデザイン:出渕裕
  • VFX:白組
  • プリヴィズ:スタジオカラー
  • 製作:市川南
  • 企画協力:神山健治浜田秀哉川上量生
  • エグゼクティブプロデューサー:山内章弘
  • プロデューサー:佐藤善宏、澁澤匡哉、和田倉和利
  • ラインプロデューサー:森徹、森賢正
  • 製作プロダクション:東宝映画、シネバザール
  • 製作・配給:東宝

製作編集

2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』の世界的な大ヒットを受け、日本製ゴジラの製作が決定した[15]。総監督・脚本には庵野秀明、監督・特技監督には樋口真嗣がそれぞれ起用された。当初、庵野はオファーを固辞していたが、東宝の誠意と樋口の説得を受けて「一度きりの挑戦」として承諾した[16]。東宝特撮映画での総監督のクレジットは『さよならジュピター』の小松左京以来だが、監修的な立場で演出の大部分を監督の橋本幸治に一任していた小松と異なり、庵野はほぼ現場に張りついて演出作業にも携わった。

日本の『ゴジラ』シリーズでは初となる、フルCGで制作されるゴジラのデザインには、『巨神兵東京に現わる 劇場版』などで雛型模型を手掛けた竹谷隆之が起用された[17]。樋口から依頼を受けた際には詳細は知らされず、「背びれのある怪獣」とだけ伝えられていたという[17]。デザインの詳細は前田真宏のコンセプトスケッチを基に庵野、樋口、竹谷、尾上克郎が打ち合わせを行い、庵野は本作におけるゴジラのコンセプトを「完全生物」と定め[17]、題名に「新」「真」「神」等、複数の意味を含ませた作名「シン・ゴジラ」と命名した[18]

プロデューサーの佐藤善宏は、本作のセリフについて「完成した映画でファンタジーなのはゴジラだけというくらい突きつめています」と述べている[19]。庵野は脚本の執筆段階から防衛省自衛隊に協力を依頼し、「実際にゴジラが現れた場合、自衛隊はどのように対処するのか」「ゴジラに対して武器の使用が認められるのか」などミーティングを繰り返し行い、事実に即した脚本に仕上げていったという[19][注 2]。劇中ではゴジラが「巨大不明生物」と呼称されているが、これはミーティングに出席した官僚の発言に由来している[19]。また、戦車による攻撃シーンの参考にするため、富士総合火力演習の撮影をしている[19]。この他に首相官邸や自衛隊基地をロケハンしているが、官邸職員からは「そのまま再現するのは控えてほしい」と忠告されたり、作戦本部など撮影が許可されない場所もあった[21]

音楽には、庵野が監督を務めた『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』で音楽を担当した鷺巣詩郎が起用された[22]。鷺巣によると、2015年1月1日に庵野夫妻との食事の席で参加を依頼されたという[22]。劇中では『エヴァンゲリオン』の音楽が使用された他に、伊福部昭の音楽も使用されている[22]。庵野は脚本執筆の段階で伊福部音楽を使用することを決めており、オリジナルのモノラル音源が使用された[22]。なお、伊福部の曲は当初オリジナル録音版の上に当時の演奏を可能な限り再現・編集したステレオ再録版を被せた疑似ステレオ音源を使用する予定だったが、直前になって庵野の判断でオリジナル音源をそのまま使用することになった[22][23]。没になった疑似ステレオ音源は『シン・ゴジラ音楽集』に収録されている[23]

俳優の役作りについては、ミーティングの際に政治家や官僚の会話を録音して俳優に聞かせたうえで、「早口で、普段は使わない専門用語の多い言葉を流暢にかつ説得力を持って喋る」政治家や官僚のイメージを作るようにしたという[19]

ゴジラのモーションキャプチャーを担当したのは、狂言師野村萬斎である[24]。このことは公開当日まで伏せられており、公開初日の7月29日に「329人目のキャスト」として公表された。野村は「日本の映画界が誇るゴジラという生物のDNAに私が継承しております650年以上の歴史を持つ狂言のDNAが入ったという事で非常に嬉しく思っております」とコメントしている[25]。なお、初代ゴジラ俳優の中島春雄も摺り足など能狂言のエッセンスを1954年版で初めて演じた時から込めていることを、本作公開時に明かしている[要出典]

  • 2014年
    • 12月8日、東宝によりゴジラの新作映画の製作が発表された[15]
  • 2015年
    • 4月1日、総監督・脚本に庵野秀明、監督・特技監督に樋口真嗣が起用されたことが発表された[16]
    • 9月23日、タイトルが『シン・ゴジラ』であり、出演者が長谷川博己石原さとみ竹野内豊であることが発表された[18]
    • 11月2日、撮影が10月31日に終了したことを石原が公式LINEアカウントで報告した[26]
    • 12月10日、公開日が2016年7月29日に決定したこと、ティザービジュアル、特報、キャッチコピー「ニッポン対ゴジラ。」、ゴジラの体長がシリーズ最大の118.5メートルであることが発表された[27]
  • 2016年
    • 1月6日、本作に登場するゴジラを東宝スタジオで写した写真4枚がFacebook上に流出した[28]
    • 3月25日、本作の公開を記念して『GODZILLA ゴジラ』を含む史上初のシリーズ29作品を一挙上映する企画「シン・ゴジラ映画総進撃」が同年5月7日 - 6月17日に神保町シアターにて開催されることが発表された[29]
    • 4月14日、予告編が発表された。同時に、ゴジラの全身像、キャスト、スタッフも発表となった[6]
    • 7月1日、新予告編が一部の劇場限定で公開された[30]
    • 7月19日、完成報告会見が品川プリンスホテルで開催された[31]
    • 7月25日、ワールドプレミアが東京のTOHOシネマズ新宿にて開催され、会場前の歌舞伎町のセントラルロードにゴジラの体長と同じ118.5メートルのレッドカーペッドが設えられた。レッドカーペットイベント前にはひかれたセントラルロードが、同日をもって正式に「ゴジラロード」と名付けられることとなり、命名式が執行された[32]

反響・興行成績編集

2016年8月1日に発表された公開1週間目の映画観客動員ランキングでは約41万人の動員で第1位を獲得し、興行収入は約6億2500万円を記録した[33]。8月8日の興行通信社発表によると、公開2週目で2週連続1位となる累計動員約145万人・累計興収は約21.5億円となった[34]。8月14日(公開17日間)に、累計動員約231万人・累計興収約33.8億円となって2014年夏に公開されたハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の最終興収約32億円を上回った[35]。その後、公開5週目を迎えた7月29日から8月28日までの公開1か月で累計動員360万人・累計興収53億円を突破、2016年公開の邦画実写映画1位を獲得した[36]。さらに9月6日までで累計動員約421万人・累計興収約61.3億円に達し、1992年公開の第19作『ゴジラvsモスラ』の累計動員約420万人を突破して平成シリーズ以降で最高の動員数となった[37][注 3]。公開7週目(9月10-11日)でベスト3圏外となったが、累計成績は動員約451万人、興収約65.7億円を記録した[38]。その後もロングランとなって着実に記録を伸ばし、公開から111日となる11月16日には累計動員が約551万人、累計興収は80億円の大台を突破[39][40]。最終興行収入は82.5億円となった[1]

8月15日には発声可能上映(上映中の声出し、コスプレケミカルライトの持ち込みOK)が新宿バルト9で行われ、『アオイホノオ』などで知られる漫画家・島本和彦が出席、さらにこの日は庵野総監督もサプライズ登壇した[41]。また、8月24日には女性限定での上映イベント「女性限定鑑賞会議」が前述の発声可能上映同様の上映として開催され、出演した市川実日子、松尾諭、塚本晋也、片桐はいりが劇中衣装で登壇した。なお、同イベントのチケットは販売開始3分で売り切れる程の人気となった[42][43]。この他、公開日から8月10日まで行われたIMAX上映も映画のヒットを受ける形で8月25日から9月9日まで再上映するほか[44]TOHOシネマズ新宿では8月26日に本作と庵野が監督を務めた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『巨神兵東京に現わる』の3作品を一挙上映する「ゴジラ・エヴァ・巨神兵 シン・チャンピオンまつり」を実施[45]、旧日本劇場時代からゴジラシリーズを上映してきたTOHOシネマズ日劇でも9月2日から15日までの大ヒット記念上映を行う[36]。9月15日の19時30分の回から発声可能上映が、北海道から福岡まで日本全国26の劇場で上映開催された。TOHOシネマズ新宿では、庵野秀明総監督をはじめ、市川実日子、松尾諭、高橋一生と、さらにサプライズゲストとして長谷川博己が登壇した舞台あいさつを開催、その模様が全劇場に生中継された[46][47]ほか、ユナイテッド・シネマ札幌では同劇場のみの企画として島本和彦とSF作家の笹本祐一が登壇し、新宿と札幌の舞台挨拶のネット配信も行われた[48]

日本国外の公開は、台湾で2016年8月12日に行われたほか、シンガポールで16日、フィリピンで24日、香港で25日、タイで9月8日にそれぞれ劇場公開された[49]アメリカでは10月3日にはロサンゼルス、10月5日にはニューヨークでプレミア上映が行われ、10月11日から18日にかけて全米440館以上で上映された[50]。アメリカでの公開初日は全米興行収入ランキングで10位に食い込む快挙となった(Weekendでは、422館での公開で12位初登場)[51]。アメリカとカナダでは上映を延長し、10月22日に200館で追加上映され、数館では10月27日まで毎日上映された[52]。アメリカでの興行成績は約150万ドルとなった[53]。オーストラリア、ニュージーランド、韓国でも公開された[54]

2016年11月、「シン・ゴジラ」が2016 ユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた[55]

評価編集

Rotten Tomatoesには44件の批評家レヴューがあり、平均値は6.8点、支持率は84%で、"Certified Fresh"(新鮮保証)印を受けている。このうち著名な"Top Critics"(トップ批評家)によるレヴューは8件あり、平均値は6.7点、支持率は75%となっている[56]Metacriticには12件の批評家レヴューがあり、平均値は68点となっている[57]

映画評論家の樋口尚文3.11以後の「第二の戦後」を経たあとの「はっきりとしたメッセージのある娯楽映画」と評した[58]

映画批評家の前田有一も「登場人物というよりは登場人物「群」、人間ドラマではなく人間「群」ドラマがあり、「個」ではなく「塊」で事態を打開する日本人の本質を言い当てている。」「ゴジラ一作目がもっていた反骨精神や、時代の本質を見通す目を感じられる。」と述べ、2016年にふさわしい新ゴジラであると絶賛した[59]

ウォールストリートジャーナルの日本版は本作品がナショナリズムを肯定していることを指摘した上で、官僚が祖国を守る勇敢なヒーローとして登場することを紹介し、片山杜秀・慶応義塾大学教授の憲法改正により緊急時に政府に法規を超えた特別な権限を与えるべきとの保守派の主張を支持することになりかねないというコメントを掲載した[60]

漫画家小林よしのりも、「官僚VSゴジラの構図が感情移入できない」「ゴジラの心理的な怖さを感じない」と酷評した[61]

一方で小林と同じ漫画家で庵野監督と親交のある島本和彦が初日一番上映終了後に「自分よりはるかに面白いものを作った」と敗北宣言を呟いている[62][63]

政治家枝野幸男幹事長は映画鑑賞後の取材で「いろいろな意味で非常に研究をされていて、良い作品だなとかなり引き込まれながら観ました」と感想を述べた[64]

政治家の石破茂防衛大臣も自身のブログで映画的演出を認めながらも、「ゴジラの襲来に対して自衛隊に防衛出動が下令されるのではなく、害獣駆除として災害派遣で対処するのが法的には妥当」と語った[65]

ジャーナリスト田原総一朗も「3.11」の福島原発事故が発想の根源になっているとし、政治家や官僚たちの描写にリアリティがあり、縦割りの官僚制度や大臣の欠陥がよく出ていると評した[66]

東京スポーツ映画大賞審査委員長のビートたけしは、「金正男の暗殺とか9.11(同時多発テロ)とか、現実の方がリアルになっている時代の中で、見事な演出だなぁと。特にアナログとCG(コンピューターグラフィックス)のバランスが良かったし、(従来の)ゴジラよりもっと大きくして観客を楽しませたね」とホメちぎった[67]

キングコング: 髑髏島の巨神』監督のジョーダン・ボート=ロバーツは、今までのゴジラシリーズとは違う特別な作品を作るという試みに共感したという。また、「日本的な役人体制の愚かさ」「思い通りに動いてくれない政府」へのフラストレーション、現代に渦巻く怒りがテーマにされており、「怪獣映画なのに実際の状況が思い浮かぶ」と絶賛した[68]

元自衛官の潮匡人は徹底した取材に基づいた自衛隊の描写について「少なくとも自衛隊に関するかぎり、日本映画史上最高のリアリティと断じて間違いない。」と評している[69]

受賞・ノミネート編集

本作は国産怪獣映画の歴史上で類を見ないほど多くの映画賞で評価されている。[独自研究?]

第90回キネマ旬報ベスト・テンでの第2位選出は、ゴジラ作品としては史上初[70]、怪獣映画としては本作同様に樋口が特技監督を務めた『ガメラ 大怪獣空中決戦』(監督は金子修介)以来21年ぶり2作目のベストテン入りとなる。

発表年 部門 対象 結果
2016 第38回ヨコハマ映画祭[71] 日本映画ベストテン シン・ゴジラ 第4位
特別大賞 庵野秀明 受賞
第41回報知映画賞[72] 作品賞・邦画 シン・ゴジラ ノミネート
監督賞 庵野秀明 ノミネート
助演女優賞 石原さとみ ノミネート
第29回東京国際映画祭[73] ARIGATO賞 シン・ゴジラ 受賞
日本映画ペンクラブ選定ベスト5 日本映画部門 2016年度ベスト5 シン・ゴジラ 次点
第34回ゴールデングロス賞[74] 優秀銀賞 シン・ゴジラ 受賞
第58回日本レコード大賞[75] 特別賞 シン・ゴジラ 受賞
2016年ヒット番付(日経エンタテインメント![76] 東関脇 シン・ゴジラ 受賞
2016年ユーキャン新語・流行語大賞[77] 候補語 シン・ゴジラ ノミネート
2017 第90回キネマ旬報ベスト・テン[78] 日本映画ベスト・テン シン・ゴジラ 第2位
脚本賞 庵野秀明 受賞
読者ベスト・テン(日本映画) シン・ゴジラ 第2位
第40回日本アカデミー賞[79] 最優秀作品賞 シン・ゴジラ 受賞
最優秀監督賞 庵野秀明(総監督)/樋口真嗣(監督) 受賞
優秀主演男優賞 長谷川博己 受賞
優秀助演女優賞 石原さとみ/市川実日子 受賞
優秀音楽賞 鷺巣詩郎 受賞
最優秀撮影賞 山田康介 受賞
最優秀照明賞 川邉隆之 受賞
最優秀美術賞 林田裕至/佐久嶋依里 受賞
最優秀録音賞 中村淳(録音)/山田陽(整音) 受賞
最優秀編集賞 庵野秀明/佐藤敦紀 受賞
第71回毎日映画コンクール[80][81] 日本映画大賞 シン・ゴジラ 受賞
女優助演賞 市川実日子 受賞
美術賞 林田裕至・佐久嶋依里 受賞
監督賞 庵野秀明 ノミネート
脚本賞 庵野秀明 ノミネート
撮影賞 山田康介 ノミネート
音楽賞 伊福部昭・鷺巣詩郎 ノミネート
録音賞 中村淳 ノミネート
第59回ブルーリボン賞[82][83] 作品賞 シン・ゴジラ 受賞
助演女優賞 石原さとみ ノミネート
平成28年度(第67回)芸術選奨[84] 映画部門文部科学大臣賞 庵野秀明(『シン・ゴジラ』の成果) 受賞
第20回文化庁メディア芸術祭[85] エンターテインメント部門大賞 シン・ゴジラ(庵野秀明・樋口真嗣) 受賞
第26回東京スポーツ映画大賞[86] 作品賞 シン・ゴジラ ノミネート
監督賞 庵野秀明・樋口真嗣 受賞
助演女優賞 市川実日子 ノミネート
おおさかシネマフェスティバル2017[87] 日本映画作品賞ベストテン シン・ゴジラ 第4位
撮影賞 山田康介 受賞
第37回日本SF大賞[88][89] 特別賞 シン・ゴジラ 受賞
映画秘宝2016年 映画ベストテン シン・ゴジラ 1位
HIHOはくさいアワード(2016年度) シン・ゴジラ 5位
エランドール賞(2016年度)[90] プロデューサー賞映画部門 山内章弘 受賞
第21回日本インターネット映画大賞 日本映画部門 作品賞(ベストテン) シン・ゴジラ 2位
日本映画作品賞最多投票者数 シン・ゴジラ 受賞
coco賞2016 シン・ゴジラ 1位
ぴあ映画生活ユーザー大賞2016[91] 大賞 シン・ゴジラ 受賞
日本オタク大賞2016 大賞 シン・ゴジラ 受賞
FILMARKS AWARDS 2016[92] 総合ベストテン シン・ゴジラ 第2位
邦画編ベストテン シン・ゴジラ 第2位
第11回アジア・フィルム・アワード[93] 視覚効果賞 大屋哲男 受賞
音響賞 中村淳 ノミネート
第29回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞[94] 作品賞 シン・ゴジラ ノミネート
石原裕次郎賞 シン・ゴジラ ノミネート
VFX-JAPANアワード 2017[95] 劇場公開実写映画部門最優秀賞 シン・ゴジラ 受賞
デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'16/第22回AMDアワード[96] 優秀賞 シン・ゴジラ 受賞
第19回シナリオ作家協会 菊島隆三賞[97] 菊島隆三賞 シン・ゴジラ ノミネート
第7回ロケーションジャパン大賞[98] 行楽部門 『シン・ゴジラ』×神奈川県川崎市 受賞
第36回藤本賞[99] 特別賞 山内章弘、佐藤善宏 受賞
第43回サターン賞[100] インターナショナル映画賞 シン・ゴジラ 未決定

主なコラボレーション編集

 
渋谷パルコの壁面オブジェ
 
スターフライヤー シン・ゴジラジェット (JA08MC)
新世紀エヴァンゲリオン
本作の総監督の庵野が同じく総監督を務めるアニメ作品。2016年4月1日に発表された「ゴジラ対エヴァンゲリオン」[101]の特設サイトにて、さまざまな商品やイラストが発表されている[102]
クレヨンしんちゃん
本作と同じく東宝の配給による劇場アニメ。2016年7月22日にテレビアニメ『クレヨンしんちゃん』とのコラボアニメ「しんのすけ対シン・ゴジラだゾ」が放送された[103]
スターフライヤー
北九州空港に本拠を置く日本の航空会社。本作のゴジラが機体に描かれたジェット機「シン・ゴジラジェット」が2016年12月まで就航し、機内では特別コラボグッズも販売される予定[104]
京王バス東「新宿WEバス」
新宿駅周辺を循環する路線バス。TOHOシネマズ新宿のある「ホテルグレイスリー新宿」停留所を経由する歌舞伎町ルートにて、2016年7月29日よりシン・ゴジラ仕様のラッピングバスを運行する。行き先表示にはゴジラのシルエットが追加され、バス車内のショーケースにはゴジラのフィギュアが展示され、車内放送や降車ブザー音ではゴジラの咆哮が流される[105]
パルコ
2016年8月7日より建て替えに伴う休業が決まっていた渋谷パルコにて、建物壁面を突き破るようなゴジラのオブジェが制作された[106]
白戸家ソフトバンク
2016年11月3日から11日までは「いい買物の日」、19日以降は「Apple Pay」とのコラボレーションCMが放送された[107][108]
日本中央競馬会
2016年12月25日に開催される有馬記念とのコラボレーション。中山競馬場でゴジラを凍結させることが最終目的である[109]
第67回NHK紅白歌合戦
「紅白対ゴジラ」と題したコラボレーション。横浜に上陸したゴジラが渋谷のNHKホールに襲来し、矢口ら巨災対メンバーの呼びかけによって、歌の力でゴジラを凍結させる「渋谷紅白迎撃作戦」を展開した。また、本作の音楽を担当した鷺巣詩郎がオープニングテーマを作曲した[110]

書籍編集

  • 『庵野秀明責任編集『シン・ゴジラ』公式記録集 ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』株式会社カラー、2016年12月29日発売[111]ISBN 978-4-905033-08-0
  • 『シン・ゴジラWalker』出版社:KADOKAWA/角川マガジンズ、2016年7月22日発売。ISBN 978-4-04-895632-1
  • 『シン・ゴジラ【オリジナル・トートバッグ付き】』 出版社:宝島社、2016年7月15日。ISBN 978-4-80-025609-6
  • 『シン・ゴジラ&全ゴジラ怪獣大ずかん』 出版社:講談社、2016年7月26日発売。ISBN 978-4-06-344652-4
  • 『シン・ゴジラ×ぐでたま ランチボックスBOOK』 出版社:宝島社、2016年8月9日発売。ISBN 978-4-800258-60-1
  • 『「シン・ゴジラ」、私はこう読む』 出版社:日経BP社、2016年10月25日配信、電子書籍
  • 『「シン・ゴジラ」をどう観るか』 出版社:河出書房新社、2016年10月26日発売。ISBN 978-4309277738
  • 『ゴジラ幻論 ――日本産怪獣類の一般と個別の博物誌』 出版社:工作舎、著:倉谷滋、2017年2月18日発売。ISBN 978-4875024828
  • 『シン・ゴジラ機密研究読本』 出版社:KADOKAWA、著:柿谷哲也道上達男, 平岡秀一, 長谷川宗良, 小豆川勝見、2017年2月28日発売。ISBN 978-4040722085
  • 『シン・ゴジラ 造形作品集』 出版社:ホビージャパン、2017年3月17日発売。ISBN 978-4798614069
  • 『シン・ゴジラ スコア音楽集/鷺巣詩郎』 楽譜、出版社: ヤマハミュージックメディア、2017年3月26日発売。ISBN 978-4636945454
  • 『シン・ゴジラ 巨大不明生物との戦いの記録 (e-MOOK)』(分子構造解析図を大胆にプリントしたビッグトートバッグ付き) 出版社:宝島社、2017年3月28日発売。ISBN 978-4800268617
  • 『シン・ゴジラWalker 完全形態』 出版社:KADOKAWA/角川マガジンズ、2017年3月31日発売。ISBN 978-4048959803
  • 『シン・ゴジラ GENERATION』 出版社:ホビージャパン、2017年3月31日発売。ISBN 978-4798614175
  • 『シン・ゴジラ政府・自衛隊 事態対処研究 (ホビージャパンMOOK 789)』 出版社:ホビージャパン、2017年3月31日発売。ISBN 978-4798614229

音楽編集

  • 『シン・ゴジラ音楽集』(2016年7月30日発売)
    • 発売2週目で8427枚(累積1.0万枚)を売り上げ、8月15日付オリコン週間アルバムランキングで前週34位→5位に急上昇した。『ゴジラ』関連作のアルバムTOP5入りは『GODZILLA THE ALBUM』は1998年5月25日付で5位を獲得して以来、18年3か月ぶり[112]。8月29日付オリコン週間アルバムランキングでは3位にランクインした[113]
  • 『シン・ゴジラ劇伴音楽集』(2017年3月22日発売)
    • 上記『〜音楽集』とは異なり、映画本編で使用された音源をそのまま使用したものになっている。UHQCDでの発売となった。
    • 2016年10月12日に配信限定として、24bit/48kHzのハイレゾ音源(映画用音声フォーマット)で販売されていた。

DVD・ブルーレイ編集

オリコン週間BDランキング(集計期間:2017/3/20 - 3/26)で、『シン・ゴジラ』のBlu-ray Disc作品『シン・ゴジラ Blu-ray特別版』と『シン・ゴジラ Blu-ray』が、初週売上8.2万枚、5.5万枚で総合BD1位、2位を獲得した。同一作品による総合BD1位、2位独占は、邦画作品としては今作が史上初となる[114]

TSUTAYA・レンタルDVDランキングで、2017年3月20日 - 26日、3月27日 - 4月2日と2週連続レンタルDVDランキング首位を獲得した[115]。4月3日 - 9日のレンタルDVD週間ランキングも首位を獲得し、3週連続首位となった[116]。4月10日 - 16日のレンタルDVD週間ランキングでは2位となった[117]

  • 2017年3月22日発売[118]。東宝製作作品及び実写邦画のセルソフトでは初となる4K ULTRA HD Blu-ray版も同時リリース。
    • 本編映像は劇場公開時の映像・音声に対して音楽の音量、劇中テロップの調整などの変更が加えられたマスター(ver,2.0)となっている。
    • Blu-ray 特別版 3枚組(本編1枚、特典DISC(Blu-ray)2枚)、品番:TBR27003D
    • Blu-ray 特別版4K Ultra HD Blu-ray同梱 4枚組(本編2枚(Blu-ray&4K ULTRA HD Blu-ray(外付同梱))、特典DISC(Blu-ray)2枚)、品番:TBR27002D
    • Blu-ray 2枚組(本編1枚、特典DISC(Blu-ray)1枚)、品番:TBR27004D
    • DVD 2枚組(本編 1枚、特典DISC(DVD)1枚)、品番:TDV27005D

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 庵野監督の故郷である山口県宇部市が含まれている選挙区である。
  2. ^ 防衛庁時代に行われた机上研究では、実際にゴジラが出現した場合には「災害派遣を根拠とした出動及び有害鳥獣駆除による武器使用が可能」という結論が出されている[20]
  3. ^ なお、国産ゴジラシリーズ全体ではこの時点で第7作『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(累計動員約421万人/1966年公開)の動員数に達しているが、その後に第6作『怪獣大戦争』(累計動員約513万人/1965年公開)、第5作『三大怪獣 地球最大の決戦』(累計動員約541万人/1964年公開)の動員数も超え、歴代5位となっている。

出典編集

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  117. ^ トム・クルーズ主演作が初登場1位!『シン・ゴジラ』連続首位は3週でストップ【週間レンタルランキング】シネマトゥデイ(2017年4月18日), 2017年4月18日閲覧。
  118. ^ 『シン・ゴジラ』初公開映像がいっぱい!スペシャルディスク付きブルーレイ発売決定シネマトゥデイ(2016年12月20日), 2016年12月20日閲覧

外部リンク編集