豊中市

日本の大阪府の市
とよなかし
豊中市
151128 Hattori Ryokuchi Park Osaka pref Japan02s3.jpg
Flag of Toyonaka, Osaka.svg
豊中市旗
Symbol of Toyonaka, Osaka.svg
豊中市章
1939年3月30日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 大阪府
団体コード 27203-5
法人番号 6000020272035
面積 36.39km2
(境界未定部分あり)
総人口 396,014
推計人口、2016年10月1日)
人口密度 10,880人/km2
隣接自治体 大阪市吹田市池田市箕面市
兵庫県尼崎市伊丹市
市の木 キンモクセイ
市の花 バラ
豊中市役所
所在地 561-8501
大阪府豊中市中桜塚三丁目1番1号
北緯34度46分53.4秒東経135度28分10.7秒座標: 北緯34度46分53.4秒 東経135度28分10.7秒
豊中市役所第一庁舎
外部リンク 豊中市

豊中市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

 表示 ウィキプロジェクト

豊中市(とよなかし)は、大阪府豊能地域に位置する中核市保健所政令市

目次

概要編集

明治以前は能勢街道の中間地点として栄えた。明治以降は箕面有馬電気軌道(現:阪急電鉄)の沿線開発とともに住民が増えた。さらに、大阪都心から15km圏内という利点を活かし、北東部の新千里地区を中心に大阪都市圏衛星都市ベッドタウンとして、昭和30年代から千里ニュータウンの開発が急速に進んだ。そのため下水道などの都市基盤設備(インフラストラクチャー)の整備率は高い。交通面でも、阪急電鉄、北大阪急行電鉄阪急バスによる公共交通網、中国自動車道名神高速道路阪神高速池田線新御堂筋をはじめとする幹線道路網、それに市北西部の大阪国際空港の存在など、至便の地である。交通については後述

概ね、阪急宝塚線の旧豊中エリア、地下鉄御堂筋線の延長である北大阪急行電鉄の千里地区に分けられる。高級住宅地の北部(待兼山・東豊中・緑丘・上野坂等)・中部(曽根桜塚長興寺等)、そして商工業地域の南部に分かれる。北東部の一角を日本初のニュータウン、千里ニュータウンが占める。

人口は約40万人で大阪府下では5番目に多い。大阪国際空港があるためか、他府県からの転入が多い地域でもある。

2001年(平成13年)4月1日、「地方分権一括法」によって「特例市」に指定され、2012年(平成24年)4月1日に「中核市」に移行した。

地理編集

豊中市
雨温図説明
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
 
 
43
 
9
1
 
 
61
 
10
1
 
 
103
 
14
4
 
 
103
 
20
9
 
 
148
 
24
14
 
 
189
 
28
19
 
 
157
 
32
23
 
 
106
 
33
24
 
 
159
 
29
20
 
 
106
 
23
14
 
 
67
 
18
8
 
 
40
 
12
3
気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁 豊中 平年値(年・月ごとの値)

地形的には北部が高く(千里丘陵に面している)、南部に行くに従って低地(大阪平野に面している)になっている。古期洪積層で、大阪層群と呼ばれる主に海成の砂礫粘土の互層からできている。その西縁部に分布する標高50 - 20mにゆるく傾斜した新期洪積層の段丘が豊中台地と呼ばれ、市街地の中心になっている。

大阪国際空港周辺の緩衝緑地帯などを除き、ほぼ市街化しており(都市計画では全域が市街化区域)、大阪府営の服部緑地が、貴重な緑を提供している。市南部では高川天竺川など天井川が多い。

また、下水道普及率は2011年度末現在、100%で全国トップレベルの普及率である。

豊中市(大阪国際空港)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 16.9
(62.4)
22.2
(72)
23.1
(73.6)
30.8
(87.4)
31.9
(89.4)
35.4
(95.7)
37.7
(99.9)
39.9
(103.8)
36.7
(98.1)
31.3
(88.3)
26.3
(79.3)
21.3
(70.3)
39.9
(103.8)
平均最高気温 °C (°F) 9.2
(48.6)
10.1
(50.2)
13.5
(56.3)
19.7
(67.5)
24.4
(75.9)
27.9
(82.2)
31.5
(88.7)
33.4
(92.1)
29.2
(84.6)
23.3
(73.9)
17.5
(63.5)
12.0
(53.6)
21.0
(69.8)
日平均気温 °C (°F) 4.8
(40.6)
5.3
(41.5)
8.6
(47.5)
14.3
(57.7)
19.0
(66.2)
23.0
(73.4)
26.9
(80.4)
28.3
(82.9)
24.4
(75.9)
18.1
(64.6)
12.4
(54.3)
7.2
(45)
16.0
(60.8)
平均最低気温 °C (°F) 0.5
(32.9)
0.9
(33.6)
3.7
(38.7)
8.9
(48)
13.9
(57)
18.9
(66)
23.3
(73.9)
24.3
(75.7)
20.4
(68.7)
13.6
(56.5)
7.6
(45.7)
2.6
(36.7)
11.6
(52.9)
最低気温記録 °C (°F) −5.8
(21.6)
−6.3
(20.7)
−3.7
(25.3)
−0.4
(31.3)
4.6
(40.3)
9.9
(49.8)
15.7
(60.3)
17.3
(63.1)
10.8
(51.4)
3.9
(39)
0.0
(32)
−4.1
(24.6)
−6.3
(20.7)
降水量 mm (inch) 43
(1.69)
61.3
(2.413)
103
(4.06)
103
(4.06)
148.4
(5.843)
188.8
(7.433)
157.4
(6.197)
105.6
(4.157)
158.6
(6.244)
106.1
(4.177)
67.3
(2.65)
40.2
(1.583)
1,280.4
(50.409)
平均降水日数 (≥ 1.0 mm) 5.6 6.5 10.2 9.2 10.4 11.5 10.5 7.0 9.9 8.4 5.9 5.7 100.8
出典: 気象庁 (平均値:1981年-2010年、極値:1977年-現在)[1][2]


歴史編集

 
豊中市中心部周辺の空中写真。1985年撮影の12枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

市町村名の由来編集

豊島(てしま)の名が文献にみられるようになったのは和銅5年(712年太安万侶が撰上した『古事記』中巻からで、その後、神護景雲3年(769年称徳天皇が豊島の人15人に姓(カバネ)を賜わった記録が『続日本紀』にみられる。

1889年明治22年)の町村制施行により豊島郡豊中村が発足。「豊中」の地名が生まれたのはこのときで、豊島郡の中央にあることから名付けたと伝えられている。これらの「」の字は旧字体では「」であり、「豐中」と表記した(器を意味する古字の「豊」ではない)。

年表編集

近世まで編集

明治以降編集

戦後編集

行政区画の変遷編集

戦争被害編集

現在の豊中市域では1945年6月7日以降、6月15日、6月26日、7月9日、7月22日、7月30日まで、米軍による6回の空襲を受けた。被害が最も大きかったのは6月7日の空襲(第3回大阪大空襲)で、現在の市北部の住宅地域が大きな被害を受けたほか、軍需用に転用されていた当時の庄内町(現在の市南部)の工場地帯が爆撃を受け、学徒動員されていた府立豊中中学校(現:豊中高等学校)や府立豊中高等女学校(現:桜塚高等学校)の生徒の多くも死傷した。計6回の空襲による被害は罹災面積96ha、罹災人口12,951人、死者575名、重軽傷者898人、罹災家屋3,540戸に及んだ[3]

行政編集

歴代市長編集

在職期間 氏名 就任回数
昭和12年3月16日
- 昭和15年9月28日
おくむら やすすけ
奥村 泰助
2期
昭和15年10月19日
- 昭和20年12月28日
なかがわ たねじろう
中川 種治郎
2期
昭和21年6月14日
- 昭和21年11月13日
たなか よしはる
田中 嘉治
1期
昭和22年4月6日
- 昭和26年4月4日
ふじい こうたろう
藤井 廣太郎
1期
昭和26年4月25日
- 昭和30年4月14日
つかもと しげぞう
塚本 重蔵
1期
昭和30年5月2日
- 昭和41年3月27日
ふじと たすく
藤戸 翼
3期
昭和41年5月15日
- 昭和49年5月14日
たけうち よしはる
竹内 義治
2期
昭和49年5月15日
- 平成2年5月14日
しもむら てるお
下村 輝雄
4期
平成2年5月15日
- 平成10年5月14日
はやし みのる
林 實
2期
平成10年5月15日
- 平成18年5月14日
いっしき さだてる
一色 貞輝
2期
平成18年5月15日
-
あさり けいいちろう
淺利 敬一郎
3期目

市章編集

一般公募1707点の中から選ばれ、昭和14年(1939年3月30日に制定された。図案化した豊中(トヨナカ)の頭文字「ト」を4個組みあわせて「トヨ(豊)」ともじり、全体の形を「中」と見たてて、「豊中(トヨ中)」とした。4つの突起は、豊中市が四方八方に発展することを象徴している。

行政機構(平成28年4月1日現在)編集

  • 市長
    • 副市長
      • (危機管理監)
      • (人権文化政策監)
      • 総務部
      • 資産活用部
      • 政策企画部
      • 都市活力部
      • 環境部
      • 財務部
      • 市民協働部
      • 健康福祉部
      • こども未来部
      • 都市計画推進部
      • 都市基盤部
      • 消防局
    • 会計管理者
      • 会計課
    • 市立豊中病院事業管理者
    • 上下水道事業管理者
  • 教育委員会
  • 選挙管理委員会
  • 公平委員会
  • 監査委員
  • 農業委員会
  • 固定資産評価審査委員会
  • 市議会

出張所編集

議会編集

市議会編集

定数は36人。2016年6月20日時点での会派構成は以下の通り。

会派名 議席数 所属党派
公明党 9 公明党
自民新風会 7 自由民主党
日本共産党 6 日本共産党
大阪維新の会 4 大阪維新の会
市民クラブ(民進派) 2 民進党
市民クラブ(社民派) 1 社民党
無所属の会 5
無所属 2

大阪府議会(豊中市選出)編集

  • 定数:4名
  • 任期:2015年(平成27年)5月28日~2019年(平成31年)5月27日
議員名 会派名 備考
中川隆弘 大阪維新の会大阪府議会議員団
八重樫善幸 公明党大阪府議会議員団
漆間譲司 大阪維新の会大阪府議会議員団
(欠員)

衆議院編集

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
大阪府第8区(豊中市) 大塚高司 自由民主党 3 選挙区
木下智彦 日本維新の会 2 比例復活

産業編集

1950年代後半には市街地面積が2割、農地・山林が7割程度であったが、千里ニュータウンの開発とともに急激に人口が増加し、現在では市街地が7割以上、農地・山林は5%以下と大幅に低下している。急激な人口の増加にともなって、産業は商業サービス業を中心として発展してきた。現在ではバブル期以降の地価の下落とともにマンションの建設が増えてきているが、人口も就業者数も安定からやや減少の傾向を示している(特に1995年阪神・淡路大震災により南部地区を中心に被災したことから人口が減少に転じた)。

チェーンストアの第1号店として、ライフ豊中店が1961年に本町五丁目で[4][5]ローソン桜塚店が1975年に南桜塚四丁目で開業している[6][7]。また、1955年に市内で設立され、1961年に庄内駅前でスーパーを開店したシロは岡田屋、フタギと並び、イオンの前身となったうちの一社である[8]

阪神間の工業地帯に隣接し、交通の便などの立地条件が良いため、南部には製造業も集積している。近年は、大阪大学(医学部・工学部等は吹田キャンパス)や彩都(国際文化公園都市)に近いこともあり、情報ライフサイエンス関係の産業も若干みられるようになってきた。

経済編集

経済的には古くより阪急電鉄との関わりが深い。そのため、阪急阪神東宝グループの中核企業の多くが豊中に本社を置いている。

豊中市に本社を置く企業編集

金融機関編集

日本郵政グループ編集

  • 日本郵便
    2012年12月現在、豊中市内には豊中郵便局豊中南郵便局をはじめ合わせて45箇所の郵便局があり、大阪大学、大阪国際空港の各施設内にも郵便局が設置されている。
  • ゆうちょ銀行
    • 大阪支店 豊中出張所(岡上の町、豊中郵便局と併設)(ATMはホリデーサービス実施)
    2012年12月現在、豊中市内には上記をはじめ各郵便局など合わせて50箇所にATMが設置されており、そのうち15箇所(上記を含む)でホリデーサービスが実施されている。

※豊中市内の郵便番号は、北部地域が「560-00xx」(豊中郵便局の管轄)、南部地域が「561-08xx」(豊中南郵便局の管轄)となっている。

姉妹都市・提携都市編集

国際機関編集

領事館編集

  •   在大阪ロシア連邦総領事館

地域編集

人口編集

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、0.70%増の389,341人であり、増減率は府下43市町村中14位、72行政区域中29位。

 
豊中市と全国の年齢別人口分布(2005年) 豊中市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 豊中市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
豊中市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 368,498人
1975年 398,384人
1980年 403,174人
1985年 413,213人
1990年 409,837人
1995年 398,908人
2000年 391,726人
2005年 386,623人
2010年 389,359人
総務省統計局 国勢調査より

教育編集

小学校(公立)編集

中学校(公立)編集

高等学校(公立)編集

 
大阪大学豊中キャンパス イ号館
 
大阪音楽大学

私立学校編集

特別支援学校編集

大学編集

公共施設編集

体育施設編集

地名編集

隣接している自治体・行政区編集

交通編集

 
阪急宝塚本線豊中駅
 
北大阪急行千里中央駅
 
大阪モノレール大阪空港駅

鉄道路線編集

市西部を南北に結ぶ阪急宝塚本線、東部(吹田市との境界付近)を南北に結ぶ北大阪急行電鉄があり、拠点間を阪急バスが結ぶネットワークが形成されている。市北部を大阪高速鉄道大阪モノレール)が東西方向に結んでおり、大阪国際空港や千里中央にも至っている。広域的には東海道山陽新幹線新大阪駅大阪市淀川区)からも近く、交通至便の地である。

なお、豊中市域にはJRの鉄道路線や駅が存在しない。

バス編集

なお豊中市には市営バスがなく、中核市の中では珍しい。

道路編集

大阪高速鉄道に沿う大阪府道2号大阪中央環状線および中国自動車道、阪急宝塚線に沿う国道176号、その西を並走する大阪府道10号大阪池田線および阪神高速11号池田線、北大阪急行電鉄に沿う国道423号新御堂筋)、南部を東西に貫く国道479号および名神高速道路が幹線道路網を形成する。一方で大阪府道145号をはじめ市南部を東西に結ぶ支線道路には、未だ2車線以下で歩道も無いものが多く、いつもであふれ返っている。

高速道路編集

一般国道編集

主要地方道編集

一般府道編集

空港編集

  • 大阪国際空港
    • 関西国際空港の開港後、一時、発着回数と利用者数が減ったが、大阪都心から10km圏内の地の利の良さが見直され、関西国際空港から国内線の主要路線を中心にいくつかの便が移転。再び、国内線の主要空港となっている。戦後GHQ接収時に「イタミエアベース」と呼ばれたことから、伊丹空港とも呼ばれているが、旅客ターミナルの大半と貨物取扱地区は豊中市にある(豊中市蛍池西町)ほか、池田市にもまたがっている。豊中市は大阪国際空港の地元自治体の連合である大阪国際空港周辺都市対策協議会(10市協)に加盟している。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事編集

服部緑地 
大阪大学総合学術博物館 
豊中えびす祭 
千里セルシー 
豊南市場 
原田城の復元虎口 
高校野球メモリアルパーク 

出身有名人編集

脚注編集

[ヘルプ]
  1. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2012年8月3日閲覧。
  2. ^ 観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2012年8月3日閲覧。
  3. ^ 豊中市における戦災の状況”. 一般戦災ホームページ. 総務省. 2014年4月1日閲覧。
  4. ^ 会社概要”. ライフコーポレーション. 2014年4月1日閲覧。
  5. ^ 豊中店”. ライフコーポレーション. 2014年4月1日閲覧。
  6. ^ ローソンの歴史”. ローソン. 2014年4月1日閲覧。
  7. ^ ローソン 桜塚”. ローソン. 2014年4月1日閲覧。
  8. ^ イオンは数多くのチェーンストアを合併しているが、企業概要ではこの3社の提携をもとに前身であるジャスコ株式会社が誕生したとしており、企業沿革に設立が記載されているのもこの3社である。企業概要”. イオン. 2014年4月1日閲覧。企業沿革”. イオン. 2014年4月1日閲覧。
  9. ^ http://www.taisho.co.jp/company/release/2010/2010041901.html
  10. ^ http://www.taisho-holdings.co.jp/release/2013/2013032702.html
  11. ^ 沖縄兄弟都市交流”. 豊中市. 2010年5月31日閲覧。兄弟都市提携のいきさつと交流”. 豊中市. 2010年5月31日閲覧。
  12. ^ 姉妹都市交流(アメリカ・サンマテオ市)”. 豊中市. 2010年5月31日閲覧。姉妹都市提携のいきさつと交流”. 豊中市. 2010年5月31日閲覧。
  13. ^ https://www.city.toyonaka.osaka.jp/joho/shoukai/gaiyou/ichiban/wani.html
  14. ^ 夏の全国高校野球大会発祥の地
  15. ^ 豊中が発祥、高校ラグビー
  16. ^ 大阪国際空港#関西国際空港開港後〜現在参照。

関連項目編集

外部リンク編集

行政
観光