本項では、TBSナショナル劇場(後にパナソニック ドラマシアター→現在の月曜ミステリーシアター)において放送された日本時代劇水戸黄門』(みとこうもん)のうち、1983年放送の第14部から1992年放送の第21部までの西村晃が主演したシリーズについて記述する。

水戸黄門 第14 - 21部
ジャンル 時代劇
原案 葉村彰子
脚本 各項目を参照
監督 各項目を参照
出演者 西村晃
里見浩太朗(第3部から、第17部まで)
あおい輝彦(第18部より、第28部まで)
伊吹吾朗(第28部まで)
由美かおる(第16部より、第28部まで, かげろうお銀役として、第29部から第41部までは疾風のお娟役として)
山口いづみ(第9部から、第17部まで)
高橋元太郎(第2部から、第28部まで)
せんだみつお(第16部から第17部)
野村将希(第17部より、第28部まで)
宮園純子(第3部から、第26部まで)
中谷一郎(第1部から、第27部まで[1]
ほか
オープニングああ人生に涙あり
エンディング 同上
製作
製作総指揮 松下幸之助(第18部まで)
松下正治(第19部より)
プロデューサー 西村俊一
大庭喜儀(第18部より)[注 1]
山田勝(第21部より)
制作 C.A.L
(放送局:TBS
放送
音声形式モノラル放送
放送国・地域日本の旗 日本
第14部
放送期間1983年10月31日 - 1984年7月9日
放送時間月曜日20:00 - 20:54
放送枠ナショナル劇場
放送分54分
回数37
第15部
放送期間1985年1月28日 - 1985年10月21日
放送時間同上
回数39
第16部
放送期間1986年4月28日 - 1987年1月19日
放送時間同上
回数39
第17部
放送期間1987年8月24日 - 1988年2月22日
放送時間同上
回数26
第18部
放送期間1988年9月12日 - 1989年5月1日
放送時間同上
回数33
第19部
放送期間1989年9月25日 - 1990年4月16日
放送時間同上
回数29
第20部
放送期間1990年10月22日 - 1991年10月7日
放送時間同上
回数48
第21部
放送期間1992年4月6日 - 1992年11月9日
放送時間同上
回数32

特記事項:
ナレーター:芥川隆行(第1部から、第19部まで)、杉山真太郎(第20部から第21部、以降第24部まで)
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出演者 編集

各部の概要 編集

放送日はTBSおよび同時ネット局を基準とし、レギュラー・準レギュラーの経験があるゲストは太字で表記する。

第14部 編集

水戸黄門 第14部
ジャンル テレビドラマ
原案 葉村彰子
脚本 葉村彰子
広沢栄
櫻井康裕
大西信行
芦沢俊郎
伊上勝
大久保昌一良
監督 倉田準二
荒井岱志
山内鉄也
居川靖彦
出演者 西村晃
里見浩太朗
伊吹吾朗
高橋元太郎
山口いづみ
中谷一郎
片山由香
オープニングああ人生に涙あり
製作
製作総指揮 松下幸之助
プロデューサー 西村俊一
制作 TBS
放送
放送国・地域  日本
放送期間1983年10月31日 - 1984年7月9日
放送時間月曜日20:00 - 20:54
放送枠ナショナル劇場
放送分54分
回数全37
水戸黄門 第14部
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水戸黄門 第14部」(みとこうもん だい14ぶ)は1983年10月31日から1984年7月9日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全37話(通算418回)。

ストーリー 編集

盛岡藩のお世継ぎ騒動を解決するために旅に出る。事件解決後に諸国を漫遊した後、高松藩を取り潰そうとする柳沢吉保陰謀があることを名張(第30話)で知り、高松へと向かう。

キャスト 編集

メインレギュラー 編集
準レギュラー 編集

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニングテーマ
ああ人生に涙あり
作詞 - 山上路夫 / 作曲 - 木下忠司 / 唄 - 里見浩太朗伊吹吾朗

行程 編集

解説 編集

  • 第3部で隠居に追い込まれた柳沢吉保が11年ぶりに再登場した(ただし、演じるのは、引き続き山形勲となる)。光圀役は西村晃、格之進役は伊吹吾朗、備前役は中村竹弥になる。格之進の母・多加(高峰三枝子)が初めて登場した。
  • 第11話は印籠を見せるシーンがない回である。
  • 第13話では志乃の従兄弟・小野塚新九郎(和田浩治)とその妻・絹(本阿弥周子)が登場する。この回で志乃の父・兵衛と志乃の母が亡くなっていることも語られる。なお、第9部で兵衛を演じた水島道太郎は第1話で南部藩家老・柴田弥左衛門(由紀の父)を演じている。
  • 第15話では光圀、助三郎、格之進、八兵衛が女装している。また、志乃、由紀は男装をしている。
  • 第27話では当時未成年の女性タレントが出演する予定だったが、本人のトラブルの影響で降板したため、急遽杉田かおるに変更して撮影し、放送日に間に合わせた。また、光圀が年貢米の入った米俵に腰を下ろしてしまい、杉田演じる娘・馬子に叱られるシーンがある。
  • 第30話では助三郎が、第37話では八兵衛が光圀に変装している。
  • 第6話(1983年12月5日放送)から、福島県での放送局が福島テレビから前日の12月4日に開局したばかりのテレビユー福島に変更となった。

TBSチャンネルでの再放送 編集

  • TBSチャンネルでは、2010年ごろに放送されていた。2018年11月16日から、TBSチャンネル1にて、2度目の放送が開始された。

BS-TBSでの再放送 編集

  • BS-TBSにて、2017年12月20日から2018年2月19日まで、18時00分からの時代劇再放送枠で放送された。

外部リンク 編集

第15部 編集

水戸黄門 第15部
ジャンル テレビドラマ
原案 葉村彰子
脚本 葉村彰子
津田幸於
櫻井康裕
大西信行
芦沢俊郎
加瀬高之
外山徹
監督 倉田準二
山内鉄也
居川靖彦
出演者 西村晃
里見浩太朗
伊吹吾朗
片平なぎさ
高橋元太郎
中谷一郎
オープニングああ人生に涙あり
製作
製作総指揮 松下幸之助
プロデューサー 西村俊一
制作 TBS
放送
放送国・地域  日本
放送期間1985年1月28日 - 1985年10月21日
放送時間月曜日20:00 - 20:54
放送枠ナショナル劇場
放送分54分
回数全39
水戸黄門 第15部
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水戸黄門 第15部」(みとこうもん だい15ぶ)は1985年1月28日から1985年10月21日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全39話(通算457回)。

ストーリー 編集

第14部の復路、柳沢の陰謀で危機に瀕した福岡藩の娘・綾姫を助け、福岡を目指して旅立つ。

キャスト 編集

メインレギュラー 編集
準レギュラー 編集

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニングテーマ
ああ人生に涙あり
作詞 - 山上路夫 / 作曲 - 木下忠司 / 唄 - 里見浩太朗伊吹吾朗

行程 編集

解説 編集

  • 綾姫が最終話(第39話)の江戸まで旅に同行。格之進との淡い思いが描かれた。
  • 福岡藩騒動解決後、弥七が江戸屋敷への伝令として江戸まで走り、第12話~第15話までの4回は登場していない。第16話から一行の元に戻って来たが、その後も弥七の登場しない回(第19話、第30話、第32話、第34話、第36話)があった。
  • 弥七役の中谷一郎が休演した回のOPのレギュラークレジットでは、綾姫役の片平なぎさと八兵衛役の高橋元太郎のクレジットの順番が逆になっている。

TBSチャンネルでの再放送 編集

  • TBSチャンネルでは、2010年末まで放送されていた。2019年5月18日から、TBSチャンネル1にて再放送再開。

BS-TBSでの再放送 編集

  • 2018年2月20日から3月2日まで第1話~第9話が、3月19日から5月10日まで第10話~第39話がBS-TBSの18時00分の時代劇再放送枠でそれぞれ放送された。なお、BS-TBS版再放送のため、第9話で一時中断された。

外部リンク 編集

第16部 編集

水戸黄門 第16部
ジャンル テレビドラマ
原案 葉村彰子
脚本 葉村彰子
櫻井康裕
大西信行
芦沢俊郎
監督 倉田準二
山内鉄也
居川靖彦
矢田清巳
出演者 西村晃
里見浩太朗
伊吹吾朗
高橋元太郎
鳥越マリ
せんだみつお
由美かおる
中谷一郎
オープニングああ人生に涙あり
製作
製作総指揮 松下幸之助
プロデューサー 西村俊一
制作 TBS
放送
放送国・地域  日本
放送期間1986年4月28日 - 1987年1月19日
放送時間月曜日20:00 - 20:54
放送枠ナショナル劇場
放送分54分
回数全39
水戸黄門 第16部
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水戸黄門 第16部」(みとこうもん だい16ぶ)は1986年4月28日から1987年1月19日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全39話(通算496回)。

ストーリー 編集

和歌山紀州徳川家のお家騒動を解決するため、旅に出る。

キャスト 編集

メインレギュラー 編集
  • 水戸光圀:西村晃
  • 佐々木助三郎:里見浩太朗
  • 渥美格之進:伊吹吾朗
  • うっかり八兵衛:高橋元太郎
  • 香織:鳥越マリ
  • 煙の又平せんだみつお(第1話〜第5話、第7話、第9話〜第10話、第14話〜第24話、第28話〜第31話、第33話〜第35話、第37話、第39話)
  • かげろうお銀由美かおる(第1話〜第5話、第7話、第9話〜第24話、第28話〜第31話、第33話〜第35話、第37話、第39話)
  • 風車の弥七:中谷一郎(第1話〜第15話、第17話〜第19話、第21話〜第23話、第25話〜第27話、第30話〜第32話、第34話、第36話〜第39話)
  • 竜神坊:市村昌治(第1話〜第3話、第6話〜第7話、第9話〜第10話)
  • 千丈坊:上野山功一(第1話〜第3話、第6話〜第7話、第9話)
準レギュラー 編集

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニングテーマ
ああ人生に涙あり
作詞 - 山上路夫 / 作曲 - 木下忠司 / 唄 - 里見浩太朗伊吹吾朗

行程 編集

解説 編集

  • お家騒動の裏で暗躍する刺客の前に散った紀州藩士・富田新八郎(加納竜)の妹・香織が、本シリーズのレギュラーとして、初回から最終話(第39話)まで(西山荘から西山荘まで)、旅の供をする。なお、そのシリーズ限りの女性レギュラーが初回から最終話まで一行に同行することは、本シリーズ以後長い間無くなっていた。(里見黄門シリーズでは復活している。)
  • 藤林無門は1995年に放送された「水戸黄門外伝 かげろう忍法帖」にも登場していて、演者が同作放送当時の光圀役の佐野浅夫だったため、佐野は無門と光圀の二役で出演した。
  • 藤林の登場する第9話と第10話は、前編・後編扱いである。
  • 光圀一行を狙う本物の刺客(千丈坊と竜神坊)が第1話〜第3話、第6話〜第7話、第9話~第10話(第10話は千丈坊を除く)に登場するが、実際に一行を襲ったのは、第1話、第9話〜第10話のみであり、その他の回では雇った刺客に襲わさせたが、悉く失敗している。
  • 第20話は、第14部第11話のリメイク版であるが、当該回とは異なり印籠を見せるシーンが含まれている。
  • 第22話でお銀が黒姫の十兵衛(今井健二)に捕まった際には、忍装束を脱がされてレオタード姿で縄で縛られ、猿轡も咬ませられた。
  • 第24話では光圀自らが悪者達に印籠を見せている。
  • 第25話は、第14部第27話のリメイク版であり、当該回と同様に光圀が年貢米の入った藁袋に腰を下ろしてしまい、堀ちえみ演じる娘・馬子に叱られるシーンがある。
  • お銀の登場により「入浴シーン」が印籠と並ぶ定番シーンとなっていく。
  • 第4部から長らく助監督を務めていた矢田清巳が監督に昇進する。
  • 第1部から邦楽監修を担当していた中本敏生がこのシリーズで降板する。
  • 本シリーズより、現像を請け負っていた東洋現像所が、会社名を変更したのに伴い、「現像・IMAGICA」となる。ただ、初期は字の表記法にやや混乱が見られ、縦書きと横書きの繰り返しを経たのち、縦書き(アルファベットの一文字一文字が、日本語と同じように縦に書かれたもの)として定着する。

TBSチャンネルでの再放送 編集

  • TBSチャンネルでは、2011年に放送された。その後、2019年7月9日から、TBSチャンネル1にて、再放送開始。

BS-TBSでの再放送 編集

  • 2018年5月11日から7月19日までBS-TBSの18時00からの時代劇再放送枠で放送された。

外部リンク 編集

第17部 編集

水戸黄門 第17部
ジャンル テレビドラマ
原案 葉村彰子
脚本 葉村彰子
櫻井康裕
大西信行
芦沢俊郎
伊上勝
石川孝人
稲垣俊
監督 山内鉄也
矢田清巳
髙倉祐二
出演者 西村晃
里見浩太朗
伊吹吾朗
由美かおる
高橋元太郎
野村将希
中谷一郎
オープニングああ人生に涙あり
製作
製作総指揮 松下幸之助
プロデューサー 西村俊一(チーフプロデューサー)[注 2]
制作 TBS
放送
放送国・地域  日本
放送期間1987年8月24日 - 1988年2月22日
放送時間月曜日20:00 - 20:54
放送枠ナショナル劇場
放送分54分
回数全26
水戸黄門 第17部
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水戸黄門 第17部」(みとこうもん だい17ぶ)は1987年8月24日から1988年2月22日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全26話(通算522回)。

ストーリー 編集

鳥羽藩取り潰しを画策する吉保の陰謀を粉砕するために、鳥羽へ向けて旅立つ。事件解決後、旅先で知り合った少女・千春を母親に会わせるために四国へと向かう。

キャスト 編集

メインレギュラー 編集
準レギュラー 編集

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニングテーマ
ああ人生に涙あり
作詞 - 山上路夫 / 作曲 - 木下忠司 / 唄 - 里見浩太朗伊吹吾朗

行程 編集

解説 編集

  • 1987年11月2日、西村に紫綬褒章が授与される。
  • このシリーズから、初回から同行した女性レギュラー(旅立ちのきっかけとなる騒動の関係者)の出演は旅の目的地までとなる。また、番組編成が3部編成(本編 → CM → 本編 → CM → 本編)から4部編成(本編 → CM → 本編 → CM → 本編 → CM → 本編)に変わった。
  • 第1話から第9話までは鳥羽藩取り潰しのエピソードであり、第10話からは、新たな旅を開始させるパターンとなっている。
  • 第1話で煙の又平は、弥生の警護中に黒谷の道鬼一味の襲撃を受け、弥生を庇って殺された。
  • 第1話で志乃、お新、お銀の共演シーンがある。
  • 第2話でくれないお蓮と戦ってたお銀は敵だった飛猿に羽交い締めにされ、動きを封じられてしまう。また、お銀は第10話でも飛猿に羽交い締めにされる。
  • 第2話で里見が光圀に変装している。この回には増田恵子がゲスト出演しており、2人で登場する場面はないがお蓮役のMIEと合わせて元ピンク・レディーの2人が揃って出演している。
  • 第6話は弥七は登場しないが、お銀の登場シーンで弥七のテーマのBGMが使用された。また、第17話では風車のみが登場し、弥七のテーマのBGMが使用された。
  • 第8話で道鬼のアジトで飛猿と共に滝下へと落下したお銀は、飛猿に助けられ、近くの小屋で忍装束を脱がされて、上半身裸で包帯を巻いた状態で怪我の手当てを受ける。
  • 第8話で又平がクレジットされているが、実際は第1話で収録した映像が、回想シーンで用いられている。
  • 第9話でお銀は黒谷の道鬼を討ち、又平の敵討ちを果たした。また、第9話でお銀が又平の火炎大筒を使用した。
  • 第12話で仮面ライダーストロンガーで主人公城茂を演じた荒木しげるとストロンガーの敵であるブラックサタンの大幹部=タイタンを演じた浜田晃が出演している。
  • 第18話と第19話のクライマックスでは、お銀がいつもの忍装束ではなく、通常の着物姿で立ち回りを行っている。
  • 第9話から第11話、第20話、第24話で、飛猿は茶色の衣装に身を包んで行動した。クライマックスではいつもの黒の衣装に戻っている。
  • 最終話(第26話)は前編・後編の後編にあたるが、話の展開上、途中江戸に移動するため、オープニングクレジットでも、「大坂・江戸」と表記されている。
  • 上記のとおり、第8話と第9話および第25話と第26話が前編・後編扱いである。また、視聴者の要望によりこのシリーズを最後に前編・後編扱い(特にラストシーンにおいて、「果たして老公は無事なのか?」といったストーリー)は廃止され、第18部以降は基本的に1話完結のストーリーとなった。
  • 柘植の飛猿の出演者クレジットは鳥羽藩騒動落着の第9話までは刺客仲間のくれないお蓮(演:MIE)とともにトメになっていたが、鳥羽藩騒動落着後の第10話からはレギュラーにクレジットされた。
  • 弥七役の中谷一郎が休演した回のOPのレギュラークレジットではお銀役の由美かおるが最後にクレジットされている。
  • 1987年11月16日に野村将希千代幸子と婚約を発表。
  • 助三郎役の里見浩太朗と志乃役の山口いづみ第14部から登場していた2代目備前役の中村竹弥の最終シリーズである。里見は第3部から17年間計457回[注 4]、山口は第9部から9年間計106回の出演だった。里見は、光圀役が西村に替わる時点で助役を降板するつもりだったが、プロデューサーの逸見稔に「(里見が助三郎役を)西村さんが慣れるまでやってくれなければ困る」と泣きつかれ、西村晃主演の本シリーズまで出演を継続することになった。
  • このシリーズ以降第24部までプロデューサーの逸見稔がOPクレジットに表記された。このシリーズと第18部、第24部第28話以降は「企画」、第19部から第24部第27話までは「制作」とそれぞれクレジットされた。第16部以前はノンクレジットだった。
  • 飛猿の登場により「入浴シーン」が確立された(お銀が入浴、それを見た悪人が混浴したさにお銀のいる湯屋に近づき、混浴しようかというところで、お銀が悪人にお湯をかけてパニックに落としいれ、悪人が逃げ回っているところに飛猿が登場、空手技で悪人を失神させて終わりというものや、飛猿が代わりに入浴しているパターンもある)。ただし、本作ではお銀の入浴シーンはあまりない。
  • 第17部のポスターから松下電器のロゴが一新され、それまでのNマークに変わりNationalマークが登場した(第38部まで続く)。

TBSチャンネルでの再放送 編集

  • TBSチャンネルでは、2011年から12年にかけて放送された。また、地上波のTBSでも、2011年の初夏に再放送された。

BS-TBSでの再放送 編集

  • 2018年10月2日から11月7日、2021年6月21日から7月28日にBS-TBSの18時30分の時代劇再放送枠で放送された。

外部リンク 編集

第18部 編集

水戸黄門 第18部
ジャンル テレビドラマ
原案 葉村彰子
脚本 葉村彰子
櫻井康裕
大西信行
芦沢俊郎
伊上勝
監督 山内鉄也
矢田清巳
髙倉祐二
出演者 西村晃
あおい輝彦
伊吹吾朗
由美かおる
高橋元太郎
野村将希
中谷一郎
オープニングああ人生に涙あり
製作
製作総指揮 松下幸之助
プロデューサー 西村俊一(チーフプロデューサー)[注 5]
大庭喜儀
制作 TBS
放送
放送国・地域  日本
放送期間1988年9月12日 - 1989年5月1日
放送時間月曜日20:00 - 20:54
放送枠ナショナル劇場
放送分54分
回数全33
水戸黄門 第18部
テンプレートを表示

水戸黄門 第18部」(みとこうもん だい18ぶ)は1988年9月12日から1989年5月1日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全33話(通算555回)。

ストーリー 編集

清国を巻き込んだ平戸藩の内紛を解決するため、一行は麗花(お梅)と共に旅に出る。

キャスト 編集

メインレギュラー 編集
  • 水戸光圀:西村晃
  • 佐々木助三郎:あおい輝彦
  • 渥美格之進:伊吹吾朗
  • かげろうお銀:由美かおる
  • うっかり八兵衛:高橋元太郎
  • 柘植の飛猿:野村将希
  • 風車の弥七:中谷一郎(第1話〜第13話、第19話、第29話、第31話〜第33話)
  • 麗花(お梅):愛鈴[注 6](第1話〜第17話)[注 7]
  • 玄竜(天竺屋清兵衛):川合伸旺(第1話〜第5話、第9話〜第10話、第12話、第15話〜第17話)[注 8]
  • 緋竜:中村れい子(第1話〜第5話、第9話〜第10話、第12話、第15話〜第17話)
  • 青竜:浜田晃(第1話〜第5話、第9話、第12話、第15話〜第17話)
  • 呑竜:北九州男(第1話〜第5話、第9話、第12話、第15話〜第17話)
  • 玄竜の配下:稲田龍雄(第1話〜第5話、第9話、第12話、第15話〜第17話)
  • 玄竜の配下:清家利一(第1話〜第5話、第9話、第12話、第15話〜第17話)
  • 玄竜の配下:西村陽一(第1話〜第5話、第9話、第12話、第15話〜第17話)
  • 玄竜の配下:菊池香理(第1話〜第5話、第9話、第12話、第15話〜第17話)
  • 玄竜の配下:森山陽介(第1話〜第5話、第9話、第12話、第15話〜第17話)
準レギュラー 編集

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニングテーマ
ああ人生に涙あり
作詞 - 山上路夫 / 作曲 - 木下忠司 / 唄 - あおい輝彦伊吹吾朗
主題歌のアレンジも20年目にして初めて変更になる。

行程 編集

解説 編集

  • 助三郎役は、あおい輝彦になる。それに伴い、設定が所帯持ちから独身に変更となった。この関係もあって、第1話では、渥美多加が格之進だけでなく、助三郎の縁談もまとめて執り行いたい、などという老婆心を見せる場面がある。
  • 中谷一郎が立ち回りの収録中に右足くるぶしを痛める怪我をする。このため第14話から第18話、第20話から第28話、第30話には出演していない。
  • このシリーズ以降第21部まで弥七役の中谷一郎が休演した回のOPのレギュラークレジットでは飛猿役の野村将希が最後にクレジットされている。
  • ここ数シリーズでは第1話は必ず火災炎上シーンがあったが、このシリーズの第1話では火災炎上シーンは無い。
  • このシリーズでお銀は、第2話、第3話、第15話で玄竜(川合伸旺)一味に捕まっているが、お銀が同じ刺客集団に3回も捕まったのはこのシリーズのみである。
  • 第2話でお銀が玄竜一味に捕まった際には、忍装束を脱がされてレオタード姿で磔にされ、激しい拷問を受けた。
  • 第3話では、お銀と一緒に飛猿も玄竜一味に捕まり、激しい拷問を受けた。
  • 第2話、第3話と連続で玄竜一味に捕まり、激しい拷問を受けたお銀は、第3話の最後の立ち回りの場面では、刀を杖替わりにしないと立っていられない程ボロボロな状態で危ない所を光圀や弥七に助けられた。
  • 第15話から飛猿は独自の猿面型の小道具を使用するようになる。弥七の風車同様、武器や投げ文の手段となった。
  • このシリーズから印籠が新調された。
  • 第19話の印籠シーンで、格之進がアップ用ではなく薬入れ用の印籠を出している。だが、ストーリーの関係で、格之進が牢屋に入れられるため、事前に光圀に印籠を渡していた可能性もあり、定かではない。なお、この放送回では、印籠は光圀がさりげなく格之進に渡す形で、いつもの流れに入っている。また、定番の「一同、ご老公の御前である……」などのセリフも、助三郎が格之進の、また格之進は助三郎のセリフをいう形であった。[注 10]
  • 第20話でお銀は忍装束姿で軽業を披露した。
  • 第20話、第26話、第30話では風車のみが登場し、弥七は登場しない。[注 11]
  • 第9部以来久々に大量の新BGMが追加された。ちなみに、立ち回りBGMは2つ追加された。
  • このシリーズでは、刺客たち(玄竜)とお銀&飛猿(弥七)との「忍び同士の対決」も見物のため、刺客たちが登場する際の立ち回りの際は二段構成(助三郎&格之進vs悪人たち、その後にお銀&飛猿vs玄竜一味と戦う構成もしくはその逆)となっている(つまり、他のシリーズでは悪人たちと立ち回るシーンと刺客たちと戦うシーンは同じBGM、カットで通すが、第18部のみは、悪人たちと立ち回るシーンと刺客たちと戦うシーンでBGM、カットを分けていることが多い)。[注 12]
  • 第18部のポスターのみ「水戸黄門」の書体が縦文字となっている。
  • 第17話が放送された2日前の1989年1月7日に昭和天皇崩御したことに伴い、松下電器のCMは自粛。本来CMが入る箇所のうち、冒頭のオープニングキャッチを含むCM枠はクラシックのヒーリングミュージックをBGMにした環境映像、本編中と終了後は全てCM前に表示される画像(題字と徳川家の家紋)と同じスライド静止画が表示されたまま、次の場面までずっとヒーリングミュージックを流し続けるいわゆるフィラーの形態での放送となった。本編終了後は提供クレジット部分の穴埋めを兼ねて1月の放送予定と翌々週までの分の次回予告を2本流し、そのままエンドカードと次枠の『代議士の妻たち2』のクロスプログラムに接続した。
  • 第14部から格之進の母親・渥美多加役の高峰三枝子(詳細は後述)、第1部から登場していた光圀の宿敵・柳沢吉保役の山形勲の最終シリーズである(実際に登場したのは第1部 - 第3部、第14部 - 第15部、第17部 - 第18部)。
  • 第1話で側用人役として登場した中村錦司が、最終話(第33話)でも同じ役として登場する。ただし、第1話登場時は側用人という役名とともにクレジットされていたが、最終話では役名はなかった。しかし、劇中で助三郎が「御用人」と呼んでいるところから、第1話と同じ役柄であることがわかる。落ち着きのない人物像もそのまま継承されている。また、その落ち着きのなさから、最終話では「囲碁は心を鎮める」として光圀に囲碁の相手をさせられるさい、「さあ、中村」と呼んでいることから、苗字がそのまま劇中で使われていることがわかる。なお、この側用人中村役は、第20部最終話(第48話)でも再び中村錦司が演じる形で登場する。
  • 準レギュラーのメンバー(多加を除く)が、初回と最終話だけだなく、第2話にも出演した。

TBSチャンネルでの再放送 編集

  • TBSチャンネルでは、CS初として2011年から12年にかけて放送された。

BS-TBSでの再放送 編集

  • 2018年11月8日から12月26日までBS-TBSの18時30分の時代劇再放送枠で放送された。

外部リンク 編集

第19部 編集

水戸黄門 第19部
ジャンル テレビドラマ
原案 葉村彰子
脚本 葉村彰子
大西信行
芦沢俊郎
田口耕三
土橋成男
櫻井康裕
石川孝人
監督 江崎実生
山内鉄也
矢田清巳
松尾正武
髙倉祐二
出演者 西村晃
あおい輝彦
伊吹吾朗
由美かおる
高橋元太郎
野村将希
中谷一郎
オープニングああ人生に涙あり
製作
製作総指揮 松下正治
プロデューサー 西村俊一(チーフプロデューサー)[注 13]
大庭喜儀
制作 TBS
放送
放送国・地域  日本
放送期間1989年9月25日 - 1990年4月16日
放送時間月曜日20:00 - 20:54
放送枠ナショナル劇場
放送分54分
回数全29
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水戸黄門 第19部」(みとこうもん だい19ぶ)は1989年9月25日から1990年4月16日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全29話(通算584回)。

ストーリー 編集

庄内藩お世継ぎ騒動を解決するため旅立つ。

キャスト 編集

メインレギュラー 編集
準レギュラー 編集

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニングテーマ
ああ人生に涙あり
作詞 - 山上路夫 / 作曲 - 木下忠司 / 唄 - あおい輝彦伊吹吾朗

行程 編集

解説 編集

  • 放送20周年記念シリーズ。
  • このシリーズから飛猿の忍び服から刀が無くなったが、その後も飛猿が刀を使用する場面は稀に見られる。[注 16]
  • 第1部から製作総指揮を務めていた松下幸之助の死去に伴い、松下正治が最終シリーズの第43部まで製作総指揮となる。
  • 第1部からナレーターを務めていた芥川隆行が1990年10月2日に死去し、本作が最終シリーズとなる。
  • 第19部のポスターから「水戸黄門」の書体が横文字に戻った。
  • 第13部以来7年ぶりに山野辺兵庫が登場し、高松英郎が山野辺を演じた。
  • 今シリーズから、制作協力が東映から東映太秦映像に変わった。
  • 第1話と第2話でお銀は鬼巌坊(山本昌平)一味に捕まるが、お銀が刺客に2話連続捕まるのは、第18部の第2話、第3話に次いで、2度目となる。
  • 第2話で助三郎が光圀に八兵衛が助三郎に扮して、捕まったお銀を助けに向かう。
  • TBSチャンネルにおいて、2012年1月からCS初放送。

外部リンク 編集

第20部 編集

水戸黄門 第20部
ジャンル テレビドラマ
原案 葉村彰子
脚本 葉村彰子
櫻井康裕
土橋成男
大西信行
芦沢俊郎
監督 江崎実生
山内鉄也
松尾正武
宮越澄
矢田清巳
髙倉祐二
出演者 西村晃
あおい輝彦
伊吹吾朗
由美かおる
高橋元太郎
野村将希
中谷一郎
オープニングああ人生に涙あり
製作
製作総指揮 松下正治
プロデューサー 西村俊一(チーフプロデューサー)[注 17]
大庭喜儀
制作 TBS
放送
放送国・地域  日本
放送期間1990年10月22日 - 1991年10月7日
放送時間月曜日20:00 - 20:54
放送枠ナショナル劇場
放送分54分
回数全48
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水戸黄門 第20部」(みとこうもん だい20ぶ)は1990年10月22日から1991年10月7日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全48話(通算632回)。

ストーリー 編集

光圀の実子である高松藩主・松平頼常荻島真一)が、参勤交代に出府してこないという大事が起きる。表向きの理由は病気だが、頼常の病気騒動には何か裏があると確信した光圀は、将軍・綱吉の許しを得て高松へ向けて旅立つ。

キャスト 編集

メインレギュラー 編集
準レギュラー 編集

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニングテーマ
ああ人生に涙あり
作詞 - 山上路夫 / 作曲 - 木下忠司 / 唄 - あおい輝彦伊吹吾朗

行程 編集

解説 編集

  • 水戸黄門シリーズで最も話数の長い部である。そのため、放送期間が約1年もかかった。
  • 前のシリーズまでナレーターを務めた芥川の死去に伴って、この部から元・TBSアナウンサー杉山真太郎がナレーターを務める。
  • 第19部の放送終了後に格之進の母・多加役の高峰三枝子が逝去(1990年5月27日没)したため、一行が旅に出ている間に多加も死去した設定となり、一行が西山荘に戻ってから初めて多加の死を知るエピソードが第1話で描かれた。
    • 多加の死去に伴い、格之進が多加の日記を見て回顧するシーンや、多加の遺言でお見合いをさせられかけたこと、これまで光圀の安否を気遣っていた山野辺兵庫が、多加の遺志を継いでお見合いを迫るなど、引き続き見合い話が持ち出されている。
  • ここ数シリーズでは第1話は旅の出立の話で終わることが多かったが、第15部以来久々に第1話で立ち回り・印籠を出すシーンが登場した。
  • 第1話から第11話まで、光圀の孫娘としてドラマオリジナルキャラクターの綾姫が登場。演じたのはアイドルの細川直美
  • 第20部を記念して北海道と沖縄を除く全都府県を回り、各都府県出身のタレント(中村玉緒大坂オール阪神・巨人高知西川きよし間寛平福岡武田鉄矢[注 19]長崎坂上香織八代八代亜紀鹿児島坂上二郎別府麻丘めぐみ西村知美長岡小林幸子酒田ケーシー高峰など)をゲスト出演させた。尚、第9話はミヤコ蝶々の出演が予定されていたが本人の都合が合わなかったため、村田知栄子が彼女の代役として出演することとなった。
  • 番組10周年記念以来およそ10年ぶりに「ミス水戸黄門」の公募が行われ、各局の代表がそれぞれ何らかの役で出演している。
  • 第11話では八兵衛が光圀に扮している。
  • 第13話で西川きよし西川弘志親子が親子役、間寛平が悪党の子分役(なお、間の持ちネタである「かい〜の」「アヘアヘアヘ...」が飛猿にやられる際に披露している)として出演している。また、この回では立回り後に印籠を見せるシーンがなく、光圀一行はお縄を受けて牢に自ら連行される。
  • 第19話において柳沢が老中として健在であることが確認できる。
  • 第31話で、一部のクレジットが別のに差し替わる。顕著なのは、高橋元太郎の「橋」の字の木へんがはねていることと、監督の高倉祐二が、従来はしごだか()で表記されていたものが、新字体の高に変わっていた。このクレジットは第32話においてもとに戻ったものの、第39話以降最終話(第48話)まで、再び使用されるようになった。
  • 第46話「印籠盗んだ女掏摸 -会津-」 の回で、光圀所持の印籠を盗んだ人物が、印籠を博打の形にする描写があり、光圀所持の印籠に描かれた葵紋を見た悪人側の一団が、会津松平家の紋所と同じだとして、泥棒の二人を会津藩の密偵と間違う(思い込む)描写があったが、光圀所持の印籠に描かれた葵紋と会津松平家が使用している葵紋は、デザインが異なっている為、実質的にはその様に思う事は無いと言える。 詳しくは、三つ葉葵を参照。
  • 第47話の見どころの殺陣シーンは、珍しくロケによるものであった。
  • 第47話では西村のスケジュールの都合で、光圀と助三郎、格之進、八兵衛の絡みが一切ない。そのためクライマックスでは、助三郎と格之進が偽黄門(小松政夫)を仕立て、彼を利用して「控えおろう」と悪人を平伏させる異色の展開となった。また、圧倒的に光圀の登場シーンが少ない。結局、この回で光圀と絡みがあったのは、ゲスト出演者と風車の弥七だけであった。
    • 冒頭から光圀が登場しないため、八兵衛が光圀に扮して、ことの経緯を再現するという形で、1分20秒超をノーカットで演じて見せた。
  • 第47話冒頭から終わりまで絡みがない代わりに、ゲスト出演の芦屋雁之助演じる左甚五郎とともに日光を発つ形で終了し、第48話に話が続く。第47話の途中で、堀田備前守の話も出てきていることから、第48話への伏線ともなっている。
  • 第1部から本作の編集を担当していた河合勝巳が第46話の作業終了後に逝去(担当回数630回)。
  • 最終話の霞のお新のクレジットは、段の字を用いた霞の字を使用していた。
  • 最終話で、側用人中村役で中村錦司が登場する。クレジットも、役名が単に「中村」となっている。第18部以来の登場である。
  • 最終話では、クライマックスにおける殺陣のシーンで弥七が登場しない代わりに、同シーンと、それ以外の場面で、霞のお新が久々に忍び姿で刀を交えて、光圀一行を補佐している。この時にお新が風車を使用する場面があった。この際には、お新・お銀・飛猿という珍しい組み合わせで立ち回りが行われた。簡単な技を披露した第18部第2話以来の活躍である。
  • 光圀と敵対する老中として堀田備前守永井秀明)が登場する。
  • 第20部では各話終盤部分での印籠と共に光圀が正体を明かす場面において、他の部とは違ったBGMが使われることが多かった。
  • 富山県でのネット局が、北日本放送からチューリップテレビ(第20部開始の3週間前にあたる、1990年10月1日に開局)に変更となった。

外部リンク 編集

第21部 編集

水戸黄門 第21部
ジャンル テレビドラマ
原案 葉村彰子
脚本 葉村彰子
櫻井康裕
大西信行
土橋成男
芦沢俊郎
監督 江崎実生
山内鉄也
矢田清巳
髙倉祐二
出演者 西村晃
あおい輝彦
伊吹吾朗
由美かおる
高橋元太郎
野村将希
中谷一郎
オープニングああ人生に涙あり
製作
製作総指揮 松下正治
プロデューサー 西村俊一(チーフプロデューサー)[注 20]
大庭喜儀
山田勝
制作 TBS
放送
放送国・地域  日本
放送期間1992年4月6日 - 1992年11月9日
放送時間月曜日20:00 - 20:54
放送枠ナショナル劇場
放送分54分
回数全32

特記事項:
初回:19:00 - 20:54(114分)
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水戸黄門 第21部」(みとこうもん だい21ぶ)は1992年4月6日から1992年11月9日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全32話(通算664回)。

ストーリー 編集

岡崎藩のお世継ぎ騒動を解決するため、旅に出る。

キャスト 編集

メインレギュラー 編集
準レギュラー 編集

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニングテーマ
ああ人生に涙あり
作詞 - 山上路夫 / 作曲 - 木下忠司 / 唄 - あおい輝彦伊吹吾朗

行程 編集

解説 編集

  • このシリーズのテーマが「名湯と名産を津々浦々に尋ねる漫遊記」であるため、毎回お銀の入浴シーンがある。第1話は水戸黄門史上初の2時間スペシャルで放送した。水戸から目的地・岡崎まで一気に突っ走り、内容も盛りだくさんだった。また本シリーズでは久々に第1話にタイトルが付された。初回からあざやかにスタートしたがシリーズ開始後の1992年4月9日、西村の妻が急性心不全で死亡、このショックで西村は体力が続かなくなり、第14話の宇和島では、佐野浅夫が偽黄門役でゲスト出演している。これは次代の黄門役の候補の1人としてのテスト出演であった(偽黄門の服装の色合いは第1部の東野黄門に近いものであった)。そして同年8月25日に西村は勇退を表明し西村主演の最終シリーズとなる。足がけ9年、283回の世直し旅を演じた。9月25日の収録では最後の立ち回りのシーンは目が涙目になっていた。また第1部から番組制作に携わってきたプロデューサーの西村俊一もこのシリーズを最後に降板した。
  • 2012年11月1日からTBSチャンネル1にてCS初の再放送が行われた。
  • 再放送素材では、第1話が前編・後編と別れたものであり、各話ごとにオープニングクレジットも、出演者に合わせたものに置き換えられている。また、通常左下に書かれる地名が、再放送素材では「前編」「後編」と書かれており、地名の表記は一切なかった。一方、TBSチャンネル1での放送では、本編に入る前に挿入されるTBSチャンネル独自のタイトルクレジットに(水戸・岡崎)と地名も付されたうえで、 (前編) (後編) という区分けが記されていた。
  • 第20部第47話に引き続いて、第1話前編でも小松政夫が、似た格好と似たキャラクターで登場し、また偽黄門を演じた。
  • 第1話の川合伸旺演じる幻鬼は、第18部の刺客・玄竜(天竺屋清兵衛)と似たロングヘアーと衣装であった。また、配下の青竜、呑竜が同じ名前であるうえ、第18部で呑竜を演じた北九州男を連想させる大前均が起用されている。また、刺客として登場した俳優は、そのシリーズでは他の役で出演することはないが、このシリーズのみそれぞれ他の役で(川合伸旺は第18話、内田勝正は第23話、大前均は第28話にて)出演している。
  • 第14話から助三郎の着物が第21部のポスターのものではなく違う着物を着ている。
  • このシリーズでは光圀が悪人をたしなめる際(大立ち回りの前)に、「○○様、あなたは悪いお方ですなぁ」と挑発することが多い。
  • 第21部のポスターからTBSのロゴマークが変更された(第23部から現在のロゴに変更)。
  • 第21部の終盤になって愛媛県での放映が南海放送からあいテレビ(9月21日 - 9月30日サービス放送、10月1日 - 開局)に変更された。

外部リンク 編集

他のドラマとのコラボレーション 編集

第16部放送開始10日前の1986年4月18日に放送された『うちの子にかぎって…スペシャル1 金曜日の子供たちへ 水戸黄門と夢の共演!! 京都修学旅行大騒動』(田村正和主演)の中で、事実上の番組の宣伝が行われた。内容は、『うちの子にかぎって…』に登場する小学生が修学旅行先の京都で水戸黄門の出演者と会うというもの。この中で小学生たちが撮影現場に乱入し、教師の石橋徹が止めに入るという場面があり、それを見ていた西村が「あの先生にかぎって」と言うユニークな演出がなされた。この翌年に放送された田村主演の『パパはニュースキャスター』と翌々年に放送された『パパは年中苦労する』では本作のナレーターでもある芥川隆行がナレーションを担当している。

補足 編集

西村と里見は番組降板後、NHK大河ドラマ炎立つ』で共演している。撮影の休憩時間、里見が西村に対して「ご隠居!江刺は初めてですか?」と声をかける場面もあったという。 また、1992年に西村をはじめとする当時のレギュラー陣がナショナルのジャーポットのCMに出演した(ただし、このCMでは全員ブレザーを着ていた)。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 第5部から第17部まではプロデューサー補
  2. ^ クレジットではプロデューサー表記
  3. ^ クレジットではプロデューサー表記
  4. ^ その後、2002年に主人公・5代目光圀役として復帰。
  5. ^ クレジットではプロデューサー表記
  6. ^ 当ドラマでの芸名は娃娃(ワーワ。Baby/Dollといった意味)。本名は黄麗瑾。1967年ベトナム生まれ、出身は台湾高雄市。日本デビューは1987年のEP「夢に抱かれて/湯西川情歌」(RHS-308)。ドラマ終了後は愛鈴として歌手に専念。なお同じ娃娃の芸名を使っていた金智娟(zh)(en)とは別人。
  7. ^ OPクレジットでは第3話~第16話まで「お梅」と差し替えられた。
  8. ^ OPクレジットでは表向きの名前「天竺屋清兵衛」と標記されている。
  9. ^ クレジットではプロデューサー表記
  10. ^ 第19部でも見られる。第20部以降は固定された。
  11. ^ 飛猿が弥七と同形の風車(飛猿本人の物か、弥七から借りた物かは劇中では語られていない)を使い、水戸老公に手紙を届けたり、敵を追い払ったりした。
  12. ^ 第2話~第5話、第12話、第15話~第17話
  13. ^ クレジットではプロデューサー表記
  14. ^ 第8話のOPクレジットには表記されているが、登場していない。
  15. ^ クレジットではプロデューサー表記
  16. ^ 第23部第4話でお銀が刺客の手に落ちた際には、刀で縄を切ってお銀を助け、その後、その刀をお銀に手渡した。また、第26部第7話でお銀が敵の罠にかかり逆さ吊りにされた際には、短刀で縄を切ってお銀を助けている。
  17. ^ クレジットではプロデューサー表記
  18. ^ クレジットではプロデューサー表記
  19. ^ 後にBS-TBS版で光圀を演じる。
  20. ^ クレジットではプロデューサー表記
  21. ^ 前任者河合勝巳の夫人である。
  22. ^ クレジットではプロデューサー表記

出典 編集

  1. ^ ポスターのみ第28部まで
  2. ^ これが伊上が脚本家として最後に執筆した引退作となった。