モテキ』は、久保ミツロウによる日本漫画。また、それを原作としたテレビドラマと、2011年の日本映画

モテキ
ジャンル 青年漫画恋愛漫画
漫画:モテキ
作者 久保ミツロウ
出版社 講談社
掲載誌 イブニング
レーベル イブニングKC
発表号 2008年23号 - 2010年9号
発表期間 2008年11月11日 - 2010年4月13日
巻数 全5巻
話数 31話
ドラマ:モテキ ドラマ24第20弾特別企画
演出 大根仁
制作 テレビ東京オフィスクレッシェンド
放送局 テレビ東京系列
放送期間 2010年7月16日 - 10月1日
話数 12話
藤本幸世
土井亜紀
中柴いつか
小宮山夏樹
林田尚子
森山未來
野波麻帆
満島ひかり
松本莉緒
菊地凛子
映画:モテキ
監督 大根仁
制作 テレビ東京東宝
配給 東宝
封切日 2011年9月23日
上映時間 118分
藤本幸世
松尾みゆき
枡元るみ子

唐木素子
森山未來
長澤まさみ
麻生久美子
仲里依紗
真木よう子
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

概要 編集

イブニング』(講談社)にて、2008年23号から2010年9号まで連載された。単行本は「全4.5巻」。本編は第4巻までで、第4.5巻は番外編と作者へのインタビュー・対談などが収録されたファンブックとなっている。キャッチコピーは『人類、必読。心に刺さる恋物語。』

第1巻には連載以前の『週刊ヤングマガジン』2003年35号に掲載された藤本幸世と林田尚子の中学時代を描いた読み切り漫画「リンダリンダ」が、第3巻には『マガジンSPECIAL』2009年No.09号に掲載された藤本の高校時代を描いた番外編「モテキ in school days」が、第4.5巻には連載終了後の『イブニング』2010年15号 - 16号に掲載された中柴いつかを主人公とした前後編の番外編「モテキ ガールズサイド」がそれぞれ収録された。「リンダリンダ」が「モテキ」の原点になっており、本作は「リンダ リンダ」の事実上の続編となっている。物語の時系列としては「リンダリンダ」→「モテキ in school days」→1巻 ・2巻 ・3巻→「モテキ ガールズサイド」→4巻という流れになる。

作者の久保ミツロウは当初は1巻で完結させるつもりだった。しかし、連載を続けるうちにアイデアがどんどん広がり、最終的に4巻まで続くことになった。人気絶頂中の連載終了だったため、読者のみならず編集部からも続編を打診されたが、久保は描きたいことは全部描ききったという理由で物語に潔く幕を下ろした[1]

テレビドラマ化された2010年の新語・流行語大賞では作品名“モテキ”が候補語60語にノミネートされた。連載中よりも連載終了後に発行部数を伸ばした、近年では稀有な漫画作品となっている[1]。2011年11月時点で累計発行部数は200万部を突破している[2]

あらすじ 編集

三十路間近のモテない草食系男子の派遣社員・藤本幸世は、ある日突然知り合いの女の子から次々と連絡が入り、いわゆる「モテ期」が始まる。これまでモテ期の来なかった藤本は、焦りながらも女の子とコンサートに行ったり水族館に行ったりと、無我夢中でデートやイベントをこなしていくが……。

登場人物 編集

藤本幸世(ふじもと ゆきよ)
本作の主人公。29歳(作中で30歳の誕生日を迎える)。派遣社員。九州出身。夢もなく金もなく、今までモテたことがない恋にへタレな草食系男子。人生初の「モテ期」到来に戸惑いながらも異性との交遊を重ねるが、自分に対する自信の無さと恋愛経験値の低さから、あと一歩のところで玉砕しまくる。亜紀や夏樹によるとモテるスペックはあり、高校3年生の時に人生で1度だけ後輩の文子から告白されたこともあるが、外見が好みではなかったため断っている。一応非童貞。都会暮らしが合わないらしく、作中で太ったり痩せたりを繰り返している。
土井亜紀(どい あき)
27歳。派遣社員。藤本の前の派遣先の同僚で、後にオム先生の会社のマネージャーとなる。千葉出身。会社では眼鏡をかけており地味で苦手なタイプと藤本は思っていたが、素顔は美人で社交的な素敵女子。だがその一方で素敵女子なりのコンプレックスも持ち合わせている。毎年夏の野外フェスに参加するほどの音楽好きで、物語より1年前にフジロックに藤本と一緒に行ったことで当時の彼氏に浮気していると誤解され、別れている。その1年後の彼女のメールから藤本の「モテ期」が始まった。「モテ期」が来る前から藤本に好意を抱きアプローチをする。しかし、藤本の優柔不断な性格故に上手くいかず衝突を繰り返すが、紆余曲折の末に藤本と交際を始める。4人のヒロインの中で唯一、藤本と肌を重ねた。その後仕事が忙しく、藤本に何もしてあげられないことに罪悪感を抱き、藤本の帰郷中に別れを一方的に切り出すが、物語のラストで再会する。喫煙者。
中柴いつか(なかしば いつか)
22歳(作中で23歳の誕生日を迎える)。照明助手。神奈川出身。女らしさを感じさせない元気な女の子。藤本とは2年前に飲み会で知り合って以来、音楽や漫画の趣味が合う気の置けない友達の一人で、恋愛遍歴も似通っている。藤本は作中で一緒にいるとすごく楽だと述べている。島田に片想いしており、そのことを引きずっていたが、藤本の後押しがきっかけで立ち直る。それをきっかけに藤本と友達以上恋人未満の関係となるが、藤本と亜紀のキスを目撃してショックを受け、交流が途絶えたまま物語は終了する。その後の顛末は連載終了後の番外編「モテキ ガールズサイド」に描かれている。
小宮山夏樹(こみやま なつき)
藤本より1歳年下のOL。静岡出身。藤本が25歳の時に出会った、人生で一番好きだった女性。美人な上に気さくな性格で「愛されゆるふわ」な雰囲気を持つが、真意の汲み取れないミステリアスな一面を持つ。酒に弱く酔うといろいろなことがどうでもよくなるために様々なトラブルを引き起こしている。それが原因で婚約を解消した経験がある。後に仕事を退職し、腰を痛めて九州に帰省していた藤本と、祖父の葬儀で帰省していた島田の前に現れる。島田を誘惑して寝た後、藤本の実家に泊まり藤本の両親とも打ち解けるが、自分の思ってもいない方向に進む人生が好きだと言って、藤本の前から去る。
林田尚子(はやしだ なおこ)
藤本の中学の同級生。中学時代は素行が悪く、藤本は彼女を「女ヤンキー」と呼んで避けていた。一方で祖母の面倒を見るなど家族思いな一面を持ち、藤本と林田の当時の馴れ初めが連載以前の読み切り漫画「リンダリンダ」で描かれている。その後も波瀾万丈な人生を送ったようだが、今はすっかり丸くなっており、娘の由真と二人で地元で暮らしている。藤本が実家に帰省した際に偶然再会し、その後藤本の相談相手として様々な助言を与える。原作者の久保ミツロウは林田はあくまでゲストキャラだと述べている。
島田雄一
藤本の中学・高校の同級生。会社員。藤本とは親友同士であり、上京してからも藤本とは度々遊んでいる。中学・高校時代は坊主頭で冴えない風貌をしており、藤本と同じ童貞だったが、大学進学後の桜子との再会を機に、急激に様々な女性と交際するようになる。特にイケメンではないが好漢であるため人に好かれやすく、何人もの女性と浮気をしており、数ヶ月前に結婚した妻のユリエとは実は離婚の危機にある。いつかの初恋の相手。
神崎桜子
藤本の高校の2年先輩。高校では生徒会で書記をしており、無線部だった藤本とは部室が隣同士でよく顔を合わせていた。藤本の初恋の人であり、告白したが振られている。実は隣の部室でいろんな男と関係を持っていたが、藤本は全く気づかなかったことが、番外編「モテキ in school days」に描かれている。後に東京の大学に進学し、同じく東京の大学に進学してきた童貞の島田を誘惑して関係を持った。
文子
27歳。通称「ブル子」。藤本の高校の2年後輩で、藤本に告白した唯一の女性。現在は結婚して子供を授かっており、夫のひろ君と居酒屋を経営している。常連客の尚子とは顔見知り。
小宮山基樹
夏樹の姉。保育士。外見は夏樹と似ても似つかないが、夏樹以上に毒舌家。藤本の初体験の相手である。後にできちゃった結婚をして、実家のあった静岡に移った。
林田由真
10歳。尚子の一人娘。小学生。小悪魔的な性格でクラスの男子にモテているが、全く相手にしていない。なぜか藤本にはよく懐いている。
墨田
40代。通称「墨さん」。バツイチで、藤本とそっくりの顔を持つが、藤本とは対照的に世慣れていてかなりのプレイボーイ。セクハラめいた発言が目立つが、友人や身の回りの相手に対しては面倒見のよい一面も見せ、偶然飲み会で会った藤本や、知人のオム先生のことを何かと気にかけている。いつかの初体験の相手。
小野坂オム
26歳。漫画家。通称「オム先生」。『週刊少年マガジン』で「キャバママは18歳!!」を連載中。藤本の憧れの存在だが、極度に内気で世間離れした性格や気遣いが苦手なこと、そして漫画家という特殊な職業のためか社会人スキルが極度に低い。献身的に世話をする亜紀に対し好意を抱いている。身長156cm。

サブタイトル 編集

各話のタイトルは実在する楽曲が元ネタとなっている[3]。()内はアーティスト名。

  1. 格好悪いふられ方大江千里
  2. ボクラの海はクラゲの海 (ムーンライダーズ9月の海はクラゲの海』)
  3. ランニング・ショット柴田恭兵
  4. 恋はいつも幻のようにホフディラン
  5. ザ・ミーハー森高千里
  6. 深夜高速フラワーカンパニーズ
  7. JINGI・愛してもらいます中山美穂
  8. はっきりもっと勇敢になって岡村靖幸
  9. 好きなら好きっ!遠藤久美子
  10. MIND CIRCUS中谷美紀
  11. パーフェクトスター・パーフェクトスタイルPerfume
  12. 巡恋歌長渕剛
  13. 銀河鉄道の夜GOING STEADY
  14. モテたくて…ギ・おならすいこみ隊
  15. 好きなコはできたThe ピーズ
  16. 笑顔に会いたい濱田理恵
  17. スイミング深田恭子
  18. 永遠のパズル橘いずみ
  19. 自分らしさなんてTOMOVSKY
  20. Rollin' Rollin'七尾旅人×やけのはら
  21. ネイティブダンサーサカナクション
  22. Cutting EdgeECD
  23. ロックンロールは鳴り止まないっ神聖かまってちゃん
  24. GET UP AND DANCEスチャダラパー
  25. 頭の中の傷カーネーション
  26. 流星ビバップ小沢健二
  27. サマーヌード真心ブラザーズ
  28. 紅茶の恋Bivattchee
  29. Trampoline GirlNUMBER GIRL
  30. STAY GOLDHi-STANDARD
  31. 男子畢生危機一髪eastern youth
  • 1巻特別収録:リンダリンダTHE BLUE HEARTS
  • 3巻特別収録:モテキ in school days
  • 4.5巻収録:モテキ ガールズサイド〈前・後編〉

書誌情報 編集

  • 久保ミツロウ 『モテキ』 講談社イブニングKC〉、全5巻
    • 1巻:2009年3月23日発売[4]ISBN 978-4-06-352259-4
    • 2巻:2009年8月21日発売[5]ISBN 978-4-06-352278-5
    • 3巻:2010年1月22日発売[6]ISBN 978-4-06-352296-9
    • 4巻:2010年5月21日発売[7]ISBN 978-4-06-352319-5
    • 4.5巻:2010年9月7日発売[8]ISBN 978-4-06-352327-0
  • 久保ミツロウ 『新装版 モテキ』 講談社〈KCデラックス イブニング〉、全3巻
    1. 2017年11月21日発売、ISBN 978-4-06-510775-1
    2. 2017年11月21日発売、ISBN 978-4-06-510784-3
    3. 2017年11月21日発売、ISBN 978-4-06-510785-0

ムービーコミック 編集

2011年7月1日より全33話で毎週金曜日に「BeeTV」内の「Beeマンガ」にて配信された[9]

キャスト
藤本幸世 - 浅沼晋太郎
土井亜紀 - 喜多村英梨
中柴いつか - 藤村歩
小宮山夏樹 - 本名陽子
林田尚子 - 沢城みゆき
主題歌
the pillows「Good Bye Present」

テレビドラマ 編集

モテキ
ジャンル テレビドラマ
脚本 大根仁
演出 大根仁
出演者 森山未來
野波麻帆
満島ひかり
松本莉緒
菊地凛子
製作
プロデューサー 岡部紳二(テレビ東京)
阿部真士(テレビ東京)
市山竜次
制作 テレビ東京
オフィスクレッシェンド
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域  日本
放送期間2010年7月16日 - 10月1日
放送時間毎週金曜 24:12 - 24:53
放送枠ドラマ24
放送分41分
回数12
公式サイト

特記事項:
ハイビジョン制作
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2010年7月16日から10月1日までテレビ東京の『ドラマ24』枠で放送された。森山未來主演。ドラマ24ではこのドラマが通算20作品目であたるため「ドラマ24 第20弾特別企画」というサブタイトルがついており、同枠ではこのドラマからデータ放送が実施されている。

あらすじ 編集

キャスト 編集

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニング曲「夜明けのBEAT
作詞・曲:志村正彦/編曲・歌:フジファブリック
エンディング曲「J-POP
作詞:上里洋志/作曲・編曲・歌:Half-Life

サブタイトル(ドラマ) 編集

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2010年7月16日 格好悪いふられ方 2.8%
第2話 2010年7月23日 深夜高速〜上に乗るか 下に寝るか〜 2.7%
第3話 2010年7月30日 恋はいつも幻のように 3.1%
第4話 2010年8月6日 はっきりもっと勇敢になって 2.8%
第5話 2010年8月13日 リンダ リンダ 2.6%
第6話 2010年8月20日 ロックンロールは鳴り止まないっ 3.8%
第7話 2010年8月27日 スイミング
第8話 2010年9月3日 永遠のパズル
第9話 2010年9月10日 NUM-AMI-DABUTZ 3.8%
第10話 2010年9月17日 悪い習慣
第11話 2010年9月24日 サマーヌード
第12話 2010年10月1日 男子畢生(ひっせい)危機一髪 3.6%

モテ曲 編集

ドラマの各話で使用された曲を「モテ曲」と呼んでいる。各話タイトルに引用されたものは太字。

第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
第11話
第12話

ネット局 編集

放送対象地域 放送局 系列 放送曜日・時間 放映期間
関東広域圏 テレビ東京(TX)
制作局
テレビ東京系列 金曜 24時12分 - 24時53分 2010年7月16日 - 10月1日
北海道 テレビ北海道(TVh)
愛知県 テレビ愛知(TVA)
岡山県香川県 テレビせとうち(TSC)
福岡県 TVQ九州放送(TVQ)
大阪府 テレビ大阪(TVO) 月曜 24時12分 - 24時53分 2010年7月19日 - 10月4日
新潟県 テレビ新潟(TeNY) 日本テレビ系列 木曜 24時38分 - 25時18分 2010年7月29日 - 10月14日
奈良県 奈良テレビ(TVN) JAITS 木曜 25時00分 - 25時35分
福島県 福島中央テレビ(FCT) 日本テレビ系列 金曜 25時53分 - 26時28分 2010年9月24日 - 12月17日
青森県 青森テレビ(ATV) TBS系列 月曜 24時25分 - 25時00分 2010年10月4日 - 12月20日
長崎県 長崎放送(NBC) 火曜 24時45分 - 25時20分 2010年10月5日 - 12月21日
山形県 テレビユー山形(TUY) 金曜 24時15分 - 24時55分 2010年10月8日 - 12月24日
岩手県 IBC岩手放送(IBC) 金曜 25時00分 - 25時40分 2010年10月22日 - 2011年1月21日
石川県 北陸放送(MRO) 木曜 25時25分 - 26時05分 2010年10月28日 - 2011年2月10日
熊本県 熊本県民テレビ(KKT) 日本テレビ系列 土曜 25時00分 - 25時40分 2010年10月30日 - 2011年2月5日
広島県 広島テレビ(HTV) 金曜 25時03分 - 25時43分 2010年11月12日 - 2011年2月11日
鳥取県島根県 日本海テレビ(NKT) 土曜 24時50分 - 25時35分 2010年12月4日 - 2011年3月19日
富山県 チューリップテレビ(TUT) TBS系列 水曜 24時42分 - 25時22分 2011年1月5日 - 3月30日
和歌山県 テレビ和歌山(WTV) JAITS 土曜 24時10分 - 24時50分 2011年1月8日 - 3月26日
宮城県 東日本放送(KHB) テレビ朝日系列 土曜 24時30分 - 25時10分 2011年6月18日 - 9月17日
全国放送 BSジャパン テレビ東京系列
BSデジタル放送
日曜 23時30分 - 24時05分 2011年7月3日 - 9月18日
滋賀県 びわ湖放送(BBC) JAITS 火曜 26時50分 - 27時30分 2011年7月5日 - 9月27日
長野県 信越放送(SBC) TBS系列 金曜 24時50分 - 25時30分 2011年7月8日 - 9月23日
秋田県 秋田放送(ABS) 日本テレビ系列 月曜 25時04分 - 25時44分 2011年7月11日 - 9月26日
岐阜県 岐阜放送(GBS) JAITS 木曜 4時15分 - 4時55分 2011年7月14日 - 9月29日
静岡県 静岡放送(SBS) TBS系列 月 - 木曜 24時55分 - 25時35分[注釈 1] 2011年7月18日 - 8月4日
三重県 三重テレビ(MTV) JAITS 水曜 27時20分 - 28時00分 2011年7月27日 - 10月12日
鹿児島県 鹿児島放送(KKB) テレビ朝日系列 土曜 25時30分 - 26時10分 2011年8月6日 - 10月22日
大分県 大分放送(OBS) TBS系列 月曜 25時20分 - 26時00分 2011年8月8日 - 10月24日
愛媛県 あいテレビ(ITV) 木曜 25時20分 - 26時00分 2011年8月25日 - 11月10日
沖縄県 琉球放送(RBC) 月 - 木曜 25時20分 - 26時00分 2012年3月5日 - 3月22日
全国放送 日本映画専門チャンネル[注釈 2] 専門チャンネル
BS/CS放送
月 - 木曜 23時00分 - 24時50分[注釈 3] 2012年7月2日 - 7月5日
3話連続放送
日曜 14時00分 - 21時00分
日曜 24時25分 - 翌7時00分
2012年7月29日全12話一挙放送
日曜 2時25分 - 9時00分
2013年5月19日 全12話一挙放送

備考 編集

  • TXN系列局と福島中央テレビ・奈良テレビ・テレビ和歌山では映画公開を記念して、2011年7月から10月にかけて再放送を実施した。テレビ愛知・テレビせとうちは本放送同様に『バラエティ7』(テレビ愛知は『バラエティ10〜っと』)枠にて放送された(テレビ愛知は月曜枠に、テレビせとうちは木曜枠に放送。テレビせとうちでは再放送期間中は『くだまき八兵衛X』は休止。テレビ愛知では『ハケンOLは見た!』は金曜12時00分 - 12時55分の遅れネットに変更)[注釈 4]。テレビ東京でも7月13日から通常の『ドラマ24』再放送枠(「ドラマシリーズ」)で放送したが、それに加えて8月26日から9月16日までの毎週金曜日午後にも、3話ずつの再放送を実施した。
  • 2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で遅れネットで放送しているTXN系列外局の内、日本海テレビは2011年3月12日に放送予定だった最終回が3月19日に延期された他、チューリップテレビは2011年3月16日は放送休止となった。
  • 三重テレビは当初は『嬢王 Virgin』で『ドラマ24』のネットを再開する予定だったが、本作からのネット再開に変更された。

受賞 編集

DVD・Blu-ray 編集

  • モテキ DVD-BOX(2010年11月26日発売、発売元:「モテキ」製作委員会 / 販売元:東宝
  • モテキ Blu-rayBOX(2011年8月19日発売、発売元:「モテキ」製作委員会 / 販売元:東宝)

コンピレーション・アルバム 編集

テレビ東京 ドラマ24
前番組 番組名 次番組
トラブルマン
(2010.4.9 - 2010.7.9)
第20弾特別企画
モテキ
(2010.7.16 - 2010.10.1)
嬢王3 〜Special Edition〜
(2010.10.8 - 2010.12.24)

映画 編集

モテキ
監督 大根仁
脚本 大根仁
原作 久保ミツロウ
製作 井澤昌平
市川南
鈴木一巳
岡部紳二
露木友規枝
市山竜次
製作総指揮 山内章弘
塚田泰浩
中尾哲郎
出演者 森山未來
長澤まさみ
麻生久美子
仲里依紗
真木よう子
新井浩文
金子ノブアキ
リリー・フランキー
音楽 岩崎太整
主題歌 フジファブリック
夜明けのBEAT
女王蜂
「デスコ」
撮影 宮本亘
編集 石田雄介
配給 東宝
公開   2011年9月23日
上映時間 118分
製作国   日本
言語 日本語
興行収入 22.2億
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原作の久保ミツロウが映画のために、ドラマ版の1年後を舞台に完全オリジナルストーリーを描き下ろした。主演はドラマ版に引き続き森山未來。演出脚本もドラマ版同様大根仁。『ドラマ24』枠のドラマの映画化は『激情版 エリートヤンキー三郎』以来2作目。

全国276スクリーンで公開され、2011年9月24、25日の初日2日間で興収2億4,578万400円、動員17万6,525人(オープニング3日間は、興収3億8,896万8,700円、動員28万4,159人)を記録し、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)初登場第2位、興行収入では1位の記録となった[10]。公開第7週目には累計興収20億円を突破した[11]。最終興収は22.2億円。

劇中で在日ファンクTOKYO No.1 SOUL SETナキミソN'夙川BOYS女王蜂などの演奏シーンが披露され、スチャダラパーMIKIKOピエール瀧Perfume[12]バナナマン吉田豪杉作J太郎掟ポルシェなども本人役でカメオ出演している。

映画公開に先駆けて、2011年6月27日から放送されたパルコ・グランバザール(期間は7月1日 - 7月18日)のCMが本作とコラボレーションし、主要な出演者の森山未來長澤まさみ麻生久美子仲里依紗真木よう子が出演した。

あらすじ(映画) 編集

藤本幸世、31歳。1年前にやってきた“モテキ”の後も実家で暮らしていたが再び上京し、墨田が興したニュースサイト・ナタリーの面接を受けて正社員として採用された。ライターの仕事を覚えながら生き甲斐を感じて働いていた頃、ツイッターを通じてEYESCREAM誌の編集者である松尾みゆきと知り合い、意気投合する。彼女に付き合っている相手がいると知りながらもデートを重ねるが、同棲までしている事から積極的になれなかった。そんな時期に、みゆきの友人である枡元るみ子に告白をされて一夜をともにする。一度はるみ子を好きになろうと思う幸世だがみゆきへの思いを断つこともできず、るみ子を振ってしまう。その後取材でみゆきの彼氏である山下ダイスケに会って、彼が他の女性と結婚している事を知る。幸世は感情を高ぶらせてみゆきの元へ駆けつけ、気持ちを伝えるが拒絶されてしまう。ダイスケが主催するフェスの当日、ダイスケは離婚することをみゆきに伝えるがみゆきは気が浮かず、取材に来ていた幸世を見つけると逃げ出してしまう。幸世は彼女を追いかけて、そしてキスを迫る。

キャスト(映画) 編集

スタッフ(映画) 編集

  • 監督・脚本:大根仁
  • Perfumeミュージカルシーン監督・タイトルバック:石田雄介
  • 音楽:岩崎太整
  • 主題歌
    • オープニングテーマ:フジファブリック「夜明けのBEAT」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
    • メインテーマ:女王蜂「デスコ」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
  • 撮影:宮本亘、高田陽幸(Bカメラ)、大根仁(Cカメラ)
  • 照明:冨川英伸
  • 録音:下元徹
  • 美術:佐々木尚
  • 編集:石田雄介
  • スタイリスト:伊賀大介
  • 音楽スーパーバイザー:北原京子
  • 整音:加藤大和
  • 音響効果:大河原将
  • キャスティング:おおずさわこ
  • エンドロール:easeback
  • 記録:中田秀子
  • 助監督:神徳幸治
  • 制作担当:田口生己
  • ラインプロデューサー:杉原奈実
  • OPコレオグラファー:川崎悦子
  • Perfumeミュージカルシーンコレオグラファー:MIKIKO
  • エンドロール : easeback( 森論 / 中島賢二)
  • 技術協力:アップサイドサウンドライズヴァンシャープ
  • 照明協力:APEX II
  • 美術協力:ヌーヴェルヴァーグ、アートインプレッション、俳優座劇場サンズデコール、日本活動装置、NVC、高浜塗装、和泉園
  • 現像:IMAGICA
  • スタジオ:日活撮影所
  • 製作者:井澤昌平、市川南
  • 共同製作者:寺田篤、吉岡富夫、北川直樹、長坂信人、山崎浩一、喜多埜裕明、為森隆、小谷勝
  • エグゼクティブプロデューサー:中尾哲郎、塚田泰浩、山内章弘
  • 企画・総合プロデューサー:川村元気
  • プロデューサー:鈴木一巳、岡部紳二、露木友規枝、市山竜次
  • 製作:映画「モテキ」製作委員会(テレビ東京東宝電通ソニー・ミュージックエンタテインメントオフィスクレッシェンドパルコYahoo! JAPANテレビ大阪テレビ愛知
  • 製作プロダクション:東宝映像企画部、オフィスクレッシェンド
  • 配給:東宝

モテ曲(映画) 編集

エピソード 編集

  • 原作者の久保ミツロウが描いた映画版のネームでは、ドラマ後の亜紀は結局藤本とは別れ、墨田の結婚式で藤本と再会した時には結婚・妊娠して姓も吉野に変わっており、その後「亜紀とキスを交わし未練を見せる」という藤本が妄想する場面があった。また、いつかとも墨田の結婚式で再会するが、いつかの藤本に対する未練は完全に消えており、他に好きな男が出来てその男と交際していることを打ち明け、それに対して藤本がわずかに未練を見せるという場面もあった。しかし、台本打ち合わせの最終段階で「映画はドラマの続編だが、独立した作品にしたい」という理由で亜紀といつかが物語に登場する設定そのものが破棄された(夏樹と林田も同様の理由で登場しない)。当然、これらのシーンは撮影されず、幻のシーンとなった[13]。ちなみに墨田の結婚相手はドラマの6話に登場したラーメン屋のブス店員(滝沢恵)にする予定だったが細かすぎて分からないだろうということで無しになった。
  • 映画をよく観るという志村けんは、本作のPerfumeのダンスシーンを観てPerfumeのファンになったという。

受賞(映画) 編集

コンピレーション・アルバム(映画) 編集

  • モテキ的音楽のススメ 映画盤(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
  • モテキ的音楽のススメ MTK PART MIX盤(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
  • モテキ的音楽のススメ Cover for MTK Lovers盤(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 8月4日は11話と最終話の2話連続放送
  2. ^ 真夏の「モテキ」祭りと題し、テレビシリーズに加えて劇場版、メイキング、オリジナル番組「モテキ巡り」も併せて放映
  3. ^ 7月5日は24時40分までの放送
  4. ^ テレビ愛知・テレビせとうちにおける再放送は、本放送同様にEPGでは『neo sports』とあわせて『バラエティ7』(テレビ愛知は『バラエティ10〜っと』)として1番組扱いとなった。テレビせとうちにおける『くだまき八兵衛X』のネットは2011年10月27日から再開。

出典 編集

  1. ^ a b ダ・ヴィンチ 平成23年9月号。
  2. ^ “声優演じるBeeマンガ 「モテキ」500万DL突破の大人気”. アニメ!アニメ!. (2011年11月17日). https://animeanime.jp/article/2011/11/17/8952.html 2022年10月15日閲覧。 
  3. ^ コミック『モテキ』的 音楽のススメ(2012年7月23日時点のアーカイブ) - Amazon.co.jp
  4. ^ モテキ(1)久保ミツロウ 講談社 2012年3月5日参照。
  5. ^ モテキ(2)久保ミツロウ 講談社 2012年3月5日参照。
  6. ^ モテキ(3)久保ミツロウ 講談社 2012年3月5日参照。
  7. ^ モテキ(4)久保ミツロウ 講談社 2012年3月5日参照。
  8. ^ モテキ(4.5)久保ミツロウ 講談社 2012年3月5日参照。
  9. ^ 「モテキ」今度はムービーコミックに!フジ役は浅沼晋太郎”. コミックナタリー (2011年6月25日). 2018年10月6日閲覧。
  10. ^ 『モテキ』が初登場2位で興行収入でトップに!週末動員では『アンフェア』がV2達成、シネマトゥデイ、2011年9月27日。
  11. ^ 『ステキな金縛り』V2で早くも100万人突破! 『カイジ』初登場2位! 『モテキ』150万人突破! 東宝作品強し!、シネマトゥデイ、2011年11月8日。
  12. ^ Perfumeが銀幕デビュー!映画「モテキ」で幸世とダンス
  13. ^ 大根仁著 『モテ記 〜映画「モテキ」監督日記〜』(扶桑社
  14. ^ 日本アカデミー賞公式サイト第35回日本アカデミー賞優秀賞発表! 2012年3月3日参照。

外部リンク 編集