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ブリティッシュ・エアウェイズ

イギリスのフラッグキャリア航空会社

ブリティッシュ・エアウェイズ英語: British Airways)は、イギリス航空会社ヨーロッパでは3位、世界では9位の規模を誇る大手航空会社であり、イギリス最大の航空会社(フラッグ・キャリア)である[1]。なお、日本では「英国航空(えいこくこうくう)」と呼ばれることもある。本項では以下、ブリティッシュ・エアウェイズを指して「BA」という表記に統一する。

ブリティッシュ・エアウェイズ
British Airways
British Airways A380-800 F-WWSC (1).jpg
IATA
BA
ICAO
BAW
SHT
コールサイン
SPEEDBIRD
SHUTTLE
法人番号 7700150005234
設立 1916年10月5日エアクラフト・トランスポート・アンド・トラベルとして)
1924年3月31日インペリアル・エアウェイズ として)
1974年3月31日(ブリティッシュ・エアウェイズとして)
ハブ空港 ロンドン・ヒースロー空港
ロンドン・ガトウィック空港
焦点空港 マンチェスター空港
マイレージサービス Executive Club
会員ラウンジ Executive Club Lounge
航空連合 ワンワールド
保有機材数 270機
就航地 169都市
スローガン To Fly, To Serve
親会社 IAG
本拠地 イギリスイングランド ロンドン
代表者 Willie Walsh (CEO)
外部リンク https://www.britishairways.com/
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概要編集

航空連合の一つであるワンワールド創立メンバーの1社である。ロンドン・ヒースロー空港をメインハブとし、2004年11月現在、世界75ヵ国、159都市に就航している。

BAは1952年に世界初のジェット旅客機であるデ・ハビランド DH.106 コメットを就航させたり、1976年には、イギリスとフランスが共同で開発した、世界初の超音速旅客機であるコンコルドを就航させたりするなど、最新技術を果敢に取り入れることでも知られる。

航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[2][3]

名称編集

日本国内では、2000年代初頭から「ブリティッシュ・エアウェイズ」の名称を使用して営業等を行っており、「英国航空」の名称は使用されていない。

コードデータ編集

歴史編集

 
インペリアル・エアウェイズのハンドレページ H.P.42
 
DH.106 コメット Mk.4
 
ブリストル・ブリタニア102

前身編集

1924年3月31日、ハンドリー・ページ・トランスポート(世界初の機内食提供)、ダイムラー・エアウェイズ英語版(前身のエアクラフト・トランスポート・アンド・トラベルは世界初の国際定期便開設)、ブリティッシュ・マリン航空英語版インストーン・エアライン英語版の合計4社が合併してインペリアル・エアウェイズとなった。当時はクロイドン空港を拠点としており、そこからヨーロッパ、アフリカ、中東、インドへと路線を拡充した。

1930年代初頭、ハンドレページ H.P.42を導入し、路線網の拡充に尽力した。1935年個人経営の航空会社を4つ合併し、ブリティッシュエアウェイズ(1935年設立)となった。

そして1939年、インペリアル・エアウェイズとブリティッシュエアウェイズ・リミテッドは政府に買収され、国営の英国海外航空(BOAC、British Overseas Airways Corporation)が誕生することとなった。戦時中は、空軍に旅客線の就航が制限されることとなった。

前身の一覧編集

戦後の路線拡充に向け編集

1946年に国内線と欧州域内の国際線を担当する英国欧州航空(BEA、British European Airways)を設立し、BOACは長距離国際線を運航する会社となった。

1952年には英国海外航空は世界初となるジェット機デ・ハビランド DH.106 コメットを就航させた。いっぽうの英国欧州航空はビッカース バイカウントを導入し、イギリス国内線やヨーロッパ路線で就航させた。そして、1955年にはロンドン・ヒースロー空港内にターミナル1が開業し、クロイドン空港は1959年に閉鎖され、英国海外航空と英国欧州航空の拠点としてスタートした。

ジェット機時代に突入編集

英国海外航空ボーイング707ビッカース VC-10を導入した。英国欧州航空ホーカー・シドレー トライデントを導入した。両社とも運航路線を拡充した。1965年には英国欧州航空は世界初の空中での自動化操縦に成功した。

ジャンボジェットとコンコルドの時代編集

 
ボーイング 747-100

1971年ボーイング747を導入。1974年にBOACとBEAが再合併し、現在の社名となった。1976年コンコルドが就航し、ロンドン・ヒースロー空港-ジョン・F・ケネディ国際空港で運行を開始することになった。他にも東京シドニーなどいくつか就航地候補はあったが、騒音や上空通過国のソニックブーム問題もあり頓挫してしまった。

民営化編集

1979年、当時の首相マーガレット・サッチャーが民営化することを発表。1981年にはロード・キングが総裁に就任。民営化の準備を進めてきた。そしてコンコルドは政府の圧力によって購入させられたことを国王が認め、コンコルドは政府の所有になった。民営化のおかげで国営時代年間40-45%だった搭乗率が1986年には65%に上がった。政府が所有するコンコルドをビジネスクラスだけのクラスに改良し、2000年代初頭まで年間平均2000ポンドの収益があったといわれている。

1983年、民営化するにあたって、ロード・キングはコリン・マーシャルを最高経営責任者に迎え入れることにした。キングは“世界で最も気に入られる航空会社”をモットーに掲げ、徹底的に無駄を排除した。1986年には、過去最高の連結売上を計上した。ロンドン・ヒースロー空港にターミナル4が開業し、コンコルドもこのターミナルから飛ばすこととなった。

1987年2月、保守党政権の対立に勝利し、ロンドン証券取引所に上場した。初回の公募は大好評だった。同年7月イギリス国内第2位の規模であったブリティッシュ・カレドニアン航空を吸収合併したが、組織が一つにまとまらず、チャーター便部門のブリティシュエアツアーズが社名変更され、カレドニアン航空に分社した。民営化以降、ヴァージン・アトランティック航空が台頭した。なお創業者のリチャード・ブランソンの母親は1946年に英国海外航空から分離し、南アメリカとカリブ海域路線を担当していたブリティッシュ・サウスアメリカン航空(BSAA)の元客室乗務員だった。

1991年イラン・イラク戦争の際には、拠点をイラクに移すようサダム・フセインに要求したり、“dirty tricks”というキャンペーンを掲げ、執拗に合併させたりしたが、結局失敗に終わった。

近年編集

 
イベリア航空アメリカン航空とのワンワールド設立調印式にて (1999年)

塗装の変化編集

ブリティッシュ・エアウェイズ 塗装の変化(1974年の設立以降)
塗装の名称 使用期間 概要 画像
ネーガス・リヴァリー 1974年〜1984年 幾度の統合の末にBAが誕生してから初の塗装。垂直尾翼にユニオンジャックの一部を使用したのはこれが初めて。当初機体には「British Airways」と表記されていたが[4]、途中で「Airways」は省かれ、「British」という文字のみとなった[5]。前方にスピードバードが描かれている。
 
ネーガス・リヴァリー
ランドー・リヴァリー 1984年〜1998年 「ランドー」は、このデザインを設計したブランドの名称。垂直尾翼に同社の紋章が描かれ、色も変更されているほか、「Airways」の文字も復活した。胴体には矢印のようなロゴも描かれた。ただし、スピードバードは消されている。
 
ランドー・リヴァリー
チャタム・ドックヤード・ユニオン・フラッグ 1998年〜 コンコルドで使用されたデザインをもとに考案され、垂直尾翼は引き続きユニオンジャックを使用しているが、それまでとは違って旗めくようなデザインが伺える。胴体前方に描かれた、曲がった線のようなマークは「スピードマーク」と呼ばれている。
 
チャタム・ドックヤード・ユニオン・フラッグ

保有機材編集

現在編集

2019年現在[6]、BAの保有機材は以下の通りである。

 ブリティッシュ・エアウェイズ 運航機材一覧表
機種 保有数 発注数 オプション 座席数 備考
F J W Y
合計
エアバスA318-100 1 32 32 元々は2機保有していたが、1機をタイタン エアウェイズにリースした。なお、BAのA318は、A320シリーズ最短の胴体長を生かした長距離の航続性能を持つこと、急角度進入が可能なこと等から、ロンドン・シティニューヨーク線のみを運航しており、座席は全席ビジネスクラスという、特別な機材となっている[7][8]
エアバスA319-100 42 40 83 123
12 113 125
12 125 140
エアバスA320-200 74 48 96 144
12 143 155
12 150 162
エアバスA320neo 13
未定
エアバスA321-200 19 23 131 154
12 143 155
54 123 177
12 187 299
エアバスA321neo 7
未定
エアバスA350-1000 18[9] 18
未定
エアバスA380-800 12 7 14 97 55 303 469
ボーイング747-400[10] 34 14 86 30 145 275 2024年までに全機退役予定[11]
14 70 30 185 299
14 86 30 145 345
ボーイング777-200ER 46 14 48 40 122 224
48 24 203 275
32 52 252 336
ボーイング777-300ER 12 14 56 44 185 299
ボーイング777-9X 18 24 未定
ボーイング787-8 11 1 35 25 154 214
ボーイング787-9 18 8 42 39 127 216
ボーイング787-10 12
未定
269 69 49

重整備編集

BAはウェールズにあるカーディフ空港に隣接する同社の航空機を整備する主要な整備施設の1つであるブリティッシュ・エアウェイズ・メンテナンス・カーディフ英語版を所有している[12]。ここでは同社が所有するボーイング社製の長距離路線仕様の航空機であるボーイング747777787の全ての重整備や内装の変更を行っている。また、コンコルドの整備もここで行われていた。

なお、BAはカーディフ空港発着の定期便を運航しておらず、重整備を行う機材は重整備のために同空港に飛来する。

画像編集

退役機材編集

この一覧は未完成です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

リスト編集

画像編集

保有機材の特徴編集

 
ヒースロー空港にずらりと並ぶ、多数のボーイング747-400の尾翼。

同社はイギリスのエアラインということもあり、歴史的にエンジンメーカーの選択が可能な機材については同じイギリスの航空機エンジンメーカーである「ロールス・ロイス(Rolls Royce)」社製のエンジンを選定しているのが同社の保有機材の大きな特徴である。

エンジンメーカーの選択が可能になったボーイング747の長距離モデル「-200」型機では、世界で初めてロールス・ロイス社のエンジンを選定したエアラインとなり、さらにボーイング767型機においてもロールス・ロイス社製エンジンを搭載したモデルを発注・導入したことで知られている。

しかし、1990年代に受領したボーイング777-200型機、一部のボーイング777-200ER型機とエンジン選択が出来なかったボーイング777-300ER型機ではアメリカ製GE・アビエーション社製エンジンを選定している。 ただし、2000年代から受領しているボーイング777-200ER型機はロールス・ロイス社製のエンジンへ回帰していて[13]同じ機種で異なるメーカーのエンジンを選択する不効率な状態になっている。

 
ボーイング747-400の後継機の一つとなるエアバスA380

同社の特徴は、ボーイング747-400を世界で最も多く導入したことである[14][15](ただし、747のクラシック型も含めると、最も多く導入したのは日本航空グループである。)。故に、多くの航空会社が退役を進めている機種ではあるものの、同社においては今もなお30機以上が運航中である。しかし、747-400の後継機種にはエアバスA380を選定している。そのエアバスA380について当初は否定的であった態度を一転させた理由としては、747-400の後継モデルであるボーイング747-8の搭載エンジンが、アメリカのGE社製のみであったことが挙げられる(エンジンの選択が可能なA380においては勿論、ロールス・ロイス社製エンジンを選定している)。そして、エアバスA380(後述)と同時期に発注したボーイング787も24機(+オプション18機)すべてロールス・ロイス社製のエンジンを選定している[16]

なお、2019年2月には、ボーイング777-9Xを多くて42機購入する計画を発表。こちらもA380とともに、2023年頃までに退役予定の、747-400の後継機となることが予想される[17]

また、後にワールドエアカーゴ(貨物部門)でボーイング747-8Fを3機導入したが、機材と運航、整備はアトラス航空による運用(ウェットリース)である特別な例で2014年4月中には同社での運航を終了し[18]、機材をアトラス航空へ返却している。

BAが発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は36で、航空機の形式名は747-436, 767-336ER, 777-236, 777-236ER などとなる。

就航都市編集

 
ブリティッシュ・エアウェイズの就航国

日本への乗り入れ編集

乗り入れ開始編集

日本には英国海外航空時代の1948年3月19日にイギリスの南海岸のプール - 香港線を延長し、当時連合国軍による占領下であった日本の占領にあたっていた駐日イギリス軍への物資補給を目的に、岩国基地ショート・サンドリンガム「プリマス型」飛行艇で乗り入れた。

コメット就航編集

同年11月には東京国際空港(羽田空港)への乗り入れも開始し、さらに1952年には世界初のジェット旅客機であるデハビランド・DH106 コメットIによる南回りヨーロッパ線での乗り入れを開始した。なお、日本へのジェット旅客機の乗り入れはこれが初めてであった。

その後、乗り入れ機材をブリストル・ブリタニアやDH.106 コメット Mk.、ヴィッカース・VC-10、ボーイング707などに変更した他、1960年代より北回りヨーロッパ線での乗り入れも開始した。その後大阪国際空港(伊丹空港)にも乗り入れを開始し[注釈 3]1971年からはボーイング747での乗り入れも開始した。

乗り入れ引き継ぎ編集

 
この機体のロゴはBAだが、塗装は英国海外航空である。

1974年に路線がBAに引き継がれたものの、しばらくの間は英国海外航空の塗装に、BAのロゴを入れただけの機体で運航されていた。

その後使用機材をボーイング747に統一し、1980年代以降は名古屋空港福岡空港(伊丹経由)にも乗り入れたが、採算性の悪化などを理由にその後廃止となる。

さらに過去には、日本から元イギリス領の香港へ行く便や、香港経由でヨハネスブルグセーシャルなどに飛行する便も運航していたが、こちらも現在は廃止済みである[20]

現在編集

現在は長年親しまれたボーイング747-400からボーイング777-300ERボーイング787-9へと変わり、2016年の夏季ダイヤ[21]よりロンドン・ヒースロー空港から成田国際空港へ1日1便をボーイング787-9で、東京国際空港(羽田)へ毎日1便がボーイング777-300ERで運航している。なお需要や機材繰りなどの都合で、成田 - ロンドン線を777-200ERまたは747-400で、東京 - ロンドン線を就航当初から使用していた777-200ERで運航することもある。

 
成田に飛来した747-400

2008年12月までは、成田までボーイング747-400による1日2便運航(ダブルデイリー運航)であり[20]、先に成田に来る便 (便名は5便・6便) は午前中に出発し、後から来る便 (便名は7便・8便) は午後に成田を離陸していた。しかし、リーマン・ショック等による世界同時不況の影響を受けた需要減を受けて、ボーイング747-400による1日1便に減便されたものの、羽田空港国際化で日系航空会社に遅れること2011年2月20日から週5便で就航し、2014年3月31日に同じ欧州のエールフランスルフトハンザドイツ航空が就航するまで、羽田就航の欧州系航空会社では唯一の存在であった。成田にダブルデイリーで飛来していた際の機種は、ボーイング747に統一されることが多かったが[注釈 4]、その際、それぞれの便で座席配置が異なる機体が使用されていた[20]。その後は羽田便もデイリーになり、現在に至っては空港こそ違えど、再び東京路線がダブルデイリーで継続されている。

なお、成田空港ではこれまで、第1ターミナルの北ウィング (主にスカイチーム加盟航空会社が使用するエリア) を使用していたが、2010年11月に他のワンワールド各社と同じ、第2ターミナルに移転している。ワンワールド加盟航空会社であるにも関わらず第1ターミナルを使用していた理由は、当時はまだ、747のような大型機は成田のB滑走路が使用できず、離陸・着陸共にA滑走路のみを使用しており、第2ターミナルからはA滑走路まで遠いため、それを考慮しての措置であった[注釈 5]

2012年10月1日からは日本航空との共同事業開始に伴い、両社の東京 - ロンドン線の全てと日本航空が運航するフランクフルト、パリ線もコードシェア便として運航されている[22]

さらに2018年9月25日、BAはロンドン・ヒースロー空港から関西国際空港への路線を運航再開させると発表し[23]、そして2019年4月1日、関西が待望していたロンドンへの路線がついに復活を果たした(関西国際空港への第一便は3月31日に出発している)[24]。この便は日本航空とのコードシェア便となっている。関西国際空港への路線は、日本航空が廃止して以来約10年ぶり (かつてはBAだけでなく、日本航空や全日空も関西〜ロンドン線を運航したことがあった。) で、BAにおいては約20年もの時を経ての復活であった[25]。機材はボーイング787-8を使用し、週4便での運航となっている[25]

ブリティッシュ・エアウェイズの日本路線(2019年9月現在)
便名 出発地・目的地 機種 運航頻度
BA5便 ロンドン・ヒースロー → 東京・成田 ボーイング787-9 デイリー運航(毎日)
BA6便 東京・成田 → ロンドン・ヒースロー
BA7便 ロンドン・ヒースロー → 東京・羽田 ボーイング777-300ER
BA8便 東京・羽田 → ロンドン・ヒースロー
BA19便 ロンドン・ヒースロー → 大阪・関西 ボーイング787-8 月・水・金・日
BA20便 大阪・関西 → ロンドン・ヒースロー 月・火・木・土

現在、羽田便に使われている7便・8便は元々、世界同時不況前まで成田便がダブルデイリー運航であった頃に、午後に成田を出発する便の便名であったが、この便が廃止され、しばらくして羽田便が復活したことから、そのまま羽田便に使用されるようになった。

サービス編集

座席など編集

長距離路線で使用している一部の機材については、ファーストクラスビジネスクラス「クラブワールド」、プレミアムエコノミークラス「ワールド・トラベラー・プラス」、エコノミークラス「ワールド・トラベラー(World Traveller)」の4クラスないしファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの3クラスかビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスの実質3クラスにより運航されている。ファーストクラスの座席は180度フルフラットベットになるヘリンボーン式、ビジネスクラスは180度フルフラットになるスタッガード式座席で構成されている。この構成により、ビジネスクラスの座席は、前方を向いた席と後方を向いた席とを交互に配置するという形になっている[26]。ちなみに、フルラット式のビジネスクラス座席を、世界で初めて設置したのはBAである[26]

そのほか、全席に個人用モニターを装備し、最新のエンターテイメントシステムを提供している。

なお、ヨーロッパ圏内路線ではビジネスクラス「クラブ・ヨーロッパ」、エコノミークラス「ユーロ・トラベラー」の2クラスで、一部のイギリス国内線ではエコノミークラスのみで運航されている。

機内食編集

長距離路線は、英国式の食事を中心に一部クラスでフランス料理が提供される。午前中にイギリスから出発する便では、英国の伝統的な朝食かコンチネンタル・ブレックファストを、午後以降の出発便ではケーキアフタヌーンティーが提供される。イギリス国内線及びヨーロッパ域内線のエコノミークラスでは、2017年1月よりマークス&スペンサーが提供する機内食の有料販売となった[27]。かつてはイギリス国内線ではスナックと飲み物を、ヨーロッパ圏内路線ではスナックやバーサービスが用意されていた。

この他、特別機内食も用意されているが、その殆どはヨーロッパ圏内の路線に限定される[28]

ラウンジ編集

かつてはコンコルド搭乗客専用のラウンジ『コンコルド・ルーム』を用意していた。現在はヒースロー空港ターミナル5とジョン・F・ケネディ国際空港ファーストクラス専用ラウンジとして名前のみが残っている[29]

マイレージサービス編集

マイレージサービスの「Executive Club」は、ワンワールドに加盟している航空会社の他に以下の航空会社と提携している。

子会社編集

現在の子会社編集

フランチャイズ編集

なお、かつてフランチャイジーだったブリティッシュ・メディタレニアンエアウェイズ(BMED)は、2007年10月28日bmiに吸収合併された。[30][31]また、かつてフランチャイズだったGBエアウェイズは2008年に消滅した。 また、ローガンエアーは現在はFlybeのフランチャイズである。

過去に存在した子会社編集

ワールドイメージ キャンペーン編集

1997年、世界各国のアーティストが制作した一機ごとに異なるデザインを垂直尾翼に施す、「ワールドイメージ」キャンペーンを行った。これは、BAが世界的な航空会社であることを表現する目的で導入されたが、評判が悪くて取りやめとなった。

100周年記念編集

2019年、ブリティッシュ・エアウェイズは国際線運航100周年(1919年に、同社の遠い前身である、エアクラフト・トランスポート・アンド・トラベルが世界初の定期国際線を運航し、それから2019年で丁度100年である[32][33]。)を記念して、ボーイング747-400 (G-BYGC) に英国海外航空の復刻塗装、エアバスA319 (G-EUPJ) に英国欧州航空の復刻塗装、もう一機の747-400 (G-BNLY) に1984年から1997年まで使われたランドー・レヴァリーの復刻塗装、さらにもう一機の747-400(G-CIVB)に1974年から1980年まで使われたネーガス・リヴァリーの初代復刻塗装を施した[34][35][36][37][38][39][40][41][42][43]。これはビックイベントとなり、特別塗装が塗られた機体のフライトでは、乗務員もその塗装当時のデザインの制服を着用し、機体の外見だけでなく、中身までレトロに再現した[33]。さらにこのイベント実施時、イギリスのエリザベス女王も、BAの本部とスピードバードセンター[注釈 6]を訪れた[44]

その他のエピソード編集

  • かつて同社は、日本へのフライトの際に、客室乗務員が日本の伝統衣装である着物を着用してサービスを行ったことがある[26]。現在、当時の着物は「スピードバード・センター」に展示されている[26]
  • の客室乗務員が、香港などで購入した偽物の時計や香水を、本物とすり替えてロンドン東京便や香港便などの機内で免税品として販売し、差額を着服していた事件が1999年9月に明らかになった。なお、乗客からの苦情に対しBAは、代金を弁償すると同時に「事件を公表しない」との同意書にサインを求めたが拒否された[45]
  • 欧州民間航空会社の業界組織AEAや英国の航空運送利用者協議会 (AUC) の調査によると、2006年の預託荷物の紛失に関する統計では、BAが乗客1000人当たり23個の荷物を失い、協会加盟24航空会社中、最悪の記録だったと発表されている。
  • ライバルのヴァージン・アトランティック航空が製作協力を行った映画007 カジノ・ロワイヤル」のマイアミ国際空港のシーンに、同社の航空機とともに同社会長のリチャード・ブランソンカメオ出演しているが、BAの機内でこの作品が放映された際には、一瞬しか映っていないにもかかわらず、このシーンがカットされている。
  • いすみ鉄道前社長・鳥塚亮は元社員(旅客運航部長を務めた)。
  • 2012年に開催されたロンドンオリンピックの際には、2機のエアバスA319-100に特別塗装を実施。1機(G-EUPC)には聖火専用輸送機として、機体の塗色を黄色にした。愛称は公募により「the firefly」に決定した[46]。さらに、もう1機 (G-EUPD)には鳩の模様をデザインした[47]
  • 現役の曲技飛行士が旅客機のパイロットとして所属しており、スティーブ・ジョーンズポール・ボノムは個人としてレッドブル・エアレース・ワールドシリーズに参戦している[48]
  • 2010年より、Comic Reliefというチャリティー団体と提携し、「Flying Start」という募金活動を行っている。また、離陸前の安全ビデオが刷新され、イギリスの著名な俳優たちが出演したものとなり、ビデオの最後に募金を呼び掛けている[49]
  • 2015年3月2日から4日まで上海で開催された「GREAT Festival of Creativity」に合わせ、777-200ER型機(G-YMML)に特別塗装を施した。中国ファッションデザイナー、マーシャ・マ氏がデザインした。バラ等をモチーフにしており、西洋の印象派と東洋の水墨画を融合させたデザインで、同社の技術チームは塗装に186の型を使い、2472時間を費やした。御披露目の際、イギリスモデル、ジョージア・メイ・ジャガー氏が駆けつけ、マーシャ・マ氏のドレスを着て祝福した[50]。中国で行われたイベントにも関わらず、イギリスの航空会社であるBAの機体に特別塗装が行われた理由は、このキャンペーンそのものが、イギリス政府による中国との交流活動の一種とされているためである[51]

事故・事件編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 前身の1つである、英国海外航空も、「スピードバード」のコールサインであった。
  2. ^ 現在は、ロゴとしては利用されていない。
  3. ^ 現在は廃止済み
  4. ^ ただし、世界不況になどよる一時的な需要低下の際には、機材変更により、ボーイング777など747以外の機種が飛来したこともある。
  5. ^ 現在ではB滑走路が延長されたため、大型機も使用可能となり、同社が着陸に使用する滑走路もB滑走路がメインとなったため、ターミナルを第2へと変更した。
  6. ^ スピードバードセンターは、BAの博物館である。

出典編集

  1. ^ ブリティッシュ エアウェイズの口コミと航空券情報 (画像付き) - トリップアドバイザー” (日本語). www.tripadvisor.jp. 2019年9月22日閲覧。
  2. ^ 日本発着路線をもつアルテア利用航空会社 (2015年6月現在)” (日本語). 2015年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月26日閲覧。
  3. ^ Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
  4. ^ Aviation Photo #2564771: Vickers 806 Viscount - British Airways”. Airliners.net. 2019年9月23日閲覧。[出典無効]
  5. ^ Aviation Photo #4417677: Boeing 737-236/Adv - British Airways”. Airliners.net. 2019年9月23日閲覧。[出典無効]
  6. ^ britishairways.com
  7. ^ エアバスA318-100 | ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)について | ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)” (日本語). www.britishairways.com. 2019年10月16日閲覧。
  8. ^ ブリティッシュ・エアウェイズ、ロンドン・シティ空港での運用に A318 を発注(AIRBUS NEWS)”. 2019年10月16日閲覧。
  9. ^ Airbus (2014年4月30日). “Airbus – Orders and Deleveries April 2014”. Toulouse: Airbus. http://www.airbus.com/no_cache/company/market/orders-deliveries/ 2014年6月3日閲覧。 
  10. ^ https://www.britishairways.com/assets/pdfs/mediacentre/2015/20150922155239.pdf
  11. ^ ジャンボジェットの半世紀. イカロス出版. (2019年4月). p. 29. 
  12. ^ British Airways maintenance, Cardiff - Case studies - Interserve”. web.archive.org (2010年9月21日). 2019年9月21日閲覧。
  13. ^ Production List Search of BA 777-200's
  14. ^ ボーイング747-400 | ブリティッシュ・エアウェイズについて | ブリティッシュ・エアウェイズ” (日本語). www.britishairways.com. 2019年9月16日閲覧。
  15. ^ 航空知識が問われる質問に答えよう!旅客機編”. air-line.info. 2019年9月16日閲覧。[出典無効]
  16. ^ ある意味で“記念”となる通算生産数「787」機目を受領する予定でもある。
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関連項目編集

外部リンク編集