港区 (名古屋市)
港区(みなとく)は、名古屋市を構成する16区のうちの1つである。名古屋市南西部に位置し、区の南部には日本を代表する国際貿易港の名古屋港がある。名古屋市の区では最大の面積である。
みなとく ![]() 港区 | |
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国 |
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地方 | 中部地方、東海地方 |
都道府県 | 愛知県 |
市 | 名古屋市 |
市町村コード | 23111-8 |
面積 |
45.64km2 |
総人口 |
140,946人 [編集] (推計人口、2023年4月1日) |
人口密度 | 3,088人/km2 |
隣接自治体 隣接行政区 | 名古屋市(熱田区、中川区、南区)、知多市、東海市、弥富市、海部郡蟹江町、海部郡飛島村 |
区の木 | クスノキ、サザンカ |
区の花 | ハイビスカス |
港区役所 | |
所在地 |
〒455-8520 愛知県名古屋市港区港明一丁目12番20号 北緯35度6分27.9秒 東経136度53分7.9秒 / 北緯35.107750度 東経136.885528度座標: 北緯35度6分27.9秒 東経136度53分7.9秒 / 北緯35.107750度 東経136.885528度 ![]() |
外部リンク | 名古屋市港区 |
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ウィキプロジェクト |
概要編集
名古屋市港区は、名古屋市の南西部、市の中心部「栄」から南へ約10kmの場所に位置する。 区全域を概観すると、海抜ゼロメートル地帯が多い平野部で、区南部は名古屋港に所属する埠頭が占め、名古屋市で唯一伊勢湾に面している。
区内に流れる河川は西から順に海部郡蟹江町・飛島村との境界線を流れる日光川・福田川・戸田川・東小川・新川・庄内川・荒子川・中川運河・堀川が縦断し、山崎川・大江川が東海市との境界線を流れ、区の最南東にある天白川が区東部を横断している。
道路は、区の交通の動脈である国道23号と伊勢湾岸自動車道が横断し、鉄道は、名古屋市営地下鉄名港線が区の東部を縦断し、名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線(あおなみ線)と、現在はあまり使われていないJR貨物東海道本線の貨物支線(名古屋港線)が区の中域を縦断しているほか、南東部には名古屋鉄道築港線が僅か1区間ながら横断している。
区の繁華街は、名古屋港の中心であるガーデンふ頭から東海3県に初出店で港区最大級でもあるららぽーと名古屋みなとアクルスを擁する名港線東海通駅付近までと、ショッピングセンター「港品川ショッピングセンター(イオンモール名古屋みなと)」を擁する品川町・寛政町・砂美町界隈の2地域に集中する。 西部の大半は、水田が広がる穀倉地帯が広がり、北部・中域は、住宅・商業施設が大半を占める。 名古屋港を擁する東部・南部・湾岸エリアは、工業地帯だが、ガーデンふ頭・金城ふ頭・潮見町北部などには商業・観光・娯楽施設が存在する。名古屋市16区の中で最も人口密度が低く、唯一5,000人/km2を下回る。
地理編集
地形編集
河川編集
- 主な川
海岸編集
- 伊勢湾
地域編集
各町名は、堀川・中川運河・庄内川の3河川で分けた地域と、旧海部郡南陽町の計4区域に分け、五十音順で下記のとおり表記する。
- 旧港区(堀川より東区域)
- 旧港区(中川運河・庄内川間の区域)
- 旧港区(中川運河・堀川間の区域)
- 旧海部郡南陽町(庄内川より西区域)
詳しくは名古屋市の地名#港区を参照。
人口編集
港区の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より[1] |
- 年齢構成
年齢5歳階級別人口
2004年12月1日現在推計人口
総計(単位 十人)
年齢5歳階級別人口
2004年12月1日現在推計人口
男女別(単位 十人)
- データ出典:統計なごやWed版/ダウンロード/年齢別人口-港区版より
(名古屋市総務局企画部統計課)
隣接自治体・行政区編集
- 他の市町村
歴史編集
江戸時代、区域のすべてが尾張藩の領地であり、区の北部から南部は江戸時代初期に、湾岸部は名古屋港の開発により明治末期から昭和中期までに埋め立てによってできた土地である。
沿革編集
- 1907年 - 愛知郡小碓村(千年・熱田新田東組・稲永新田・熱田前新田)を名古屋市域へ編入する
- 1908年 - 4区制施行時に、南区として発足する
- 1922年 - 愛知郡小碓村を南区に編入する
- 1927年 - 名古屋港跳上橋(山本卯太郎設計)が竣工される
- 1930年 - 中川運河が竣工される
- 1937年 - 10区制施行時に、港区として発足する
- 1946年7月20日 - 第1回名古屋みなと祭を開催する
- 1955年 - 海部郡南陽町を編入する
- 1959年 - 伊勢湾台風により区の全域が大規模な被害を受ける
- 1964年 - 区内在住の橋元幸吉の所有馬シンザン号が日本ダービーを制覇する(後に五冠馬になる)
- 1989年 - ガーデンふ頭(名古屋港)で世界デザイン博覧会(サテライト名古屋港会場)が開催される
- 1992年 - 名古屋港水族館が開館する
- 2000年 - 藤前干潟がラムサール条約に登録される
- 2004年 - 名古屋港がスーパー中枢港湾に指定される
- 2005年
- 2017年4月1日 - レゴランド・ジャパンオープン
政治編集
行政機関編集
港区役所のある港明を中心に数多くの施設が各地に点在している。区の西部、春田野に区役所の支所、保健センターの分室がある。
- 県の行政機関
- 愛知県庁
- 愛知県競馬組合 名古屋競馬場
- 愛知県スポーツ振興事業団 愛知県武道館
- 市の行政機関
- 名古屋市港区役所
- 名古屋市港区役所南陽支所
- 名古屋市港保健センター
- 名古屋市港保健センター南陽分室
- 名古屋市港区南陽地区会館
- 名古屋市環境局
- 港環境事業所
- 港作業場
- 南陽工場
- 大江破砕工場
- 名古屋市上下水道局
- 名古屋市緑政土木局
- 名古屋市住宅都市局
- 野跡駅交通広場
- 名古屋市教育委員会
- 港図書館
- 南陽図書館
- 稲永スポーツセンター
- 南陽プール
- 港サッカー場
- 港南地域スポーツセンター
- 港北地域スポーツセンター
- 港明地域スポーツセンター
- 東港地域スポーツセンター
- 当知地域スポーツセンター
- 南陽地域スポーツセンター
- 南陽東地域スポーツセンター
- 宝神地域スポーツセンター
- 名古屋市交通局
- 名港工場(車庫)
- 築地口駅
- 東海通駅
- 名古屋港駅
- 港区役所駅
- 港区役所回転場
- 名古屋港バスターミナル
- 稲永スポーツセンター回転場
- 多加良浦回転場
- 河合小橋回転場
- 南陽交通広場
- 名城軌道事務所 東海通保線区
- 名古屋市市民経済局
- 名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)
- 港文化小劇場
- 中央卸売市場 南部市場
- 築地公設市場
- 南陽公設市場
- 名古屋市健康福祉局
- 名古屋市食肉衛生検査所
- 名古屋市港区社会福祉協議会
- 港福祉会館
- きよすみ荘
- とだがわこどもランド
- 港児童館
国家機関編集
環境省編集
厚生労働省編集
国土交通省編集
- 海上保安庁
- 第四管区海上保安本部
- 名古屋海上保安部 灯台課分室
- 名古屋港海上交通センター
財務省編集
- 名古屋税関
- 稲永出張所
農林水産省編集
法務省編集
施設編集
警察編集
区内に所在する警察署・消防署は五十音順で以下のとおり。なお、港警察署は名古屋港ガーデンふ頭のJETTY前、港消防署は築地口の東部にある。また、特別消防隊(ハイパーレスキューNAGOYA) 第五方面隊は金城ふ頭にあり、名古屋港内の火災予防・水難救出や船舶、石油コンビナート等の沿岸施設、さらには、特定の河川沿岸部の火災の鎮火を担う名古屋市消防局の水上消防のエキスパート部隊である。
- 本部
- 交番
- 港明交番
- 東築地交番
- 築地交番
- 稲永駅前交番
- 金城ふ頭交番
- 汐止交番
- 南陽東交番
- 南陽交番
- 当知交番
- 小碓交番
- 宝神交番
消防編集
- 消防署
- 出張所
- 荒子川出張所
- 稲永出張所
- 東海橋出張所
- 南陽出張所
- 東築地出張所
- 特別消防隊
- 特別消防隊(ハイパーレスキューNAGOYA) 第五方面隊
医療編集
- 主な区内に所在する救急指定病院
郵便局編集
区内の郵便局は、港栄に所在する名古屋港郵便局(なごやみなとゆうびんきょく)を集配局とし、17ヶ所の郵便局が存在する。
- 日本郵便株式会社 東海支社
- 名古屋港郵便局
- 名古屋秋葉郵便局
- 名古屋惟信郵便局
- 名古屋稲永郵便局
- 名古屋大手郵便局
- 名古屋木場郵便局
- 名古屋港北郵便局
- 名古屋港陽郵便局
- 名古屋東海橋郵便局
- 名古屋当知郵便局
- 名古屋土古郵便局
- 名古屋七番町郵便局
- 名古屋南陽町郵便局
- 名古屋西稲永郵便局
- 名古屋福田郵便局
- 名古屋港本町郵便局
- 名古屋明正郵便局
図書館編集
- 主な図書館
運動施設編集
- 主なスポーツ施設
- 愛知県武道館
- 稲永スポーツセンター
- テバオーシャンアリーナ
- 港サッカー場
- 邦和スポーツランド
- サンビーチ日光川(日光川公園内)
- 公営競技
港湾編集
名古屋港の中心を担うガーデンふ頭周辺には、港湾関係の庁舎や企業が多く立ち並び、埠頭内には、名古屋港(ガーデンふ頭)のシンボルである名古屋港ポートビルを始めとする多くの商業・娯楽・観光施設がある。また、潮見ふ頭と金城ふ頭にも、一部、商業・観光・イベント施設が存在する。汐止ふ頭は稲永公園の中にあり、現在は埠頭としての役目は果たしていない。他の埠頭は、工業地帯の中にあり、埠頭内は名古屋港管理組合や名古屋港運協会に所属する企業の敷地内となるため、企業関係者以外は立ち入り禁止区域となっている埠頭もある。過去に稲永ふ頭では、名古屋みなと祭り花火大会の日だけ、埠頭を開放していたこともあるが、現在は安全面から中止している。
なお、埠頭の並び順は埋め立ての際に付けられた号地番順で、追記は港湾に関連ある事務局や施設である。
- 築地ふ頭
- ガーデンふ頭
- 名古屋港湾合同庁舎
- 名古屋税関
- 動物検疫所 名古屋支所
- 名古屋植物防検疫所
- 第四管区海上保安本部
- 名古屋港管理組合本庁舎
- 名古屋港振興財団事務局
- 名古屋港ポートビル乗船センター
- 名古屋港湾会館(名古屋港文化センター)
- ハーバーロッジなごや(名古屋船員会館)
- 大手ふ頭
- 名古屋海上保安部灯台課分室
- 名古屋検疫所
築地東ふ頭
- 大江ふ頭
- 昭和ふ頭
- 船見ふ頭
- 潮見ふ頭
- 稲永ふ頭・稲永第2ふ頭
- 名古屋税関 稲永出張所
- 名古屋税関 金城ふ頭出張所
- 潮凪ふ頭
- 空見ふ頭
- 名古屋港フェリーふ頭
- 名古屋港フェリーターミナルビル
- 名古屋港埠頭公社事務局
- 汐止ふ頭
- 金城ふ頭
- 名古屋港船舶通航情報センター
- 名古屋港海上交通センター
- 名古屋港湾管理組合 金城ふ頭分所
- 名古屋港湾労働者福祉センター
対外関係編集
国際機関編集
領事館編集
- 名誉総領事館
- 在名古屋バングラデシュ人民共和国名誉総領事館
経済編集
第二次産業編集
工業編集
区内にある名古屋港すべての埠頭は、中京工業地帯の区域にあり、同工業地帯の一角を成す主要地区となっており、多くの企業の本社・拠点や工場・倉庫などが立地している。
- 拠点を置く主な企業
第三次産業編集
商業編集
- 区内の流通の歴史と傾向
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
区内の商業はかつて築地口を基盤としたユニーの前身である西川屋を中心とし、区内に所在する7商店街を支点に栄え、区の大半はまだ中小規模商店が活躍していた。 しかし、1971年(昭和46年)に西川屋がほていやと合併しユニー株式会社(以下ユニー)になると、ユニーは資本力の違いを見せて、同じ築地口に店を構えるライバルでもあった株式会社京屋のサンポート名港店を抑え込んで、港区中心部の流通を不動の物にした。
だが、ユニーの影響力が届かない西部の南陽町方面に目を付けた大手スーパーマーケットチェーンのジャスコ株式会社(以下ジャスコ)(現:イオン株式会社)が、1992年(平成4年)4月23日に未開発地域でもあった国道302号線沿いの春田野にある自社で購入した用地に中規模ショッピングセンター「ジャスコシティ南陽(現:イオン南陽店)」を出店させると、これが成功を収め、西部の流通を抑えた。
これに対し、ユニーは1993年(平成5年)10月21日に清水建設株式会社をオーナーとする港区初の大型ショッピングセンター「ポートモールアピタ港(現:ポートウォークみなと)」を名古屋第2環状線(甚兵衛通)沿い、当知の当知テニススポーツクラブ跡地に開店させると、名古屋市内全域や近郊の幅広いエリアから多くの顧客を確保し、周域の多くの中小規模スーパー・商店を閉店・撤退に追い込み、全国小売店売上げランク30指、ユニーグループ全店で1位の売上げを記録し、区内の小売業ナンバー1の座を一時、物にした。 更にユニーはその勢いから、老朽化した築地口の旧西川屋時代からの老店舗「ユニー名港店」と熱田区の「ユニー六番町店」を1997年(平成9年)8月17日に閉鎖し、両店の機能を統合移転させた、土地・建築物所有者ブラザー工業株式会社をオーナーとする区内のアピタ2号店、「アピタ東海通店(現:MEGAドン・キホーテUNY東海通店)」を同年9月18日に港区の中心でもある港明にオープンさせて更に地盤を固めた。
この2店の出店により、このままユニーの流通の支配が長く続くと思われたが、1999年(平成11年)3月25日にスーパーマーケットチェーンの最大手である株式会社ダイエー(以下ダイエー)が、湾岸エリアの金城ふ頭に東海地方初の会員制ストア「Kou'S金城ふ頭店」を銘柄牛や天然の本マグロなどの高級食材の品揃えやブランド商品の格安販売等を売りに開店させた。しかし、年間会員費3000円(会員カード作成費用別途500円)による高級志向と店舗の立地条件や交通手段の不便さが悪影響を及ぼし、ダイエーの想定より会員数を伸ばす事が出来ず、打開を狙った非会員招待日や24時間営業などの政策も実らず、またダイエー本体の業績悪化に伴い、2001年(平成13年)5月15日に撤退し、ユニーに一矢報いる事はなかった。なおKou'Sの跡地には安井家具が運営する「FURNITURE DOME 名古屋新本店」が居抜出店し現在に至る。
Kou'S金城ふ頭店の開店約8ヵ月後の1999年(平成11年)11月20日、全国展開により着実に力を付けたジャスコは、区の中央部へ攻勢を移し、国道23号線沿いで、名古屋環状線(太平通)から名古屋第2環状線(甚兵衛通)への抜け道的な役目を果す区内の交通の要所でもある、工場・倉庫地帯の中心に所在した品川町の品川ロイヤルゴルフ跡地に土地・建築物所有者の品川白煉瓦株式会社をオーナーとする東海地区最大級のショッピングセンター「港品川ショッピングセンター」(通称「ベイシティ」、現:イオンモール名古屋みなと)をオープンさせた。 同ショッピングセンターは当時のジャスコのGMSの集大成とも言える「ジャスコ名古屋みなと店(現:イオン名古屋みなと店)」を核店舗とし、120の専門店街が連ね、海に浮かぶ帆船をイメージした全国初の屋根の役目を果す「白いテント」を張った4階層のオープンサーキットモール「ベイシティ専門店街」と、その専門店街の4Fのフロアに立ち並ぶスカイパークレストラン街、そして、道路向こう側に隣接する映画館「ヴァージンシネマズ名古屋ベイシティ(現:TOHOシネマズ名古屋ベイシティ)」などを売りに、オープン初日から3日間で30万人近くの来店客を記録した。 帆のイメージをした屋根代わりのテントは、開店当初、あまりにも斬新過ぎて、一部の来店客にはモールゾーンの寒さや降り込む雨・雪が原因から受け入れられず、多くの非難をもたらしたが、年月の経過から顧客にも定着していき、着実に顧客数を伸ばしていくと、区内だけでなく名古屋市全域や近郊、さらには隣接する岐阜県南部・三重県桑名市・四日市市方面からの遠方の顧客をも確保し、現在は名古屋市南部を代表するショッピング・娯楽施設に定着し、港区の流通を支配していたアピタ港店に大打撃を与え、その構図を大きく書き換えた。
- オーバーストア
しかし、近年は、アピタ港店だけでなく、ジャスコ名古屋みなと店にも当てはまる事だが、名古屋市内や近郊に、これらの店と同規模、またはそれ以上の規模の大型ショッピングセンターが続々と出店をしていき、遠方客の確保に苦戦を強いられ、さらに地元の顧客は近年、名古屋市内に過剰なくらい出店を続けるライバルの中小規模食料品スーパーマーケットチェーンのヤマナカ、ナフコグループや、フィール、バロー、マックスバリュ中部(現:マックスバリュ東海)などの店舗の影響により出足を挫かれて、顧客が分散してしまい、開店当初の賑わいを感じられない日が多い。この状況を打開するために、ジャスコ名古屋みなと店は、今まで23時閉店だった1F食品売場の24時間営業化、アピタ港店は守勢に回り、専門店ゾーンの現行の22時閉店を1時間前倒しして21時に閉店させるなど、異なる対策に出ているが、ともに成果は上がらず、現状は苦戦の模様である。 なお、港品川ショッピングセンターの出店により、品川町界隈は近年、ニトリみなとショッピングセンターの出店を皮切りに、急速に発展しつつあり、また2004年(平成16年)10月6日に開業したあおなみ線の影響を受け(近くに荒子川公園駅がある)、同地区の更なる発展が期待されている。 その後、区内では、2005年3月7日にベイシア・カインズホームがあおなみ線稲永駅東側に出店し、同年4月2日には名古屋港ガーデンふ頭にアウトレットモール「名古屋港イタリア村」がオープンした。 両店が開業したことにより区内は更に小売業の激戦区となっているが、特に名古屋港イタリア村の開業は中部国際空港と愛知万博とセットでツアーも組まれた事もあり、名古屋港ガーデン埠頭は名古屋港水族館開業以来の賑わいを取り戻すことに成功したが、2008年のイタリア村の閉鎖後は下火となってきている。
2014年6月27日には、西部の西茶屋地区に「イオンモール名古屋茶屋」がオープンし、両茶橋発着の市バスが両茶橋転車場の移転廃止に伴い、「南陽交通広場」発着に変更になった。併せて三重交通バスがオアシス21発着の高速バスの運行を始めた。 同年の11月7日には、かつての「ポートモールアピタ港」を大幅改装し、「ポートウォークみなと」に改称してリニューアルオープンした。 2018年9月にはららぽーととして東海3県初出店となる「ららぽーと名古屋みなとアクルス」が港区役所近くにオープンし、それを迎え撃つ形となった近傍のアピタ東海通店は同年3月に「MEGAドン・キホーテUNY東海通店」に業種転換するなど競争は激しさを増している。 一方、イオンモール名古屋みなとは、イオンモール名古屋茶屋やららぽーとの開業により、テナントの移転や撤退が相次ぎ、客足が遠のいていった。特に、晩期は2階・3階を中心にデッドモール化していた。そして、2021年2月28日をもって、イオンモール名古屋みなとが閉店した。核店舗のイオン名古屋みなと店は、施設の建て替えを行い、再出店する予定である。
主な商業施設編集
- 商店街
- 築地口商店街
- 東海通商店街
- 土古商店街
- 錦町商店街
- 南陽商店街
- 名港通商店街
- ポートオブナゴヤ商店街
- GMS・総合スーパー
- イオンモール名古屋みなと(旧:ベイシティ)(2021年2月28日をもって閉店)
- イオン名古屋みなと店
- イオン南陽店(旧:ジャスコシティ南陽)
- イオンモール名古屋茶屋
- イオンスタイル名古屋茶屋
- ポートウォークみなと(旧:ポートモール)
- アピタ港店
- MEGAドン・キホーテUNY東海通店(旧:アピタ東海通店)
- ららぽーと名古屋みなとアクルス
- ホームセンター
- DCMカーマ名古屋みなと店
- ホームセンターバロー名港店
- ホームセンターコーナン南十番町店
- カインズホーム名古屋みなと店
- 主な家具・家電量販店
- 主な食料品スーパー
- アオキスーパー木場店
- エクボフィールちとせ店
- エクボフィール入場店
- アミカ港当知店
- カネスエ砂美店
- カネスエ木場店
- タチヤ港店
- バローショッピングセンター港栄店
- ビックリブみなと店
- フィールオアシスプラザ店
- ベイシア名古屋みなと店
- ナフコ不二屋当知店
- ナフコ不二屋南陽店
- ナフコ不二屋宝神店
- マックスバリュ南十番町店
- ピアゴ ラ:フーズコア正保店
- ラ・ムー木場店
カインズホーム名古屋みなと店
スーパーオートバックス名古屋ベイ
買取王国本店
金融機関編集
- 銀行
区内には、7銀行の窓口業務を行う支店・出張所がある。
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- 農業協同組合
- JAなごや
- 稲永支店
- 小碓支店
- 善進支店
- 南陽町支店
- 南陽町北支店
- 南陽町東支店
- 信用金庫
区内に本社を置く企業編集
- 上場企業
- その他の主な企業
情報・通信編集
マスメディア編集
中継局編集
教育編集
各教育機関は五十音順で下記のとおり、大学は区内には存在しない。
専修学校編集
- 名古屋市医師会 看護専門学校
- 日産学園 日産愛知整備専門学校
- 丸山商事 丸山着物着付学院
- 独立行政法人労働者健康福祉機構 中部労災看護専門学校
高等学校編集
- 県立
中学校編集
- 市立
- 名古屋市立港南中学校
- 名古屋市立港北中学校
- 名古屋市立港明中学校
- 名古屋市立東港中学校
- 名古屋市立当知中学校
- 名古屋市立南陽中学校
- 名古屋市立南陽東中学校
- 名古屋市立宝神中学校
小学校編集
- 市立
特別支援学校編集
- 県立
交通編集
鉄道編集
名古屋市営地下鉄名港線や名古屋臨海高速鉄道あおなみ線の各駅を経由しつつ、隣接区の中川区、熱田区、南区や、より遠方の中村区、中区などにあるJR東海、名古屋鉄道、名古屋市営地下鉄の駅まで運行している。
これ以外に、中村区の名古屋駅から港区内のサンビーチ日光川や三重県桑名市内の南桑名(1便のみ)への三重交通の路線バスが、区内の名古屋市道名古屋環状線や国道23号を経由しているが、名古屋市営バスに比べ運行する路線規模は小さい。また、名鉄築港線は南区の常滑線大江駅から港区の工業地帯である大江町への支線で、朝・夕方のみ運行をしている。
この他に駅はないが名鉄常滑線が大江駅 - 大同町駅で区内を僅かに通過している。
バス編集
- 路線バス
道路編集
隣接区の中川区を横断する国道1号のバイパスの役目を果たす国道23号(名四国道)は、港区の大動脈で多くの大型トラックやトレーラーが行き交う。この国道23号の交通量を削減するためのバイパスとして、伊勢湾岸自動車道(名港トリトン)が整備されたが、通行料の高さから敬遠されがちで、国道23号のバイパスとしては役目を十分に果たしていない。しかし伊勢湾岸道自体は2004年度に東名高速道路および東名阪自動車道と接続されて以降、通年混雑する東名・名神高速道路のバイパスとして交通量が増加傾向にある。一般道では、庄内川、新川を渡る手段が国道23号の庄内新川橋と、名古屋十四山線の明徳橋・日の出橋の2手段しか無かったが、新たに両橋の中間地点を通る戸田荒子線、南陽大橋が開通し、2道路の交通量の緩和に大きく貢献している。また、堀川を渡る手段も、国道23号の港新橋と、東海橋線(東海通)の紀左エ門橋の2手段しか無かったが、新たに両橋の中間地点に、港楽木場町線、きらく橋が開通し、港区役所・中部労災病院などがある港明と木場町の行き来が非常に便利になった。
高速道路編集
- 自動車専用道路
国道編集
県道編集
- 主要地方道
- 愛知県道36号諸輪名古屋線
- 愛知県道55号名古屋半田線(環状線の一部)
- 愛知県道59号名古屋中環状線(東海通の一部)
- 愛知県道70号名古屋十四山線(東海通の一部)
- 一般県道
- 愛知県道103号境政成新田蟹江線
- 愛知県道106号鳥ヶ地名古屋線
- 愛知県道225号名古屋東港線
- 愛知県道227号港中川線
- 愛知県道228号下之一色港南陽線
- 愛知県道456号高速名古屋新宝線(名古屋高速4号東海線)
市道編集
- 名古屋市道金城埠頭線(金城ふ頭線)
- 名古屋市道名古屋環状線(環状線)
- 名古屋市道江川線(江川線)
- 名古屋市道東海橋線(東海通)
幹線道路の道路通称名編集
- <南北の道路>
- <東西の道路>
- <金城埠頭中心部>
- 南京大路
- メキシコ大通
- ロサンゼルス大通
港湾編集
- 航路
水上交通手段であるが、フェリー・定期船は、名古屋港の金城ふ頭にある名古屋港フェリーターミナル、水上バス・観光遊覧船は、名古屋港のガーデンふ頭にある名古屋港ポートビル乗船センターと、乗船場が分かれていた。名鉄海上観光船がかつて運営していた水上バス(名古屋港ポートビル乗船センター - ブルーボネット)は、同園の休園日は運航していなかった。みなとめぐり遊覧船は、名古屋港を30分間ほど遊覧して、名古屋港ポートビル乗船センターに戻る遊覧船で、以前は金のシャチホコを象った金鯱号(3代目)が役目を担っていた伝統のある遊覧船であった。また、観光遊覧船の貸し切りクルーズ・貸し切り堀川遊覧船は、宴会・パーティー専用船のため、乗船する際は各運営会社に予約する必要がある。さらにこれ以外に、季節限定の貸し切りクルーズもある。
- フェリー・定期船
- 太平洋フェリー
- 仙台・苫小牧航路
- 名古屋港フェリーターミナル
- 仙台・苫小牧航路
- 観光遊覧船
- 名鉄海上観光船(2006年廃止)
- みなとめぐり遊覧船(heisei1号)
- 貸し切りクルーズ(heisei1号・アルカンシェル号)
- 名古屋港ポートビル乗船センター
- 東山ガーデン
- 貸し切り堀川遊覧船 宮の渡し公園・白川公園・納屋橋航路(御座船 義丸号)
- 貸し切り堀川遊覧船 宮の渡し公園航路(エンジェルハープ号)
- 貸し切り堀川遊覧船 朝日橋(名古屋城)・納屋橋(都心)・白鳥(日本庭園・国際会議場)・宮の渡し公園航路(サムライクルーズ「信長」「秀吉」「家康」)
- 名古屋港ポートビル乗船センター
観光編集
名所・旧跡編集
- 主な寺院
- 主な神社
- その他
- 稲永遊廓跡
観光スポット編集
- ガーデン埠頭
- 金城埠頭
- リニア・鉄道館
- レゴランド・ジャパン
- メイカーズピア
- 名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)
- 潮見埠頭
- 公園
- 博物館
文化・名物編集
祭事・催事編集
- 主な祭事
スポーツ編集
- F.C.ゴール - 当地が本拠地のアマチュアサッカークラブ
出身・関連著名人編集
芸能編集
スポーツ編集
その他編集
- 猪飼たね - 長寿日本一だった女性。旧寛政村出身。
脚注編集
- ^ 「毎月1日現在の世帯数と人口(全市・区別)」
- ^ この出入口は隣の熱田区とまたがって位置している。
関連項目編集
- 港区 (曖昧さ回避) - 全国の港区の一覧